2023年12月14日木曜日

東京→伊豆→房総 ドライブ&フェリー2発の旅(後編)

 文豪に愛された宿「おちあいろう」。ちょっと値が張る宿ですが、川沿いに立つ老舗旅館で、吊り橋で向こう岸に渡れるなどなかなかの風情。


建物は登録文化財に指定されているそうで、館内ツアーも行われています。


ここに宿泊すると決めた理由はテスラの充電器ウォールコネクターが設置されているから。


玄関前には、テスラのウォールコネクターと200Vのチャデモ充電器に加え、最近設置されたと思われるポルシェEV用の充電器が2基そびえ立っています。2基もある理由は、「ポルシェ側が設置費用を負担した」ってことですかね。


しかし、宿のスタッフの話によれば、EVでやってくる客はそれほど多いわけではなく、温泉とサウナ、とくにサウナが大人気で、それ目当てで宿泊する客が最近特に多いとのことでした。


さて、この日はフェリーに2回乗ります。まず最初は駿河湾フェリーです。テスラで土肥港を目指します。


こんな感じで富士山が現れます。すこしモヤがかかっていますが、なかなかスペクタクルな光景です。

清水港まで1時間15分。甲板から海を眺めていると、けっこうな頻度でトビウオを目撃できます。30秒に1匹ぐらい。飛行時間は10秒から、長いときは20秒ぐらい飛び続けます。トビウオ、凄い!


トビウオが飛ぶ姿を見たのは、生まれて初めてです。うまく写真は撮れませんでしたが。

清水港に上陸した後は、房総半島を目指して東へと移動します。次に乗るフェリーは東京湾フェリーです。久里浜港へ向かう道すがら、由比ヶ浜で桜エビランチを食べました。由比駅真ん前の「あおぞら」です。


駄菓子屋さんみたいな佇まいのお店で、料理もめちゃめちゃシンプルなのですが、旬の桜エビがサックサクで美味い! ここは絶対にまた来ると誓ってお店を後にしました。


東名高速から横横道を激走し、久里浜に着いたのが17時。すでに日没時間を過ぎており、サンセットクルーズとはなりませんでした。


17時30分。京浜工業地帯の夜景を横目に眺めながら、フェリーは出発します。およそ40分で金谷港に着く予定。


途中、電飾に彩られた船とすれ違います。派手やなあ、どこの船かなあと思ったら、対岸の金谷港からのフェリーでした。要するに、今私たちが乗っている船の折り返しですw 時刻表を見ると、両港から5分違いで出発するんですね。だから航路ですれ違う。これは知らなかった。


私たちが乗った久里浜港発金谷港行きは、乗船する車も一桁台でしたが、金谷港に到着してみると、乗船待ちの車やバイクが行列をなしていました。房総で遊んで、久里浜に帰る人たちでしょうか。東京湾フェリー、なかなかの人気です。

東京都新宿区から出発し、伊豆に一泊してフェリーに2回乗って房総の家に帰宅する旅でした。次はどこで船に乗ろうかなと考える日々です。

2023年11月28日火曜日

東京→伊豆→房総 ドライブ&フェリー2発の旅

 (2023年)11月、文化の日の3連休で、東京→伊豆→房総とテスラでドライブ&フェリーに2回乗るという1泊2日の旅をしました。飛行機にも鉄道にも乗りませんが、フェリーに2回(2航路)乗るというのはちょっと斬新です。


11月2日(木)、休日の前日に東京を出発。まず最初の目的地は横浜の青葉スーパーチャージャー(SC)。東名高速には久しぶりに乗りましたが、テスラの充電には、町田とか海老名とかいろいろ選択肢があっていいですね。


青葉SC、ご覧の通りガラガラです。スーパーマーケットの屋上PにV3が6機敷設されています。ちょうどランチ時だったので、近所のカフェでハンバーグランチ。食べ終わらないうちに満充電になり、一旦プラグを外しに駐車場に戻りました。V3の250kWはパワー凄いっすね。

