2026年7月26日日曜日

ヒューストンで美術館めぐり。最も気に入った場所は?

 2026年W杯北中米大会を観戦しに行った折、ヒューストンに5日ほど滞在しました。6月30日にR32の「日本対ブラジル」を観戦するので、試合会場となるヒューストンスタジアム(NRGスタジアム)にほど近い、メディカルセンター/ミュージアム・ディストリクトにホテルを押さえました。


試合の観戦以外(日本は1-2でブラジルに敗戦)、特にやることがなかったので、空き時間を利用して美術館をいくつか見学することにしました。

まずは、ホテルでもらったタダ券で入場できる「ヒューストン自然科学博物館」に向かいます。トラム(路面電車)に乗って3駅ほど、トラムの運賃は1ドル25セントという驚きの安さ。何を買っても、何を食べても高いアメリカ滞在の中で、一番嬉しい支払い体験。ヒューストンでは、トラムもバスも、クレジットカードのタッチで支払いができます。世の中、何気に便利になってますね。


さて、ヒューストン自然科学博物館は、恐竜の化石や動物の剥製、鉱物やミイラなどが展示されており、アートというよりは地球の歴史を見学できる場所でした。

個人的には、量子コンピューターのモックアップが気になりました。写真以外でこれを見たのは初めてです。量子コンピューターってもの凄く計算が速いんでしょうけど、結構かさばるデバイスですよね。値段はいくらぐらいになるんだろ?


さて、化石や遺物よりもアートが見たかった私は、自然科学博物館を早々に引き揚げ、近隣にある「ヒューストン美術館(The Museum of Fine Arts, Houston/MFAH)」に移動します。


ここでは、「ピカソ=クレー=マチス展」が開催中でした。ベルリンのベルクグリューン美術館のコレクションとのこと。なかなかのボリュームです。


これ以外にも、常設展がまたとんでもない規模。夥しい数のコレクションが4棟にわたって展開しています。


草間彌生のこんなインスタレーションも見学できました。


この、MFAHを一館見ただけで、ヒューストンのアートの物量とクオリティの深さにクラクラします。


また別の日には、バスに乗って「メニル・コレクション」を見学。メニル夫妻のモダンアート中心のコレクションが、無料で鑑賞できます。


建物はレンゾ・ピアノ。

ミュージアムの中にあるアート作品の撮影はNGでしたが、何があるのかメモしておきました。エルンスト、マグリット、マーク・ロスコ、ジャスパー・ジョーンズ、ウォーホール、モンドリアンetc、etc。


これまた凄まじい、クレイジーなコレクションです。モダンアート以外にも、南太平洋やアフリカの木工工芸とか、動画によるインスタレーションなどもあって、ここで丸一日を過ごせるぐらいのバリエーション。


そして、このメニル・コレクションの別館として近くに佇んでいるのがロスコチャペルです。

前庭の池の上、宙に浮くようなオベリスクが印象的です。暑いせいか、周囲に人があまりいないこともあって、神秘的な存在感を放っています。Hipgnosisのデザインしたレッド・ツェッペリンのレコードジャケットを思い出します。


チャペルの入口で、係の人に「声を出してはダメです。写真も撮ってはダメです」と告げられます。

中の様子を伝えるために、絵はがきの写真を貼っておきます。ここは、無宗教のチャペル。


ロスコの黒いペインティングが一面に貼ってある、モノクロームな空間。長椅子に座って鑑賞できます。

椅子のほかに、座布団みたいな丸いクッションが3枚床に引かれていたので、そこに座って15分ほど瞑想することにします。

中には数名の見学者がいましたが、皆静かに過ごしているので、集中の妨げにはなりません。

ワールドカップの、勝った負けたの喧噪と喜怒哀楽から解き放たれ、実に深くて有意義な瞑想体験となりました。

ここも無料で入場できます。いい時間を過ごせたので、少し寄付をしてチャペルを後にしましょう。このチャペルはヒューストンでもっとも気に入った場所です。いつかまた訪れたい。

それにしても、ヒューストンのアートセクターにはなかなか凄みがありますね。とにかくコレクションが分厚い。ヒューストンのアートコレクター、どんだけお金持ちなの?って思います。


今回訪ねた所以外にも、アート関連の施設や建築がたくさんあります。ライス大学にはジェームズ・タレルが作ったピラミッドもあるしね。できれば、もう少し涼しい季節に再訪したいなと思いました。テキサスの夏は、毎日暑いんです。まあ、東京も暑いけどね。

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