2023年9月7日木曜日

福島に、ダリを見に行こう!

 サルバドール・ダリに関する映画「ウェルカム トゥ ダリ」を見ました。1970年代、ニューヨークで個展を開催する前の、ダリと彼のミューズのガラ、そして彼らを取り巻く人々の無茶苦茶な日々が描かれていて、大変面白かった。アリス・クーパーとダリが仲良しだったなんて、この映画見るまで知らなかったなあ。

2023年9月1日公開「ウェルカム トゥ ダリ」

この映画を見ると、無性にダリの作品が見たくなります。「ダリの代表作って何だっけ?」ってなるんです。有名なダリ作品のモチーフは登場するけれど、作品そのものはあまり映画に出てこない。

確か、日本にダリのコレクションで有名な美術館があったよなってググってみたら、凄いヤツが福島県にありました。

「諸橋近代美術館」です。公式サイトを見たら、ダリの絵画、彫刻、版画作品など約330点のコレクションがあると書いてあります。そいつは凄い。ダリの美術館は、ダリの生まれ故郷のフィゲラス(スペイン)と、フロリダにあるものが有名ですが、日本にもそれらに引けを取らない立派なヤツがあったんですね。

早速、映画を見た翌日に訪れてみることにしました。新幹線で東京駅から郡山駅まで行き、在来線、バスと乗り継いで行く方法など、いくつかのアクセス方法が公式サイトで案内されています。が、今回はあんまり移動に時間をかけたくなかったので、新幹線で郡山、郡山からレンタカーという作戦で行きました。

11時台の新幹線に乗って1時間20分ほど。郡山駅で昼食を摂って、13時に予約したレンタカーをピックアップ。


今回、トヨタレンタカーに空車がなく、オリックスレンタカーで車種おまかせで借りられたのがこちら。スバル フォレスター。料金が6時間で7000円ほどだったので、ちっこいのが来ると思ったら、SUVがきた。

高速道路を使って猪苗代湖まで行き、一般道に降りて合計1時間ほどのドライブ。無事に諸橋近代美術館へ到着しました。


何なんだここ。ヨーロッパの古城みたいな佇まいです。建物の手前の池も大きくて、なかなかの本物感が漂っています。

中に入ると、隻眼のダリがお出迎え。チケットは大人1300円。学生500円。東京の美術館よりだいぶ安いですね。


この日の展覧会は「ミュージアム・ワークス みんなの知らない美術館」というもので、「諸橋近代美術館で所蔵するサルバドール・ダリの作品やセザンヌ、シスレーなどの西洋近代絵画作品を、保存や修復という観点からご紹介します。また、これまで展示機会が少なかったダリの版画作品である《カサノヴァ》や《シュルレアリスムの24のテーマ》なども一堂に展示します」との内容。

見れば分かりますが、要するに、ただ絵を飾っただけではなく、その修復方法や保存方法などについて軽い蘊蓄が添えられているという展示です。もちろん、主食はダリの絵です。そこにちょっとしたオカズが添えてある。

展示の作品は撮影NGですが、ダリ作品はかなりのボリュームで、想像以上でした。絵画や版画のほかに、彫刻もたくさんあって、「よくぞこんだけ集めたな」って心の底から思いました。


この夏、アメリカで「バービー」と「オッペンハイマー」がクソコラされて、一時ネットで炎上していましたが、そのモチーフになったのは、これじゃないですかね。ダリの1947年の作品「ビキニの3つのスフィンクス」。こちらの作品も展示されており、ショップではポストカードが購入できます。

いやあ、堪能々々。お腹いっぱいになりました。こんなにたくさんのダリを日本で見られるなんて、信じられない体験です。展示内容も入れ替えが行われるらしいので、今後も年に1〜2回ぐらい訪れてみようと思いましたよ。


レンタカーで来た道を戻り、猪苗代湖でトイレ休憩し、郡山から新幹線で帰京。およそ9時間ぐらいの小旅行でした。総コストは3万円ぐらいでしょうか。次回は1泊旅行で来るだな。


2023年8月18日金曜日

いつの間にか、富津市に図書館ができていた件

 東京都新宿区と千葉県富津市で2拠点生活をしています。2023年の夏のある日、イオンモール富津に買い物に出かけたら、3Fに「富津市立図書館」という真新しいテナントがありました。