お腹も車も満腹になったので、次の目的地、小田原の「江之浦測候所」に向かいます。相模湾を見下ろす丘の上に測候所はあります。


測候所って名前がちょっと不思議ですけど、ここは凄い所ですよ。アート好き、建築好きの皆さんはマストビジットです。日本を代表する建築家でありアーティストである杉本博司が、10年以上かけて構想し、土地を見つけて造成し、建造したミュージアム。建物も含め、その中に収蔵された作品も含め、周辺一帯がアートなんです。類似の施設がちょっと思いつきません。


一日の入場人数は制限されています。チケットはオンラインで購入してコンビニ発券という敷居の高さ。でも、そんなちょっとした面倒なんて軽く忘れてしまうほどの素晴らしい体験が待っています。


相模湾を望むギャラリー棟は、実に長い直方体です。海を視界に残しながら外に出ると、コロッセオ形式の舞台があります。


また違う直方体が伸びていて、中はトンネルみたいになっています。夏至の日や冬至の日に、太陽が枠の中を上っていきます。これが「測候所」の由来なのかも知れません。


ビジターは、ギャラリー棟、石舞台、光学硝子舞台、茶室、庭園など、敷地内を歩いて見学します。


ほかにも、杉本博司が収集した化石を展示した収蔵小屋とか、うっそうと繁る竹林とか、あちこち巡っていてちっとも飽きません。よくぞこんな凄い施設&庭園を造ったもんだなあと感心しきり。


私たちは、午後3時半ぐらいの入館だったため、1時間ぐらいしか滞在できなかったのですが、次回は2時間以上の余裕をもって再訪しようと考えています。

暗くなってきました。そろそろ宿へと向かいましょう。今日は湯ヶ島の「おちあいろう」に一泊します。その後、フェリーに乗ることになります。

2023年10月11日水曜日

スターリンク鑑賞が日課に。便利なアプリもご紹介

 房総の家での楽しみがまたひとつ増えました。イーロン・マスク案件です。スターリンクです。


こんな感じで、夜空を連なって運行するスターリンクを見物することが可能なんです。内房の家からなので、東京湾上空。対岸の灯りは横須賀〜横浜あたり。

スターリンクとは、イーロン・マスクが経営するスペースXが提供する衛星インターネットサービスです。ウクライナがロシア侵攻の直後に利用を開始したニュースとか、日本でもKDDIがスターリンクを利用したサービスを開始するというニュースでご存知の方も多いでしょう。

日本では、9月にH2Aロケットが打ち上げに成功し、大きなニュースになっていました。一方、スペースXは毎週ロケットを打ち上げています。毎週打ち上げて一度も失敗していないので、ニュースにすらなりません。

ちなみに、2023年は10月11日までに30回打ち上げています。これはスターリンクだけのミッション。これ以外にも、他国の発注で衛星を打ち上げたり、古川さんが乗ったクルードラゴンなんかもスペースXは打ち上げています。

さて、現在(2023年10月11日)5243機が地球を周回しているスターリンクですが、冒頭の写真のように列車状に連なって夜空を通過していきます。

では、スターリンクの運行状況をどうやって知るのか。

まずはX(Twitter)ですね。私はXでこちらのアカウント @dfuji1 を毎日チェックしています。平塚在住の方なので、障害物なく見える空の方角は内房とは異なると思われますが、だいぶ参考になります。


そして、便利なアプリも紹介しましょう。「SpaceStationAR」というヤツです。こちらは400円の有料アプリですが、私は「SpaceStationAR LITE」という無料アプリを使っています。差しあたり無料版で十分です。今のところ。


このアプリで、まず下メニューにある「カレンダー」をタップ。向こう3日間ぐらいの人工衛星の通過スケジュールが一覧で現れます。


このうち、自分の見たい時間帯の「スターリンクトレイン」を選ぶと、その軌道がARで見られるのです。なんて素晴らしい。


いま雲がかかっているあそこら辺から見え始め、やや左上に向かって上っていく。そんな様子がシミュレーションで見られます。

そして、実際に見えたスターリンクがこれ。動画19秒。


↓ここからも見られます。
https://www.youtube.com/shorts/a4BC01iispg

いや〜、これは凄いですよ。東京都新宿区の自宅からでは絶対に無理です。房総の家では、ベランダから丸っと東京湾が見えるので、かなり見られる確率が高いんです。

この動画のもそうですが、ロケット(ファルコン9)で打ち上げて、軌道に投入されて間もない衛星群は、一つ一つの間隔が短く、周回日数が経つにつれて衛星同士の間隔が伸びていきます。

