2013年5月14日火曜日

山梨・ノースランドへGO! 電車とバスで行けるとこまで

すこし時間が経ってしまいましたが、GW後半戦の振り帰りを。

5月3日から5日にかけて、山梨へ行ってきました。甲斐市の山中にあるノースランド・キャンパーズビレッジが目的地です。ここに、私たちがおもに夏場、休日を過ごす山荘があります。


冬の間は雪に閉ざされますので、毎年春になると山荘に行き、掃除や草刈りをし、凍結防止措置をしていた水道を開通させ、また滞在できるようにするのが通例です。いわば今シーズンの「山開き」。

自宅からノースランドまでは、普通に車で行けば2時間半ぐらいで到着するのですが、5月3日は4連休の初日ということで、中央道は朝から大渋滞必至。幸い、前日からウチの奥さんと義理の母が先乗りで現地入りする予定でしたので、今回はプランBを検討します。

電車で甲府まで行き、そこから在来線で竜王駅まで行き、車でお迎えに来てもらうというのがプランBです。

甲府行きの特急の指定席をゲットすべく、2日ほど前に電車の混雑具合をえきねっとでチェックしたところ……何ということでしょう! 朝から午後までのすべての特急列車の指定席が満席となっているではありませんか。

うーむ。さすが4連休、甘くない。しかも上天気の予測。やはり車で行こうかと逡巡もしましたが、腹をくくって自由席に突撃することに決めました。さらに、通常のプランBなら甲府から竜王まで在来線で行くところ、調子に乗って、甲府からバスでさらに奥地まで侵入することを画策。最終的に、甲府に着いたら13時30分に南口ターミナルで昇仙峡行きのバスに乗り、清川というバス停で降りて迎えの車に拾ってもらうというプランにたどり着きました。

いざ出発です。まずは自宅から新宿まではバス。バスだと、乗り換えなしで新宿まで行けるんです。ここで使ったのが「最寄りバス停」というiPhoneアプリ。


自宅近く、「椿山荘前」というバス停から「白61」というバスに乗れば新宿に着くことが分かります。が、時刻表などはサポートしていないので、アプリに頼らず調べなくてはなりません。

都内のバス関連では、東京都が提供している「都営ナビ」というアプリもありますが、こちらは、ダウンロード→1分使用→即削除という運命を辿ったことをご報告しておきましょう。猪瀬閣下におかれましては、くれぐれもハンパなアプリなど開発するために、都民の血税を注入なさらぬようお願い申し上げる次第です。

さて、9時50分頃バスに乗り、新宿駅には10時20分頃つきました。中央本線のホームには、10時30分発の特急かいじ103号がたたずんでいます。「お。乗れるかな?」と車両の横を歩いて行きますが、さすがにどの車両もパッツパツの満席で、自由席車両はデッキにも乗客がたくさん立っています。無理無理、速攻でパス。

続いて、11時00分発あずさ13号を狙うのですが、こちらも30分前の段階で自由席車両の乗車口には長蛇の列が。うーん、自由席も甘くない。

ここで一旦ホームを離れ、階段を下って上って隣のホームに移動します。11時02分発の臨時列車、あずさ77号の自由席の行列をチェックするためです。

結果、これが大成功でした。

いつもあずさ/かいじが発着するのと違うホームなので、搭乗口の表示はガムテで路面に貼ってあって、3号車「自由席」の乗車口には長打の列。しかし、4号車「指定席」の臨時乗車口(いつもは3号車の乗車口)には3~4人しか並んでいません。そこに場内アナウンスが流れます。「12時02分発、あずさ77号の自由席は3号車から5号車までとなります」。


あれれ、4号車も自由席じゃん。てことは、地面に貼ってある4号車・指定席って表示は間違いじゃないかと踏みました。ここは勝負です。いそいそと行列につきます。

そのうち駅員がやってきて、列の先頭にいるオッサンが件の「指定席」表示の件を確認すると、駅員はあっさり間違いを認めました。やがて路面の「指定席」の上にガムテを貼って、サインペンで「自由席」と書きなおします。

ラッキー。これで座れます。甲府まで1時間半あるからねえ。

甲府駅には12時36分に到着しました。通常のプランBは、甲府からさらに竜王まで電車で行って、竜王駅で迎えを待つというもの。しかし今回は、甲府駅から昇仙峡行きのバスに乗ります。山梨交通のバスです。