「ええっ! 富津に図書館できたの? いつの間に???」

富津市に家を建てて2年が経ちますが、富津市に図書館がないのはとても残念に思っていました。市役所のWebサイトを見ても「移動図書館」なるものがあるだけ。

「移動図書館って何だよ。昔オッちゃんが引っ張って小学校にやって来た紙芝居とか貸本屋みたいなもんですか?」ってね。そんな、子ども向けの本だけじゃなくて、ちゃんとビジネス書とか小説とか取り揃えた図書館のひとつもまともに作れない自治体が世の中にあるなんてマジ信じられないって思ってましたからね。

それが、まさかの「富津市立図書館@イオンモール」なわけですよ。しかもなかなかのオシャレ空間です。図書館のヘビーユーザーとしては、興味津々で受付カウンターに突撃します。

「この図書館、いつできたんですか?」

「今年(2023年)の4月です!」

「本の貸し出しも行ってますか?」

「もちろんです。ひとり6冊まで貸し出しできます!」

「富津市に家がありますが、住民票は東京です。貸し出し可能ですか?」

「居住の事実が分かる書類があれば大丈夫です!」

ということで、私でも貸し出しカードが作れそうです。富津の家の電気代とか水道代を支払った領収書とか、固定資産税の納付書とか持っていけば間違いないでしょう。

ということで後日、「浄化槽の点検証明書」を持参してイオンモール富津に突撃しました。無事に貸し出しカードが発行されました。


2023年、図書館の蔵書をベンチマークするのに用いるワードとしては「イーロン・マスク」がオススメです。
文京区図書館 22件
新宿区図書館 28件
千代田区図書館 14件
富津市図書館 7件
「図書のみ」という条件で「イーロン・マスク」と検索した結果が上記です。富津市、なかなか頑張ってます。


そのイーロン・マスク案件から、まだ読んでいない「天才読書」を借りて読もうと思いました。
文京区 46人待ち
新宿区 35人待ち
千代田区 11人待ち
富津市 即日貸し出し可能

……なんて素晴らしい!

もう少しポピュラーなやつ、村上春樹の「街とその不確かな壁」で調べてみましょう。
文京区 518人待ち
新宿区 371人待ち
千代田区 139人待ち
富津市 即日貸し出し可能

どうですか! 私の中で富津市立図書館は、図書館利用における「穴場」あるいは「裏技」として認定されました。東京都内で長い順番待ちを強いられる図書が、待たずに借りられるなんて素晴らしい。

まあしかし、東京の図書館に比べると、まだまだ蔵書のボリュームは少なめです。例えば先ほどの「天才読書」という本は、イーロン・マスク、ジェフ・ベゾス、ビル・ゲイツの3人が愛読する図書を紹介するという内容なのですが、その中に登場でする図書のうち「経営者の条件」(ドラッカー)、「ゼロ・トゥ・ワン」(ピーター・ティール)の2冊が気になったので、図書館で借りて読もうと思ったのですが、いずれも富津図書館にはナシ。この2冊は、都内の図書館で借りました。


富津市立図書館は、イオンモール富津にあるのが「本館」です。他にも「中央公民館図書室」(富津市小久保3014)、「富津公民館図書室」(富津市新井932-34)、「市民会館図書室」(富津市湊765-1)、「移動図書館さくら号」のブランチがあって、借りた本はどこで返却してもオッケーです。ネット予約してこれらのブランチでピックアップも可能です。

富津市の住民以外にも、木更津市、君津市など近隣に在住、在勤、在学の方々は利用可能です。以上の条件を満たす皆さん、この図書館は穴場です。

2023年7月11日火曜日

ニース駅の手荷物預かり所が消失し、謎サービスに置き換わっていた件

 カンヌでは、ホテルではなく民泊を利用しました。毎年のことなんですが、カンヌ映画祭の期間はホテルがクッソ高いんです。しかも、8泊しばりとかの料金設定になっており、かなりの出費を強いられます。


なので、ホテル予約サイトやAir B and Bなど色々調べた結果、オールドカンヌで1泊5万円ほどの民泊案件で勝負することに。民泊を利用するのは、ロシアW杯のセネガル戦を見に行ったエカテリンブルク以来です。