動画を撮影したのは9月で、一週間、毎日観測したのですが、だいたい1勝3分け3敗って感じでした。バキっと見えて、撮影もできたのが1勝。見えたんだけど、暗すぎて撮影しても何も写らないが3分け。飛んでるはずなのに見えなかったのが3敗。そして、一度に鑑賞できる時間は3分〜7分という感じです。

これからの季節、房総方面に限らず、日本国内で障害物なく空がきれいに見えるところに宿泊する方は、是非スターリンク鑑賞にチャレンジしてみてください。上で紹介したアプリが役に立ちます。

スターリンクトレインは、初めて見た時は必ず感動します。「何じゃこりゃ!」ってなります。そして、単純に空を見上げるだけなので、皆にも見て欲しいってなる。だけど、毎回バッチリ見えるワケじゃない。流星群と違って、数分でチャンスは終了。なかなか珍しい天体案件なんですよ。

房総の家のインターネット回線も、フレッツ光からスターリンクに変えようかなと、真剣に考えています。アンテナ、もっと小さくなんねえかなぁってね。

2023年10月10日火曜日

人生初、国技館に大相撲を見に行った件。タカケイショー!

 2023年9月24日、両国国技館に大相撲を見に行きました。古い友人のお誘いで、桟敷席(西側1階の枡席)での観戦。

土俵も近く、拍子木の音や行司の声もリアルに聞こえるなかなか素晴らしい席です。客層も、もっとシニア寄りかと思いきや、老若男女さまざまでちょっと驚きました。女子もとても多いんですね。

この日は九月場所の千秋楽で、我々は15時ぐらいに席に着きましたが、その時点では十両の取り組みの後半が行われていました。


十両の取り組みが終わったところで表彰式となるのですが、十両ならびにそれより下位の、序の口、序二段、幕下において同率首位で優勝が決まっていないカテゴリがあって、優勝決定戦が行われます。とくに、幕下では7人が同率首位になっていて、7人がトーナメントで優勝決定戦を闘いました。本割に加えて、3番を勝ち抜かないと優勝できないということで、これはなかなか大変だなあと。

枡席でご招待なので、焼き鳥や焼売や、お弁当、さらにおつまみがたくさん入った紙袋をもらいます。


こんなに食べられませんよねえ。ほとんどを持ち帰ることになりました。

幕入りになると、テレビで見たことがある力士がちょいちょい登場します。遠藤、阿炎、翔猿なんかは人気ありますね。観客は、みな「推し」の力士に熱い声援を送っています。


そしてこの日、もっとも声援が凄かったのが、大関の貴景勝です。私たちグループにも、ひとり熱狂的なファンがいて、いろいろ教えてもらいました。貴景勝は芦屋の出身で、奥さんがモデルで凄い美人なんだと。「貴景勝+妻」でググってみろと。

◆貴景勝と結婚した千葉有希奈さん【写真】

確かに凄い美人です。

そんな貴景勝ですが、10勝4敗で千秋楽を迎えました。平幕の熱海富士が11勝3敗で単独トップ。しかし、本割で朝乃山に敗れ11勝4敗に。貴景勝は大栄翔に勝って、同じく11勝4敗。優勝決定戦となりました。


隣の枡席には、黒系の洋服でコーディネートしたハイソな感じのご婦人がた。お嬢様も上品な感じでやんごとないオーラを発しているのですが、そのハイソな枡席からひときわ大きな「タカケイショー!」の叫び声。

両国国技館、なんかオモロイ。年に数回サッカーを見に行くフクダ電子アリーナとは似ても似つかない空間です。年収高そうなお客さんが多いです。

優勝決定戦は、立ち会いで貴景勝が左に変わって、はたき込みで熱海富士を破りました。「そんな勝ち方で嬉しいかあ〜!」ってヤジが聞こえましたが、勝利優先ってことかな。


貴景勝、千秋楽を優勝で飾りました。表彰式も見られてよかった。

大相撲、生まれて初めて生観戦したけど、とても面白かったですね。私は相撲の盛んな青森県の生まれなので、子どものころは毎日テレビで大相撲を見ていました。小学校でもグラウンドに土俵書いて相撲取ってたなあ。若乃花、貴乃花、舞の海なんかも青森県出身ですしね。

そんなわけで、人生でやり残していたことリストのひとつに、チェックマークが入った感はあります。また機会があれば、是非大相撲観戦してみたい。何しろ、江戸時代から連綿と続いてきた格闘技なわけで、非常に神聖な雰囲気を感じました。サッカーとは対極にある競技かも。

2023年9月7日木曜日

福島に、ダリを見に行こう!

