2016年7月31日日曜日

次のロシア旅行のための覚え書き・モスクワ編

初ロシアでした。おもにモスクワとサンクトペテルブルクについて、これまでの旅行記に書きそびれたあれこれを箇条書きでまとめます。

・ロシア連邦保安庁、FSB(旧KGB)の本部は、モスクワのルビヤンカというエリアにある。この建物には、表札もなければ看板もない。だけど、誰もがFSBだと知っている。


・7月、モスクワは毎日かならず雨が降る。スコール的な強い雨が。出かける時は、折りたたみの傘をもっていた方がいい。私たちがモスクワにいる時も毎日、小一時間ほどヒドい雨に見舞われた。落雷で亡くなった人もいた(ニュースで知った)。

・ロシア人のほとんどは、週末を郊外のダーチャ(簡素な別荘)で過ごす。だから、週末は街中は空いている。ダーチャにはたいてい菜園があって、ニンジンやジャガイモなどの野菜を作っている。


・モスクワっ子の50〜60%がダーチャを所有しているそうだ。これは帰りの飛行機でモスクワ上空から撮った写真。低層の家屋が密集しているのがダーチャエリア。ソ連時代、人民は都心のアパートメントと、郊外のダーチャを支給されたそう。


・我々のモスクワのガイド氏(58歳)は、ソ連時代を「それなりにいい時代だった」として懐かしがっていた。だけど、後にサンクトペテルブルクで世話になったパーシャという30歳のガイドは、自分はダーチャ持ってないし、ソ連時代の記憶もないから「何のノスタルジーもない」とはっきり言ってた。ロシアにおける世代の断絶は、我々日本人には知り得ないほど大きいのだろう。

・ロシア人にとってポピュラーな海外旅行先は、エジプトとトルコ。ただし、エジプトといってもカイロとかじゃなくて、紅海に面したシャルム・エル・シェイクというビーチリゾートだ。トルコにしても、イスタンブールなんかじゃなくて、ポドルムとかアンタルヤあたりだろう。

・そういえば、2015年10月にエジプト発のロシアの旅客機がISのテロで墜落させられた事件があったが、あれはまさにシャルム・エル・シェイク発サンクトペテルブルク行きの便であった。


・モスクワ大学。典型的なスターリン様式のゴシック建築。モスクワ大学の他に、ソ連運輸建設国家委員会、文化人アパート、芸術家アパート、ホテル・レニングラード、ロシア外務省、ホテル・ウクライナが有名で、これらは「セブンシスターズ」と呼ばれている。いつか制覇しなくちゃ。

・モスクワに、ユニクロは3軒ある(エラく高い)、アップルストアはまだ1軒もない。

・ガイド氏曰く、ロシア人は、みんなが思っているほどウォッカをたくさん飲むわけじゃない。

・ロシア人は、ロシアンティーは飲まない。日本におけるロシアンティーは、スグリジャムがはいった紅茶だが、そんなものはロシアでは(モスクワでは)誰も飲んでない。

・ロシアのボルシチは、赤くて酸っぱい。日本のロシア料理店のボルシチとは全然違う。サワークリームを浮かべて食べるととっても美味しいよ。


・ロシアにおけるポータルサイトは、圧倒的にYandex。日本におけるYahoo!みたいな存在。FacebookよりもポピュラーなSNSは、vk.com。

・モスクワとサンペテには、Uber(ロシアでの発音はウーベル)も走ってる。あと、GettTaxi、Yandex Taxiの3つ巴のシェア争い。


・モスクワにも、自転車のライドシェアがある。使っている人はあまりいない。

日本語ガイドは、モスクワに30〜40人。サンペテが20人ぐらい。みんな日本語がお上手。驚く。 


そして今回のロシア旅行は、2018年に開催されるサッカーW杯ロシア大会のロケハンの意味もありました。

・ワールドカップは11都市で行われる。中部のエカテリンブルクが一番東の開催都市、リトアニアの向こう側にある飛び地、カリーニングラードが一番西の開催都市。


・この地図はWikipediaから拝借したものだが、これ見る限り移動がメチャメチャ大変そう。我々も、モスクワ→サンペテで4時間半、サンペテ→ペトロザボーツクで5時間という鉄道の旅を連チャンでやって、けっこうヘロヘロになってるし。

・あと、ビザの問題が重たい。W杯期間中はビザなしで渡航できるようにするとプーチンは言ってるが、そんなことしたらテロリストとかフーリガンがわんさかやってくるからね。どうすんだろ。落としどころは、W杯出場国のサポーターのみビザなしとか?


ま、そんなことよりも最大の問題は、日本代表が出られるかどうか。そこに尽きるんだけどね。

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