初ロシア10日間の旅、最終編は、覚え書き・サンクトペテルブルク(サンペテ)編で締めたいと思います。箇条書きでいきます。
・モスクワとサンペテは700キロ強の距離がある。東京からだと青森市、あるいは岡山市までの距離に相当。
・サンペテからは、ヘルシンキが意外に近い。380キロ。だから、サンペテ住民はヘルシンキまで車で4時間かけて買い物に行くそうだ。そしてサンペテはバルト海に面している。バルト海クルーズの豪華客船が毎日のように訪れる。だからエルミタージュはじめ美術館が激コミになる。
・サンペテは夏でもけっこう寒い。そして天気が悪い。我々は、一日でモスクワ(30℃)とサンペテ(15℃)で15度の寒暖差を体験した。サンペテの一般的な家、路線バスにはエアコンがないそうだ。日本でいうなら北海道だね。
・バルト海沖に、バルチック艦隊の本拠地となっていたコトリン島という島がある。バルチック艦隊は、そこのクロンシュタット港から日露戦争に向け出航した。観光船で行けるので今度行こう。絶対行こう。
・美術館や教会の入場チケットは、自販機で買おう。有人のチケット売り場は長蛇の列だが、自販機はどこでもガラガラだ。もちろん、クレジットカードが使える。英語の表示もある。
・エルミタージュ美術館には、プーチンそっくりの犬の置物が展示されている(左上)。ロシア人はプーチンが大好きだ。強いリーダー(米英に文句言える)が大好きなんだと。
・ロシア人の主食はジャガイモなんじゃないか。あらゆる料理のつけ合わせでジャガイモが出てくる。ビーフ・ストロガノフは、ロシア由来の料理だが、日本では牛肉の煮込みにライス添えが普通。だが、ロシアではジャガイモ添えだ。写真はシャシリクという串焼き料理。お皿がイモに占拠されてる。
・ロシアでは英語は通じないと思った方がいい。通じるのはホテルと高級レストランぐらい。しかも、町の標識や看板に英語並記がない。アメリカやイギリスが、どんだけ嫌いなんだと。
・サンペテの人は、日本料理が大好きだ。だけど、美味しい日本料理屋がないのが悩みの種。昔は「SHOGUN」という和食屋があったが、ストックホルムに移転してしまったそうだ。
・エカテリーナ宮殿の「琥珀の間」に代表されるように、琥珀はサンペテの美術品の重要アイテムだし、豪華なお土産の代表選手。ところが最近、琥珀の価格が暴騰している。なぜなら、中国人が薬として消費するから。お金に糸目をつけない中国人が、ロシアに来ると琥珀を爆買いするんだって。
・サンペテにはスフィンクスがある。しかも2体。19世紀初頭にフランスが購入を決め、キャンセルしたものをロシアが買ったらしい。スフィンクスの前ではお土産屋が営業している。
・モスクワよりサンペテの方が物価が若干安い。マトリョーシカなんかのお土産はサンペテで買おう。違法なマトリョーシカもたくさんあるけどw
・それにしてもエルミタージュは特別だ。そして強烈だ。あと2回は行ってみたい。ルーブル、メトロポリタンと並んで「世界3大美術館」に数えられるそうだが(「4大美術館」になると、故宮とかプラドとか大英とかが4番手に入ってくるらしい)、とにかくエカテリーナ2世の狂気のコレクション(とその財力)には舌を巻くしかない。ある意味、帝政ロシア時代、ソ連時代、現代のロシア連邦時代を通じ、もっともかの国の国力を披瀝してやまないヴェニューではないかと。とにかく、見学する場合は混雑を避ける作戦を考えるだね。
ちょっと危ないことも……
・サンペテでは、ルーフトップバー帰りの23時頃、メインストリートのネフスキー通りで若いスリ団に囲まれた。白夜ってこともあって群衆でごった返している中だったし、我々も何も所持品がなかったので兄ちゃんたちを睨み倒しながら振り切って事なきを得たが、金目のものは身につけて歩かない方がいい。以前、バルセロナでも大晦日の群衆シーンで似たようなケースに遭遇したことがあったが、人混みでは十分に気をつけた方がいいってことだな。ヨーロッパのローカルは。
次回必ず目撃したいもの
・今回、チャレンジしたけどうまく体験できなかったのがルーフトップツアー。で、チャレンジしなかったけど次回必ず体験したいのが、跳ね橋見学だ。サンペテでは、ネヴァ川にかかる21の橋がすべて跳ね橋になっており、これが深夜1時15分ぐらいから次々に開いて行くのである。大型客船やタンカーを通すために。
・この跳ね橋ショーを見学するクルージングツアーはたくさん催行されているが、どれも大人気。ただし、スタート時間が24:30とかド深夜なので、次の日の午前中をフリーにするとか、腹をくくって参加しよう。これは次回来たときのマスト。それにしても、21本の跳ね橋が次々開くって、エネルギー消費の観点からしても相当なスペクタクルだよね。隅田川なら、まず勝鬨橋パカー→中央大橋パカッ→永代橋パカッ→清洲橋パカーって感じ? ワクワクもんだ。勝鬨橋だけは昔開閉していたんだけどね。
てなわけで、また来ようロシア。ズトラストビーチェ、ロシア。
Photo credit: neverbutterfly via Visualhunt / CC BY
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