 サルバドール・ダリに関する映画「ウェルカム トゥ ダリ」を見ました。1970年代、ニューヨークで個展を開催する前の、ダリと彼のミューズのガラ、そして彼らを取り巻く人々の無茶苦茶な日々が描かれていて、大変面白かった。アリス・クーパーとダリが仲良しだったなんて、この映画見るまで知らなかったなあ。

2023年9月1日公開「ウェルカム トゥ ダリ」

この映画を見ると、無性にダリの作品が見たくなります。「ダリの代表作って何だっけ?」ってなるんです。有名なダリ作品のモチーフは登場するけれど、作品そのものはあまり映画に出てこない。

確か、日本にダリのコレクションで有名な美術館があったよなってググってみたら、凄いヤツが福島県にありました。

「諸橋近代美術館」です。公式サイトを見たら、ダリの絵画、彫刻、版画作品など約330点のコレクションがあると書いてあります。そいつは凄い。ダリの美術館は、ダリの生まれ故郷のフィゲラス(スペイン)と、フロリダにあるものが有名ですが、日本にもそれらに引けを取らない立派なヤツがあったんですね。

早速、映画を見た翌日に訪れてみることにしました。新幹線で東京駅から郡山駅まで行き、在来線、バスと乗り継いで行く方法など、いくつかのアクセス方法が公式サイトで案内されています。が、今回はあんまり移動に時間をかけたくなかったので、新幹線で郡山、郡山からレンタカーという作戦で行きました。

11時台の新幹線に乗って1時間20分ほど。郡山駅で昼食を摂って、13時に予約したレンタカーをピックアップ。


今回、トヨタレンタカーに空車がなく、オリックスレンタカーで車種おまかせで借りられたのがこちら。スバル フォレスター。料金が6時間で7000円ほどだったので、ちっこいのが来ると思ったら、SUVがきた。

高速道路を使って猪苗代湖まで行き、一般道に降りて合計1時間ほどのドライブ。無事に諸橋近代美術館へ到着しました。


何なんだここ。ヨーロッパの古城みたいな佇まいです。建物の手前の池も大きくて、なかなかの本物感が漂っています。

中に入ると、隻眼のダリがお出迎え。チケットは大人1300円。学生500円。東京の美術館よりだいぶ安いですね。


この日の展覧会は「ミュージアム・ワークス みんなの知らない美術館」というもので、「諸橋近代美術館で所蔵するサルバドール・ダリの作品やセザンヌ、シスレーなどの西洋近代絵画作品を、保存や修復という観点からご紹介します。また、これまで展示機会が少なかったダリの版画作品である《カサノヴァ》や《シュルレアリスムの24のテーマ》なども一堂に展示します」との内容。

見れば分かりますが、要するに、ただ絵を飾っただけではなく、その修復方法や保存方法などについて軽い蘊蓄が添えられているという展示です。もちろん、主食はダリの絵です。そこにちょっとしたオカズが添えてある。

展示の作品は撮影NGですが、ダリ作品はかなりのボリュームで、想像以上でした。絵画や版画のほかに、彫刻もたくさんあって、「よくぞこんだけ集めたな」って心の底から思いました。


この夏、アメリカで「バービー」と「オッペンハイマー」がクソコラされて、一時ネットで炎上していましたが、そのモチーフになったのは、これじゃないですかね。ダリの1947年の作品「ビキニの3つのスフィンクス」。こちらの作品も展示されており、ショップではポストカードが購入できます。

いやあ、堪能々々。お腹いっぱいになりました。こんなにたくさんのダリを日本で見られるなんて、信じられない体験です。展示内容も入れ替えが行われるらしいので、今後も年に1〜2回ぐらい訪れてみようと思いましたよ。


