Appleが毎年5〜6月に行う開発者向けのカンファレンス、WWDC(World Wide Developers Conference)にやって来ました。初めての参加です。今年のWWDCは、サンフランシスコではなくサンノゼで行われます。サンノゼに来るのは2度目ですが、前に来たのは20年以上前ですよ。まだGoogleも存在しない時代、最初のITバブルが弾ける前のシリコンバレーに一度来たことが。……しかし全然記憶がないw
今回、東京からサンフランシスコまでは直行便で飛んできて、Uberでサンノゼまで移動しました。同僚と2人です。Uberの運賃はおよそ70ドル。当然、タクシーよりは遙かに安い。6月4日に現地入りし、翌朝、6月5日の朝10時に行われるKeynoteに参加する流れ。
例年、日本だと夜中の2時からストリーミングでKeynoteの模様を見ることが可能ですが、是非ともライブで観戦してみたいと思っていました。生のティム・クックを、生のAppleのプレゼンを見てみたかった。
レジストリを済ませ、参加者へのお土産をもらいます。リーバイスのデニムジャケットにバッチ。意外にシンプル。紙の印刷物や、それを入れるためのトートバッグがないところが新鮮ですね。でも、もらってもあんまりうれしくない土産でしたw
今日、Keynote当日は「何時から並べば確実に入れるか」についてネットや現地で情報収集した結果、開始2時間半前、朝7時半に会場に行って並ぶことにしました。
会場の外で1時間待って、8時半頃ようやく建物の中に入れました。赤いTシャツを着たAppleのスタッフとハイタッチして入る人がたくさんいます。「イェ〜!」って叫びながら。信者の祭典、なかなかノリが陽気です。日本でもちょっと前に報道されてた、iPhoneの発売初日に徹夜で並んで、開店と同時に店員とハイタッチしてお店に入っていく、あの感じ。
中に入ってからさらに通路で1時間待ち、ようやくホールに入ったら、すでに席はかなり後ろしか空いていません。今年は5300人がこのKeynoteに参加したそうです。
定刻を10分ほど過ぎ、「もしも世界にアプリがなかったら」的なテーマの良くできたムービー(場内は爆笑に次ぐ爆笑)に続き、尊師ティム・クックが登場します。信者はもちろん大喝采。
Keynoteの詳しい内容は省きますが、この日発表されたのは6項目です。1.tvOSにamazon videoアプリが追加された。2.watchOSが4にアップデートする。3.macOSがアップデートし、名前は「ハイ・シエラ」に(場内爆笑)。iMacとmac bookもブランニューに。4.iOSが11にアップデートする。5.iPadが新しくなる。そして6番目が、新製品「HomePod」のリリースです。
かなりてんこ盛りでした。iPhone8以外は全部発表された感があります。個人的にも、向こう1年ぐらいはかなり出費が増えそうな予感を覚えました。新しいiMac、新しいmac book……。
さて、HomePodです。日本でもこれから市場がオープンする、IoTカテゴリの最重要デバイスです。家庭用のボイスアシスタント・デバイスなどと呼称されています。ずばり、Amazon EchoやGoogle Homeの競合となる製品です。基本的には「話しかけると、音声で答えてくれる」という機能をもったデバイスなんですが、AppleはAmazonやgoogleに先を越されているために、競合他社とは違うアプローチを仕掛けてきました。
Appleが打ち出したのは、「家庭におけるリスニングを革新する」というコンセプトでした。つまり、SONOSやEchoのスピーカーの性能が中途半端だとDisった上で、「Appleは長年音楽にコミットしてきたメーカーで、そのAppleが家庭用のスピーカーを作るとこうなるのよ」という主張です。音響面の特長をひととおり語ったあとで、「あ、そうそう。実はこのスピーカーにはマイクもたくさん着いていて、Siriだって動くんだよね」と。あくまで音楽がメイン、AI駆動のボイスアシスタント機能は、敢えてサブ的なところにおいてあるという。
これ、どうなんでしょうね。後発でありながら、そのポジションを認めたくない強弁なのか、それとも、AIで負けてもスピーカーとして生き残ればよしとするという2段構え的な戦略なのか。
ちなみにHomePodは、現物によるプレゼンはなく、スライドのみでしたが、ハンズオン会場にブツがありました。しかし音楽は鳴らしていませんでしたから、モックかも知れません。今年の12月発売予定で、最初の発売国はアメリカ、イギリス、オーストラリアです。つまり英語圏のみ。価格は349ドル。
繰り返しますが、家庭用ボイスアシスタント部門では、すでにAmazonとGoogleがだいぶ先行しています(とりわけAmazon Echo)。マイクロソフトやFacebookなども参入が確実なこのジャンルで、Appleがどれだけマーケットを獲得できるか。今年から来年(2018年)にかけて、見逃せない戦いがもうすぐ始まります。
例年、日本だと夜中の2時からストリーミングでKeynoteの模様を見ることが可能ですが、是非ともライブで観戦してみたいと思っていました。生のティム・クックを、生のAppleのプレゼンを見てみたかった。
今日、Keynote当日は「何時から並べば確実に入れるか」についてネットや現地で情報収集した結果、開始2時間半前、朝7時半に会場に行って並ぶことにしました。
定刻を10分ほど過ぎ、「もしも世界にアプリがなかったら」的なテーマの良くできたムービー(場内は爆笑に次ぐ爆笑)に続き、尊師ティム・クックが登場します。信者はもちろん大喝采。
かなりてんこ盛りでした。iPhone8以外は全部発表された感があります。個人的にも、向こう1年ぐらいはかなり出費が増えそうな予感を覚えました。新しいiMac、新しいmac book……。
Appleが打ち出したのは、「家庭におけるリスニングを革新する」というコンセプトでした。つまり、SONOSやEchoのスピーカーの性能が中途半端だとDisった上で、「Appleは長年音楽にコミットしてきたメーカーで、そのAppleが家庭用のスピーカーを作るとこうなるのよ」という主張です。音響面の特長をひととおり語ったあとで、「あ、そうそう。実はこのスピーカーにはマイクもたくさん着いていて、Siriだって動くんだよね」と。あくまで音楽がメイン、AI駆動のボイスアシスタント機能は、敢えてサブ的なところにおいてあるという。
これ、どうなんでしょうね。後発でありながら、そのポジションを認めたくない強弁なのか、それとも、AIで負けてもスピーカーとして生き残ればよしとするという2段構え的な戦略なのか。
繰り返しますが、家庭用ボイスアシスタント部門では、すでにAmazonとGoogleがだいぶ先行しています(とりわけAmazon Echo)。マイクロソフトやFacebookなども参入が確実なこのジャンルで、Appleがどれだけマーケットを獲得できるか。今年から来年(2018年)にかけて、見逃せない戦いがもうすぐ始まります。
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