那覇から宮古島に飛んできました。JTA(日本トランスオーシャン航空)で50分のフライトです。
着いた日はあいにくの雨でしたが、翌日、翌々日と天気にも恵まれました。
宮古島は、シズル感あふれる観光地がそれほど多くはありません。日本一と言われる美しい海を楽しみ、人々ののんびりした暮らしにふれる、癒し系の島ってところでしょうか。
私たちがこの島を訪れるのは3度目ですが、ガイドブックにはあまり載っていないオススメの場所がいくつかあるのでご紹介しましょう。エントリの見出しにパワースポットと記しましたが、まあ、パーソナルなパワースポットということで。
まずは仲原鍾乳洞(なかばりしょうにゅうどう)。宮古島の鍾乳洞といえば、保良泉のパンプキンホールが有名ですが、この仲原鍾乳洞もなかなか味があります。
サトウキビ畑のど真ん中、民家のようなオレンジ色の建物が入り口です。入場料500円(おとな1名)を払って階段を下りていきます。
この、抜けのいい空間がお気に入りです。シダなどの植物が地上から地下の穴に向かって伸びてきている不思議な空間。古代を感じます。ジュラシックパークを思い出すねえ。
以前はここにイスが置いてあって、座って上を見ながらぼぉーっとできたのですが、今回はイスが見あたらなかった。残念。ここでお弁当なんか食べたいです。カフェやっても流行ると思うなあ。
洞窟を進んで行くと……ありますあります。
泡盛を寝かしているんですよ。天然のワインセラーですね。
貯蔵料金は、1年2500円。10年だと2万5000円だそうです(ネット調べ)。泡盛の古酒、美味しいですよね。
仲原鍾乳洞から車で5分ほど。海に突き出したムイガー断崖というのがあります。
崖に上る階段があって、徒歩で上ることができます。私は上ったことがありませんが。
ムイガーというのは湧き水という意味で、崖の下には湧き水が湧いているそうです。そりゃパワースポットだわ。
お次は、来間島の竜宮城展望台。宮古島の東急リゾートあたりから見える長い橋は、来間大橋といって、宮古島と来間島を結ぶ1.7キロの橋です。
物見遊山な気分でこの橋を渡ったドライバーは、だいたい、どこに行けばいいのか、どこを目指せばいいのか分からなくなってしまいます。橋を渡っている最中、橋の下に見える海があまりに美しく、橋の途中に車を止めたい衝動に駆られますが、片側一車線の橋なのでそれは御法度。しかも、橋を渡りきったところにあるちょっとした駐車スペースには、いつも車が停まっていて余分なスペースはありません。仕方なしに前に進むと、あっという間にディープな田舎の農道(しかも、道は狭く入り組んでいる)に迷い込んでしまい、右往左往してしまうのです。
特に目的なく来間島に渡った場合は、迷わずこの建物を目指してください。竜宮城展望台。
それにしても、なぜにこんな建物にしてしまった? その微妙な佇まいには、「ここはスルーでしょ」と誰もが思います。しかし、騙されたと思って最上階の展望台に上ってみてください。
見事なパノラマがあなたを待っています。右に先ほど渡ってきた来間大橋が、そして左側には建設中の伊良部大橋を望むことができます。正面には東急リゾートも見えますね。
天気が良ければ、ずっといても飽きませんよ。風が気持ちいいんです。……それにしても展望台の建物がねえ。残念ですねえ。
竜宮城を離れたら一気に北上し、島尻のマングローブ林。
ここのマングローブは、東南アジアのボートで巡るマングローブツアーなんかと比べると、はるかにショボい。スケール的に100分の1以下って感じ。
しかも今回は、水が引いて干潟だらけになってしまってショボさ倍増。
ところが……この干潟にドラマが隠れていたんですよ。
干潟には、小さな穴が無数に空いているんですが、ここに小さなカニがうようよ。さらに、ハゼとか貝とかの小さな生物が山のように生息しています。
しかし、何でカニが穴を掘って隠れているのか。そもそもカニって穴の中に棲んでいるものなの? 石の下とかでなく?
などと考えているうちに、やがて1羽の鳥がやってきて、そのカニの穴をクチバシで突き始めます。
ゲゲー。この鳥、カニを食う鳥なのか?
鳥はなかなか首尾良く獲物を捕らえらませんが、ひたすら穴を突き、カニは深く潜り身を固くする。鳥は突く……。カニは身を固くする……。そのうち、アタリが出始めます。鳥はカニをついばんで穴から引きずり出すと、ガリガリ噛んで飲み込んで、また次の穴をほじる。我々が見ている間、5匹ぐらいのカニが、鳥の餌食になったのでした。
うーん。この鳥を食べたら、美味いんじゃね?
一同、そんなことを想像しながら帰路に就きました。マングローブ林の干潟には、壮絶な生のドラマがありました。
以上、個人的パワースポットをいくつか紹介しましたが、実は、島一番のパワースポットじゃないかと思っているのはここ。
霊とITが交流したら、最強ですよね。「ダ・ヴィンチ・コード」か! この施設の中で、どんな儀式が行われているのか、興味津々ですよ。
前回の宮古島滞在に続き、今回も宿泊はパイベース・リゾートです。
目の前にドカンと広がる海。土手を降りるとプライベートビーチ状態です。
西向きなので、サンセットも部屋のベランダからご覧の通り。今回我々は、3家族・大人6人子ども1人で2泊3日しました。夕食は、夕陽を見ながらバーベキュー。食後は満天の星空の下で飲んだくれておりました。もちろん、泡盛の古酒で。
何とも贅沢な宿です。4室しかありませんので、予約はお早めに。
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