レンタカーで来た道を戻り、猪苗代湖でトイレ休憩し、郡山から新幹線で帰京。およそ9時間ぐらいの小旅行でした。総コストは3万円ぐらいでしょうか。次回は1泊旅行で来るだな。


2023年8月18日金曜日

いつの間にか、富津市に図書館ができていた件

 東京都新宿区と千葉県富津市で2拠点生活をしています。2023年の夏のある日、イオンモール富津に買い物に出かけたら、3Fに「富津市立図書館」という真新しいテナントがありました。


「ええっ! 富津に図書館できたの? いつの間に???」

富津市に家を建てて2年が経ちますが、富津市に図書館がないのはとても残念に思っていました。市役所のWebサイトを見ても「移動図書館」なるものがあるだけ。

「移動図書館って何だよ。昔オッちゃんが引っ張って小学校にやって来た紙芝居とか貸本屋みたいなもんですか?」ってね。そんな、子ども向けの本だけじゃなくて、ちゃんとビジネス書とか小説とか取り揃えた図書館のひとつもまともに作れない自治体が世の中にあるなんてマジ信じられないって思ってましたからね。

それが、まさかの「富津市立図書館@イオンモール」なわけですよ。しかもなかなかのオシャレ空間です。図書館のヘビーユーザーとしては、興味津々で受付カウンターに突撃します。

「この図書館、いつできたんですか?」

「今年(2023年)の4月です!」

「本の貸し出しも行ってますか?」

「もちろんです。ひとり6冊まで貸し出しできます!」

「富津市に家がありますが、住民票は東京です。貸し出し可能ですか?」

「居住の事実が分かる書類があれば大丈夫です!」

ということで、私でも貸し出しカードが作れそうです。富津の家の電気代とか水道代を支払った領収書とか、固定資産税の納付書とか持っていけば間違いないでしょう。

ということで後日、「浄化槽の点検証明書」を持参してイオンモール富津に突撃しました。無事に貸し出しカードが発行されました。


2023年、図書館の蔵書をベンチマークするのに用いるワードとしては「イーロン・マスク」がオススメです。
文京区図書館 22件
新宿区図書館 28件
千代田区図書館 14件
富津市図書館 7件
「図書のみ」という条件で「イーロン・マスク」と検索した結果が上記です。富津市、なかなか頑張ってます。


そのイーロン・マスク案件から、まだ読んでいない「天才読書」を借りて読もうと思いました。
文京区 46人待ち
新宿区 35人待ち
千代田区 11人待ち
富津市 即日貸し出し可能

……なんて素晴らしい!

もう少しポピュラーなやつ、村上春樹の「街とその不確かな壁」で調べてみましょう。
文京区 518人待ち
新宿区 371人待ち
千代田区 139人待ち
富津市 即日貸し出し可能

どうですか! 私の中で富津市立図書館は、図書館利用における「穴場」あるいは「裏技」として認定されました。東京都内で長い順番待ちを強いられる図書が、待たずに借りられるなんて素晴らしい。

まあしかし、東京の図書館に比べると、まだまだ蔵書のボリュームは少なめです。例えば先ほどの「天才読書」という本は、イーロン・マスク、ジェフ・ベゾス、ビル・ゲイツの3人が愛読する図書を紹介するという内容なのですが、その中に登場でする図書のうち「経営者の条件」(ドラッカー)、「ゼロ・トゥ・ワン」(ピーター・ティール)の2冊が気になったので、図書館で借りて読もうと思ったのですが、いずれも富津図書館にはナシ。この2冊は、都内の図書館で借りました。


富津市立図書館は、イオンモール富津にあるのが「本館」です。他にも「中央公民館図書室」(富津市小久保3014)、「富津公民館図書室」(富津市新井932-34)、「市民会館図書室」(富津市湊765-1)、「移動図書館さくら号」のブランチがあって、借りた本はどこで返却してもオッケーです。ネット予約してこれらのブランチでピックアップも可能です。

富津市の住民以外にも、木更津市、君津市など近隣に在住、在勤、在学の方々は利用可能です。以上の条件を満たす皆さん、この図書館は穴場です。

2023年7月11日火曜日

ニース駅の手荷物預かり所が消失し、謎サービスに置き換わっていた件

 カンヌでは、ホテルではなく民泊を利用しました。毎年のことなんですが、カンヌ映画祭の期間はホテルがクッソ高いんです。しかも、8泊しばりとかの料金設定になっており、かなりの出費を強いられます。