甲府→敷島→清川→昇仙峡滝上

というルート。これの清川というバス停まで行けば、目的地にだいぶ近い。


バスを降りた後、目的地までは残り4.4キロ。徒歩だと1時間6分という計算です。さすがに徒歩は厳しいので、清川のバス停まで、先発組の妻か義母に車で迎えに来てもらおうと。

昇仙峡行きのバスは、1時間に1本しかありません。13時30分の便に乗る予定ですが、これを逃すと次の便が16時30分になってしまうので、念のためターミナルの事務所に確認に行きます。

「清川まで行きたいんですけど」
「次のバスは1時半です」
「チケットはここで買えますか?」
「車内で支払ってください」
「分かりました。ちなみに運賃はおいくらですか?」
「870円です」

バッチリ裏が取れたので、甲府駅付近でランチ。


バスターミナルの近くに、おあつらえ向きのお店がありました。「とんかつ 力(りき)」です。食べログ3.54。すげー。

鳥もつ丼 900円。B級グルメでおなじみの鳥もつですが、この店が発祥なんだとか。


ま、見たとおりの味でした。山梨の鳥もつは、そば屋でビールのアテに頼む方が正解ですね。次回はトンカツを食べることに決定です。

さて、腹も朽ちたし、出発の15分前にバス停に戻ると、これがなんと大行列。みんな昇仙峡に何しに行くの?

幸い、空席が1つだけ残ってました。年寄りや妊婦がいないか見回して、おずおずと座ります。

満員のバスは定刻に出発。途中降りる乗客もほとんどなく、快調に最終目的地を目指します。

しかーし!

1時間半後、「清川」に着くはずが、バスは終点の「昇仙峡滝上」に着きました。

途中、グーグルマップを立ち上げてバスのルートを確認していたのですが、どうやらこの「昇仙峡滝上」行きのバスは、ルートが2通りあるようなのです。

つまり、ルートがある地点で左右に分岐しているのです。東名高速の大井松田を起点に分かれる左ルートと右ルートを想像いただければいいでしょうか。

私が想定していたのは、左ルート。こちらのルートでしか「清川」には行けません。実際、バスは右ルートを通り、昇仙峡グリーンラインというつづら折りの山岳コースを走って昇仙峡滝上に着きました。

私は甲府のターミナルで「清川に行きたい」って言ったんですけどね。

それならそれで、ちゃんと説明して欲しかったよ、山梨交通さん。

まあいいんだけどさ。

しょうがないので、昇仙峡の影絵の森美術館から電話して、車で迎えに来てもらいました。待つこと20分あまり。ただ待ってるのもアレなので、滝を見にいったりね。


滝は見事です、ええ。観光客もたくさん来てました。

ちなみに、この日は計画時点で断念したんですが、バスを使ってノースランドまでさらに近づく方法があるんです。

甲斐市民バスです。この市民バスが火曜と金曜に運行している、敷島北部線に乗るんです。


オギノ敷島店に、火曜日の12時00分 平見城公民館12時57分着。あるいは、金曜日の16時15分にオギノ敷島店から乗って、平見城公民館に17時10分着。


ここまで行けば、ノースランドまで1.8キロ。徒歩で20分ほどです。これなら、公共の交通機関のみで十分到達可能じゃないですか。

これ、やってみたいなあ。いずれにせよ、金曜日出発だなあ。だけど、オギノ敷島店まではどうやって行くんだろ? 竜王から別のバス?

ところでこのバス、平見城の方まで足を伸ばしてきたのはごく最近(1~2年前)のことです。

この敷島北部線も、26年3月31日までは運行が確約されているんですが、利用実績が2年続けて基準を下回った場合は廃止の可能性もあるそうです。

ちなみに、敷島北部線の利用基準は「1便あたり乗客3人」だそうです。うーむ、客が3人を切ることも多いんでしょうか。お客がゼロってこともあるのかな。



みなさん、山梨でバスに乗りましょう! 敷島北部線は、火曜2便、金曜2便の運行です。以上、世界遺産に登録が決まった富士山を眺めながら、次のバス旅に思いを馳せるGWでした。

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