2012年12月2日日曜日

北京のインターネット事情に開いた口が塞がらない

北京では、アップルストアにも行ってみました。この王府井のアップルストアは、アジア最大規模ってことらしいです。


地下1階、地上2階と確かにデカいですが、総床面積では4フロアある銀座店とあまり変わらない印象でしたけど。

王府井は「北京の銀座」とよく言われますが、「北京の渋谷」と言われる西単にもアップルストアがあります。


ここも店がデカい。パノラマ撮影じゃないと全景が入りません。


店内はご覧のような大賑わい。若者が多い。

日本でもそうですが、アップルストアに行くとパスワードの要らないWiFiが飛んでいるので、iPhoneがあればメールをチェックしたりWebを見たりすることができます。もちろん、WiFiなのでSIMなしでも大丈夫。

私も、早速WiFiに繋いで「北京のアップルストアなう」とTwitterでつぶやいてみますが、どうも様子が変です。うまく繋がりません。Facebookでチェックインしようとしても同じです。WiFiはOKなんですが、どうしてもFacebookにアクセスできません。

そうなんです。ここは中華人民共和国。グレート・ファイヤーウォールが人民の自由なアクセスを遮断している国家なのでした。

ホテルに帰って、改めてPCからネットに繋いでみると、その不自由さを如実に感じることができます。

Googleは普通に検索できます。しかし、その検索結果のURLをクリックして外部サイトに行こうとすると、何分も待たされたあげく「リクエストされたURLは回復しません(The requester URL could not be retrieved)」というエラーが出ます。

検索結果は表示するが、そこから先には行かせない。何というか、「ググっても無駄」なインターネットがそこにはありました。日本で、いや世界中で普通にネットやってる人からしたら、もの凄いストレスです。Google経由だと、ほぼどこにも行けない。

検索結果ページのサマリーの文で用を足すか、あるいは、検索結果ページに表示されたURLをブラウザにコピペして飛べば、目的地にたどり着ける確率は上がります。それにしても面倒くさい。

ソーシャルメディアにしても、Twitterはダメ、Facebookもダメ、mixiもダメ、Google +もダメ。これはPCもスマホも同じなんですが、InstagramとFoursquareはアクセスすることが可能でした(スマホから)。

Googleについては、Gmailは大丈夫でしたが、Bloggerはアクセスできません。なので、私のブログは見ることも更新することもできない。

では、どうするか?

百度(baidu.com)を使うしかありません。百度の検索結果ページには、すでに検閲済みのリンク先が並びますので、ストレスなく検索結果ページに辿り着くことができます。Google経由でどこにも行けないのがウソのよう。問題は、日本語で検索してるのに、中国語のページばかりが出てくることですね。

もっとも、このグレート・ファイヤーウォールにも抜け道があって、PCからはダメなリンク先でも、iPhoneやiPadなどタブレットからだと行けるページがけっこうあります。タブレット/モバイル用のユニークなURLを持ったページについては、検閲が行き届いてないってことでしょうか。

もっと確実な抜け道は、中国以外のサーバーを経由してアクセスするやり方です。日本語でもサービスしているVPN屋さんがいくつかありますが、これはこれで多少の利用料がかかるので、今回は試しませんでした。

北京で我々をアテンドしてくれたTさんの同僚で、中国人の若い女子に話を聞いたら、SNSはウェイボー(微博)、最近はボイス・メッセージを送れるウェイシン(微信)、ショッピングはタオバオ(淘宝)と、みんな相当ヘビーにネットを使っているそうです。TwitterにしてもFacebookにしても、中国独自の同様なサービスがあるんですよね。

ちなみに彼女は、中国ではまだ売ってないiPhone5を持っていました。香港まで買いに行ったんだとか。そのiPhoneですが、盗まれたり無くしたりして、今度のiPhone5で5台目だと言ってました。地下鉄の中とか、iPhone盗まれるから気をつけてくださいと注意喚起してくれました。

GoogleもFacebookもTwitterもない(使えない)中国なんですが、いわゆるGang of Four(Amazon、Apple、Facebook、Google)の中で、唯一Appleだけが存在価値を見せつけているということですね。



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