なので、ホテル予約サイトやAir B and Bなど色々調べた結果、オールドカンヌで1泊5万円ほどの民泊案件で勝負することに。民泊を利用するのは、ロシアW杯のセネガル戦を見に行ったエカテリンブルク以来です。


宿のオーナーとWhats appでやりとりし、何とかチェックインに成功しました。オールドカンヌの風情ある通りに、その宿はありました。


写真の中央が、宿の入り口です。左のドアはレストラン。右隣は不動産屋です。カギをぐりぐり回してドアを開け、薄暗い階段を3階まで上ると、部屋に到達。

リビングはこんな感じ。まさに、知らないお宅にお邪魔しました〜ってね。


ベッド。まあ、快適っちゃ快適ですけど。民泊ってなんか落ち着かない。それに、6泊で32万3000円というなかなかのカンヌ映画祭特別プライスです。


滞在が終わり、日本への帰国の日がやってきました。ニース空港からの帰国便が18時過ぎだったので、宿をチェックアウトした後鉄道で移動し、ニース駅に手荷物を預けて美術館を訪れるという予定を立てました。

民泊なので、チェックアウト後の荷物キープには対応していません。数年前にニース駅で手荷物預かり所を利用した記憶を頼りに、スーツケースを持ち込む作戦。

しかし……。


ニース駅にやって来ましたが、手荷物預かり所が見あたらない。かつてそこにあった筈の預かり所は、空っぽになっていました。ありゃりゃ。

しかし、スーツケースをゴロゴロさせて観光するのもアレなので「ニース駅」「手荷物預かり」とググってみると、こんなサイトが出てきます。「Bounce」というヤツ。駅周辺に複数のロケーションが示されています。


思うに、民間のスペース貸しサービス的なヤツですかね。同様のサービスには遭遇したことがないので、想像力を膨らませて、いざ勝負です。


アプリで駅から一番近いところを選んで、5ユーロほど払い(クレカ決済)、荷物を預けるロケーションを探します。

しかし、これが全然見つからない。そもそも、自分が何屋さんに向かっているのかも分からないんです。ミッションは「荷物を預ける」こと。しかし、荷物を預かってくれるのが、カフェなのか、民家なのか、倉庫みたいな場所なのかさっぱり分からない。

住所は表示されるので、Google mapにコピペするなど色々試し、ようやく目的地にたどり着きました。そこは、八百屋みたいな雑貨屋でした。


「アプリで、荷物を預けるオーダーをしたんだけど?」
「バウンス?」
「そうそう。バウンスで予約したんだけど」
「オッケー。そこに荷物置いて。夜8時までお店は開いてるから、それまでに取りにきてね」

店員がいるカウンターのそばに荷物を置いて、観光に出かけることができました。調べてみると、Bounceの他にもStasherとかLuggage Heroとか、同様のサービスがいくつかあるんですね。これは知らなかったわ。

ニース駅の手荷物預かり所は、過去のブログ見たら「LARGEが1個9.5ユーロ、MEDIUMが1個7.5ユーロ」って書いてあったので、今にして思えば大分割高です。恐らく、新しく安価なサービスが登場したのでお客さんが激減して、廃業するしかなかったんでしょうね。


お店の床に、こんな感じでトランクを置きます。大丈夫なんでしょうか? 貴重品は絶対に置いておけない雰囲気もありますが、まあ、お店に常時人がいるみたいなので大丈夫でしょう。

バウンスは日本でもサービス展開していて、手荷物を1日預けて800円というプライス。日本人はともかく、外国人の方々は普通に使ってるんじゃないでしょうか。長時間利用だと、エリアによってはコインロッカーよりも安くなるみたいで。


バウンスで荷物を預けて、向かったのはニースのマティス美術館。ここは、月曜日でも営業しています(火曜日定休)。いま、東京でもマティス展やってますよね。東京都美術館で2023年4月27日~8月20日まで。めぼしい作品は貸出中かな? ここを見て、東京に帰ったら上野にも行こう。