宿のオーナーとWhats appでやりとりし、何とかチェックインに成功しました。オールドカンヌの風情ある通りに、その宿はありました。


写真の中央が、宿の入り口です。左のドアはレストラン。右隣は不動産屋です。カギをぐりぐり回してドアを開け、薄暗い階段を3階まで上ると、部屋に到達。

リビングはこんな感じ。まさに、知らないお宅にお邪魔しました〜ってね。


ベッド。まあ、快適っちゃ快適ですけど。民泊ってなんか落ち着かない。それに、6泊で32万3000円というなかなかのカンヌ映画祭特別プライスです。


滞在が終わり、日本への帰国の日がやってきました。ニース空港からの帰国便が18時過ぎだったので、宿をチェックアウトした後鉄道で移動し、ニース駅に手荷物を預けて美術館を訪れるという予定を立てました。

民泊なので、チェックアウト後の荷物キープには対応していません。数年前にニース駅で手荷物預かり所を利用した記憶を頼りに、スーツケースを持ち込む作戦。

しかし……。


ニース駅にやって来ましたが、手荷物預かり所が見あたらない。かつてそこにあった筈の預かり所は、空っぽになっていました。ありゃりゃ。

しかし、スーツケースをゴロゴロさせて観光するのもアレなので「ニース駅」「手荷物預かり」とググってみると、こんなサイトが出てきます。「Bounce」というヤツ。駅周辺に複数のロケーションが示されています。


思うに、民間のスペース貸しサービス的なヤツですかね。同様のサービスには遭遇したことがないので、想像力を膨らませて、いざ勝負です。


アプリで駅から一番近いところを選んで、5ユーロほど払い(クレカ決済)、荷物を預けるロケーションを探します。

しかし、これが全然見つからない。そもそも、自分が何屋さんに向かっているのかも分からないんです。ミッションは「荷物を預ける」こと。しかし、荷物を預かってくれるのが、カフェなのか、民家なのか、倉庫みたいな場所なのかさっぱり分からない。

住所は表示されるので、Google mapにコピペするなど色々試し、ようやく目的地にたどり着きました。そこは、八百屋みたいな雑貨屋でした。


「アプリで、荷物を預けるオーダーをしたんだけど?」
「バウンス?」
「そうそう。バウンスで予約したんだけど」
「オッケー。そこに荷物置いて。夜8時までお店は開いてるから、それまでに取りにきてね」

店員がいるカウンターのそばに荷物を置いて、観光に出かけることができました。調べてみると、Bounceの他にもStasherとかLuggage Heroとか、同様のサービスがいくつかあるんですね。これは知らなかったわ。

ニース駅の手荷物預かり所は、過去のブログ見たら「LARGEが1個9.5ユーロ、MEDIUMが1個7.5ユーロ」って書いてあったので、今にして思えば大分割高です。恐らく、新しく安価なサービスが登場したのでお客さんが激減して、廃業するしかなかったんでしょうね。


お店の床に、こんな感じでトランクを置きます。大丈夫なんでしょうか? 貴重品は絶対に置いておけない雰囲気もありますが、まあ、お店に常時人がいるみたいなので大丈夫でしょう。

バウンスは日本でもサービス展開していて、手荷物を1日預けて800円というプライス。日本人はともかく、外国人の方々は普通に使ってるんじゃないでしょうか。長時間利用だと、エリアによってはコインロッカーよりも安くなるみたいで。


バウンスで荷物を預けて、向かったのはニースのマティス美術館。ここは、月曜日でも営業しています(火曜日定休)。いま、東京でもマティス展やってますよね。東京都美術館で2023年4月27日~8月20日まで。めぼしい作品は貸出中かな? ここを見て、東京に帰ったら上野にも行こう。


2023年7月8日土曜日

カンヌから電車で10分。アンティーブのピカソ美術館に行ってみた

 カンヌ映画祭のスクリーニングがあまりに不作なので、美術館めぐりを企てました。ニースの美術館数軒のうちどこ行こうか迷ったあげく、結局、ニースの手前、アンティーブのピカソ美術館に決めました。


アンティーブは行ったことがないので、町そのものに興味がありました。カンヌにいる時に、ネットで「CANNES + SEAFOOD」とか「CANNES + ITALIAN」といった具合にレストランを探してみると、検索結果にアンティーブのレストランがたくさん表示されるんです。美味しいレストランがたくさんありそうだというのも興味を持ったきっかけのひとつ。

カンヌから電車で10分ほど。行ってみると、アンティーブは港町で、駅周辺はカンヌに比べると恐ろしく地味です。海沿いを歩いてみましょう。


高そうなプレジャーボートがぎっしり並んでいます。この感じはカンヌにも通じるものがあります。


売り物もあります。値段は見当もつきませんが、数千万円って感じ?


