2024年6月27日木曜日

森永卓郎の「書いてはいけない」はトンデモ本か

 ちょっと不思議だった読書体験を。

毎月、図書館で10冊〜20冊ぐらいの本を借りて読んでいますが、完読できるものは半分ぐらいです。2週間で返却(次の予約者がいなければ、さらに2週間延長可能)というしばりがあるので、時には速読したり、追い立てられるように読むのですが、予約したものが重なって届いてしまうと、積み上げただけで吐きそうになります。


そんな中、けっこう話題の森永卓郎「書いてはいけない 日本経済墜落の真相」は、面白くて一気に読んでしまいました。半日ぐらいで読み終わった。


▼ 「書いてはいけない 日本経済墜落の真相」(森永卓郎・著)

内容のダイジェストは、生成AIにまかせましょうか。「パプる」でおなじみ「perplexity」で聞いてみました。

▼ perplexity

森永卓郎の「書いてはいけない」はどんな本?

perplexity;
森永卓郎の「書いてはいけない――日本経済墜落の真相」は、日本の経済アナリストである森永卓郎が執筆した本です。この本は、彼の40年にわたる研究者人生の集大成であり、彼自身の遺書とも言える内容です[4]。

### 内容概要
本書では、メディアで触れてはいけないとされる「3つのタブー」に挑戦し、その背景にある真相を明らかにしています。具体的には以下の3つのテーマが取り上げられています[4]:

1. **ジャニーズ事務所の性加害問題**
2. **財務省のカルト的財政緊縮主義**
3. **日本航空123便の墜落事件**

これらのテーマは、関係者の多くが知っているにもかかわらず、真実を語るとメディアから排除されるリスクがあるため、一般的には公にされていない内容です[4]。

### 著者について
森永卓郎は1957年東京都生まれの経済アナリストで、獨協大学経済学部の教授でもあります。東京大学経済学部を卒業後、日本専売公社(現在のJT)に入社し、その後メディア活動を通じて多くの経済問題に取り組んできました[1]。

### 執筆の背景
森永氏は2023年12月にステージ4のがん告知を受け、この本を完成させることを自身の使命と感じました。そのため、本書は彼の命を削って執筆されたものであり、非常に個人的かつ重要なメッセージが込められています[4]。

この本は、長年の疑問や隠蔽された事実に対する森永氏の率直な指摘が含まれており、読者にとって非常にわかりやすい内容となっています[1][4]。

Citations:
[1] https://www.amazon.co.jp/%E6%9B%B8%E3%81%84%E3%81%A6%E3%81%AF%E3%81%84%E3%81%91%E3%81%AA%E3%81%84%E2%80%95%E2%80%95%E6%97%A5%E6%9C%AC%E7%B5%8C%E6%B8%88%E5%A2%9C%E8%90%BD%E3%81%AE%E7%9C%9F%E7%9B%B8-%E6%A3%AE%E6%B0%B8-%E5%8D%93%E9%83%8E/dp/4866809361
[2] https://www.amazon.co.jp/%E6%9B%B8%E3%81%84%E3%81%A6%E3%81%AF%E3%81%84%E3%81%91%E3%81%AA%E3%81%84-%E6%A3%AE%E6%B0%B8-%E5%8D%93%E9%83%8E-ebook/dp/B0CWDJZJ5Z
[3] https://books.rakuten.co.jp/rb/17770370/
[4] https://www.forestpub.co.jp/author/morinaga_takurou/book/R-0084

いや〜凄く便利です、perplexity。出典を示してくれるので、ChatGPTみたいに騙されることはありません。

さて、本書の内容なんですが、1のジャニーズについては、例のBBCの報道以降劇的に風向きが変わって、もはやタブーではなくなりました。

2の財務省問題については、意外に知らなかったことも多くてそれなりに驚かされます。メディアが財務省の意にそぐわない記事を掲載すると、財務省は「税務調査」という制裁措置を行使するって話にはシビれました。経営者や経理担当者にとって、税務調査ほど不愉快なイベントはありませんからね。

そして、3の日航機123便の墜落事件。ここに書かれている内容について、私はまったく知りませんでした。1985年8月12日、御巣鷹山に墜落した日航機の事件は、当時私もテレビの報道で毎日のように見ていましたが、確かに墜落場所の特定に時間がかかったり、「金属疲労」とか「ダッチロール」とか、耳慣れない言葉が多く出てきたことは覚えています。

そして、この本の最大の衝撃は、この墜落事故についての、ある種の陰謀説が披露されていることです。あまり詳しく書きませんが、この123便の直後を自衛隊のファントム機が2機追尾していた事実があるそうです。他にも、証拠隠滅の形跡があったりなど、単に事故として片づけるには不審な点がたくさんあったと。

もっとも、こうした主張は、2020年に「日航123便墜落 圧力隔壁説をくつがえす」(青山透子・著)という書籍で提示されたもので、森永氏はその主張を支持する形で、追加情報とともに紹介しています。

以下は、Amazonにおける「日航123便墜落 圧力隔壁説をくつがえす」の説明文。
*本書が追求する問題点
●公式記録にはないファントム二機の追尾が目撃されている。
●日航機に付着した赤い形状のものが目撃されたが、それは何か。
●地元群馬県上野村の小中学校の文集に寄せられた子どもたちの目撃証言。
●米軍機が墜落地点を連絡したにもかかわらず、なぜ現場の特定が遅れたのか。
●ジェット燃料の火災ではありえない遺体の完全炭化から考えられるある種の武器使用の疑い。
●事故原因はなぜ意図的に漏洩されたのか。
●圧力隔壁修理ミス原因説への疑問。

疑惑の証拠隠滅につながる数々の証言をもとに、今まで隠蔽されてきた問題が次々と明らかとなり、この事故が「事件」であった可能性が浮かび上がっていく。(引用終わり)

▼「日航123便墜落 圧力隔壁説をくつがえす」(青山透子・著)

とても気になったので、Wkikipediaでこの事件のページ「日本航空123便墜落事故」を見てみると、そこは沼でした(笑)。コックピットの交信記録やら、米軍の輸送機が事故を空中から目撃して救助態勢を取っていた件とか、救助活動の件とか、実にいろいろな情報が沼のように溜まっています。

▼「日本航空123便墜落事故」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%88%AA%E7%A9%BA123%E4%BE%BF%E5%A2%9C%E8%90%BD%E4%BA%8B%E6%95%85

そして、この123便には坂本九らの著名人が乗っていたわけですが、「搭乗予定だった著名人」という項もありました。そこには、明石家さんま、浅野ゆう子らに加えて、ジャニー喜多川の名前もあったんです。

思わず「おおっ」と声が漏れました。森永卓郎の「遺書」とされる書籍で、ジャニーズから始まり、財務省を経て、日航機事故に到った点と線が、ぐるっと回ってジャニーズへとループしたんです。とても不思議な、ある種のカルマを感じるループ。

かつて、トンデモ本として認定された「買ってはいけない」という本がありました。この「書いてはいけない」も見方によってはトンデモ本かも知れません。しかし、筆者が命を削って書いている感じは行間のそこここに漂っていて、妙な説得力を醸し出しているのもまた事実。

日航機123便事件、これからまた、何らかの新事実が出てくるかも知れませんね。差しあたり、青山透子の本も読んでみようかなと思います。

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