駅から徒歩で10〜15分ほど。海沿いに聳えるグリマルディ城という城壁の中に、ピカソ美術館はあります。


ここは、1946年頃にピカソがアトリエを構えていた場所とのことで、その時代に創作された作品が寄贈され、それがメインの展示を構成しています。


私が訪れた日は、1969〜1972年の作品が特別展示されていました。


しかし、ピカソはブッ飛んでますよね。自画像はまあいいんですが……。


モデルになっている女性は、仕上がった絵を見て気分悪くならないのか心配になるレベル。


外に出ると少しほっとします。絵画以外にも、彫刻やスタチューがたくさんあって、かなり充実したコレクション。


敷地内、海沿いの塀にはカモメもたくさんやってきます。めちゃめちゃ和む空間です。


ワインとサンドイッチ持って来てピクニックしたい感じ。

この美術館はお昼休みがあるので、開館時間を確認してからお出かけください。私が行った時は12:00〜14:00がお昼休みでした。定休日は月曜日です。美術館が月曜休館ってのは、どうやら世界中でおんなじみたいですね。ニース近郊では、マティス美術館、シャガール美術館は火曜日が定休です。

アンティーブでは、結局何も食べずに帰りました。日曜日であんまりレストランが開いてなかったし。まあ、ピカソで十分お腹いっぱいになったし。

明日は月曜なので、カンヌをチェックアウトしたら、ニースのマティス美術館に行って、夜の飛行機で帰ることにします。

2023年6月22日木曜日

カンヌ映画祭のついでに、オーシャンビューの物件を内見

 2023年の5月、カンヌ映画祭に参加してきました。カンヌに行くにあたって、ひとつ裏ミッションを用意。それは、「海の見えるアパートメント物件を内見すること」です。不動産チェックね。


房総に家を建築し、2拠点生活するようになって2年経ちますが、海の見える生活は本当に素晴らしいのです。そしてまた、違った海の景色も見たくなる。ということで、今回訪れるカンヌおよびリビエラ地域には、どんなオーシャンビュー物件があって、お値段はいくらぐらいなのか? 調査することにしました。

ネットでググってみたところ、コートダジュールのリゾート物件を紹介している不動産サイト「LuxuryEstate」を発見しました。世界中の物件を網羅しています。ここで「カンヌ」「ニース」「サントロペ」とエリアを指定して登録しておくと、当該エリアの物件を毎週メール形式で紹介してくれます。


これは一例ですが、とんでもない金額の物件がズラリと並んでいて驚くばかり。上の130平米のペントハウスは、5億9924万円、下の700平米のヴィラは31億5391万円。レオナルド・ディカプリオとかアンジェリーナ・ジョリーが住んでいてもおかしくないような豪邸です。もちろん、もっと安価なものもありますが、高いヤツは半端ないですね。南仏恐るべし。

東京にいる間にLuxuryEstateの問い合わせフォームで「物件見たいんだけど」と問い合わせをしたら、カンヌの不動産屋のお兄さんからメールで返信が。「カンヌ滞在中に、できるだけ安い物件を2〜3件見たいんだけど」ってリクエスト。「いいよ。で、どれが見たいの?」って返事が来たので、自分でWebサイトから希望の物件を探して2件ほどリクエストします。ここら辺、あんまり融通がきかない感じです。日本の不動産屋だと、オススメの中古物件を1時間で3〜4件回れるようにアレンジしてくれますよね。

さらに、オーナーとの間で日程の調整が簡単ではないみたいで、カンヌ入りしてから、What's appで何度かのやりとりの後、「明後日なら一件見られるよ」って連絡が来ました。14時に待ち合わせの約束をして、案内されたにがこのマンション。


立派なエントランスです。1926年建築だそうです。ほとんど100年前だよ。

カンヌ映画祭のメイン会場の、西側のビーチに沿って立っている建物です。8階建ての7階にある51.5平米の1LDKですが、8階にもエキストラのベッドルームがあるという不思議な間取り。


ベランダから見下ろした景観。見事なオーシャンビューです。海との間に遮る建物がないので抜けが素晴らしい。反対側(山側)の窓から風が抜けるので、エアコンも付いてないそうです。


カンヌ港方面を望むと、沖合に係留している船がいい感じに視界に入ります。


案内してくれた不動産屋のフランクさん。オーナーは居住中とのことで、家具はそのままです。この物件を購入した場合、家具はついてこないとのこと。

気になるお値段は?


49万5000ユーロ。日本円にして、7672万5000円ですね(1ユーロ=155円換算)。安い? 高い?

私が住んでいる東京都新宿区で、同面積の中古マンションを買うのとあんまり変わらないなあという感想。まあでも、ピンキリで言うなら、キリの部類なんでしょうね。

滞在15分ほどで撤収しました。もう1〜2軒ぐらい行きたかったんですが、ここだけしか都合が合わなかったもんで。

冷やかし半分なのがバレバレなせいか、あんまりヤル気のないフランクさんと別れ、ひとりでビーチ沿いを歩いて帰ります。


カンヌのダウンタウンまで、ビーチの脇を歩いて15〜20分。ロケーション、悪くないですよね。てか、抜群ですよ。


低層のモダンなアパートメントも素敵ですねえ。


「SU AND SHI」という寿司屋も近くにあります。

これはもう、映画祭どころじゃないですよね。次回は映画祭と関係なく物件めぐりをしてみたい。現地在住の日本人にも会ってみたい。夢が広がります。コートダジュール、いい所です。

2023年5月15日月曜日

20年ぶりに本を作りました。日本で初めてのテスラ本です

 もう1カ月以上前の案件ですが、ポストし忘れていたので改めて。今年(2023年)の3月末に「TESLA FAN BOOK テスラについて知っておきたい100のこと」というムック本を出版しました。


2019年の10月からテスラモデル3(フリーモント製)を乗っています。テスラ体験は衝撃的で、「一度乗ったら終わり。もう買わずにはいられない」とよく言われるのですが、私もまさにその言葉にヤラレたひとり。それまで乗り継いだ国産車、ドイツ車がどんどん魅力を失っていくなあと感じていたとき(2016年頃)、テスラに試乗したら「何じゃこれ!」って衝撃を受け、モデル3をポチって2年半待って納車にいたり、2019年の納車以来3年半ほど乗っています。昨年、車検も通しました(EVを買うともらえる助成金は、4年間売却しないことが条件)。

自宅マンションに充電器はなくて、東雲のスーパーチャージャーによく行っていた時があり、その際に、オートバックスの書店によく行くのですが、車本コーナーにはポルシェやフェラーリやスカイラインGTRの本は山ほどあるのに、テスラの本は一冊もないよねっていうのが、この本を作った純粋な動機でした。「テスラは広告費を一銭も使わないので、出版社としてもなかなかテスラ本は成立させにくい」という側面もあるようですが、個人的には「テスラに夢中になったテスラーが作った、布教の書が必要だな」とはずっと思っていました。


本の前書きにも書きましたが、「みんな、テスラの凄さに気がついていない」。「イーロン・マスクは、うさん臭いと思う人たちも多いけど、本当に凄いイノベーターである」。この2つをきちんと知らしめるのがこの本のミッションです。

というわけでこの本は「日本で初めてのテスラ本」となりました。内容に関する裏取りもちゃんとやりたかったので、「TOCJ(テスラオーナーズクラブジャパン)」の協力も仰ぎました。また、オーナーの皆さんのテスラ自慢やテスラへの文句もいろいろ聞きたかったので、40人以上のテスラーの皆さんにワンオンワンで取材を行いました。

映画メディアの運営という本業の方も忙しくて、製作プロセスはなかなか一筋縄でいかなかったのですが、旧知の編集プロダクションの経営者(20年前に何冊も本を一緒に作った)とそのスタッフの皆さん、また、今回の製作過程で知り合ったゲームに詳しいテスラのインフルエンサーさんにも協力いただき、2022〜23年の年末年始と、その後の週末全部を費やして完成に漕ぎつけました。


そして、発売してみると、何とも想定外のことが……。

発売は3月29日(水)だったのですが、この本は発売前からテスラー界隈ではまあまあ知られた存在になっていて、AmazonはじめECサイトでは発売とともに速攻で売れ始めました。そして、31日(金)にはAmazonが品切れ状態に。ヨドバシ.comも品切れで「お取り寄せ」になり、楽天BOOKSも7netも同様です。売れ行き好調で嬉しい限り。しかし、喜んでいる場合じゃない…………。

なんと、Amazonのマーケットプレイスに、高値で出品する輩が現れたのです。定価1500円(+消費税150円)のところ、一冊4000円とか5000円で売る出品者が現れた。

これは最悪です。もちろん、高値で売れたところで版元の私たちには何のメリットもありません。出品者は、(恐らく)近所の書店で仕入れてマケプレで定価の倍以上で販売するというぬれ手であわ商売。許せない。しかし、打つ手もない……。


週末に突入しておりEC各社と連絡が取れないことと、Amazonの在庫管理がブラックボックス過ぎて版元からは見えないというハードルが大きく立ちはだかり、我々はなすすべもなく週末を過ごすしかありませんでした。発売から3日間ぐらいで、数百冊が飛ぶように売れたところで、土日に売りたい在庫がゼロ。かなりの機会損失です。

翌週半ばあたりから、各ECでも在庫が戻り始めて一件落着とはなりましたが、発売直後の需要がめちゃめちゃ高いところで、打つ手がなかったというのは大反省です。直販で売れるルートを確保しておくべきでしたね。

まあでも、Amazonのレビューも高評価で、SNS上ではテスラーの皆さんが「届いたよ」って本の写真をアップしてくれています。5月になって、日本国内のテスラの拠点すべてでも見本誌を置いてくれることになり、販促にも追い風が吹きました。東雲の書店でも、ご覧の通り。GT-Rの本の隣に、うずたかく積まれて嬉しい限りです。


いま、ガソリン車に乗っている皆さんにおかれましては、次の車もたぶんガソリン車(ハイブリッドとか)でしょう。しかし、次の次の車となると「EVという選択肢を考えざるを得なくなりますよ」っていうのが最近の私の口上です。……そんな話を聞いて、思い当たる節のある方は手に取ってみてください。

▼ TESLA FAN BOOK テスラについて知っておきたい100のこと

2023年4月4日火曜日

LAの一風堂。3人でラーメン1杯ずつ食べたら1万円超え!

 2023年3月のSXSWはそれなりの収穫と達成感がありました。やっぱ現場(現地)に行かないと何も始まりませんねって改めて思います。

そして、オースティンの帰りはロサンゼルスに2泊。道中、物価が高い、円安が痛いで、食事のお会計の際にはもれなく青ざめるという日々が続きましたが、LAはさらにヒドかった。


この日は、年に一度のロサンゼルスマラソンと重なって、ホテル(ハリウッドのルーズベルトホテル)の周辺は交通が封鎖されている状態。朝8時ぐらいにはどんどんランナーが走っていきます。


沿道では、交差点付近でプチ応援団が鳴り物で応援。ランナーたちを励ましています。「苦痛は一時、プライドは永遠」って書いてあります。

このマラソンのおかげでUberが使えそうにないので、我々は、最初の目的地「アカデミーミュージアム」まで、徒歩で向かうことにしました。およそ1時間の徒歩の旅。


アカデミーミュージアムを1時間ほど見学したあとは、隣接する「ピーターセン・オートモーティブ・ミュージアム」へと流れます。


建物がナイスです。ここでは、テスラの展示が行われているのです。

サイバートラック、実物初めて見ました。思ったより相当デカい。


「INSIDE TESLA: SUPERCHARGING THE ELECTRIC REVOLUTION」は、2022年の11月20日に始まって、23年の10月22日まで開催されます。


テスラを堪能した後は、LA在住の友人と合流して、ラーメンランチ。

ウェストハリウッドの一風堂です。

「からか麺」を食べました。辛いやつ。


3人で行って、ひとり一杯ずつラーメンを食べ、各自卵やチャーシューなどをトッピング。飲み物はオーダーしていません。

お会計、なんと96.19ドル(チップ20%込み)。当日のレートで1万3000円ほどです。

この感じなあ、何だかなあ。ニューヨークでも一風堂に行ったことがあって、その時も「高いなあ」と感じましたが、折からのインフレでさらにお値段がパワーアップしている感じ。

今回の北米旅行で気づいたことは、支払いがタブレット端末になっているお店がとても多いこと。そしてその際、チップの表示が「15%」「20%」「25%」となっていて、「20%」がデフォルトでハイライトされていること(その3種以外の金額も選べますが、けっこう面倒)。

決済はVISA TOUCHやMasterCardのコンタクトレスが普及していて大変便利でした。


そうそう。ホテルの近所で、UberEats的なデリバリーを行う電動のカートに遭遇。FSD(完全自動運転)じゃん!って。このカート、歩道を走って信号で止まり、90度方向転換して横断歩道を渡っていきました。別の場所でも同じカートを見かけました。

日本では見られないものにいろいろ出合えるのは楽しいことです。近いうちに、またどこか旅行に行こう。