快適な和風旅館に別れを告げ、朝の涼しい時間帯に瑞巌寺へ。
ここも東北屈指のパワースポットですよね。正門からストレートに伸びる杉並木の参道も見事ですが、私は右側の石窟のある道の方が好きです。アジャンタ・エローラの小さい版。
そして、ここにも津波の記憶が記されています。杉並木の脇にこんな立て看が。
さて、平成25年5月末現在、瑞巌寺は「平成の大修理」(平成20年11月〜平成30年3月頃)のまっただ中です。
本堂を中心に、かなりの部分の補修工事を10年かけて行うという。
てことは、「瑞巌寺行っても、あんまり見られるものがないんでない?」と思う方も多いことでしょう。概ねそれは正解です。だって、本堂が工事中なんですもん。
しかし、それと引き替えに、普段は見られないものを特別公開しているんです。
平成30年まで続く大修理の詳細や、展示物の内容は、瑞巌寺のHPなどをご覧いただくとして、ここでは平成25年いっぱい、しかも日曜日しか見られないものをご紹介しましょう。
それは、「瑞巌寺本堂の改修工事現場」です。
これはなかなか珍しい機会ですよ。フル木造の大伽藍、しかも国宝です。その改修工事現場が見られるというのは。
前回の改修工事は明治36年頃(1903年)。明治天皇の寄進などによって半解体&補修復元の大工事を行ったそうです。
つまり、今回の工事は100年ぶりの大がかりなもので、まさに一生に一度見られるかどうか。
しかも、総工費は14.6億円にもおよぶそうです。
どうです? 見たくなってきたでしょう。
この工事現場は、今年(2013年)の12月まで。毎週日曜日09:00〜15:30、30名限定で公開されています。
見学するには入場料と別に1000円の寄進が必要です。だけど、この1000円の見かえりに、屋根の工事の際、寄進者の名前を書いた板を屋根瓦の内側に設置してくれるというありがた〜いおまけつき。
早速、1000円払って受付を済ませます。
中に入ってみましょう。ヘルメットをかぶり、専用の靴に履き替えます。
足場に沿って設置された階段を上っていくと、こんな光景が飛び込んできます。
これは壮観ですねえ。本堂の骨格構造が見渡せます。使われている木材は実に立派なものばかり。
基本的に、構造部分の木材は、一度バラして同じものを同じ箇所に戻して再び使うんだそうです。で、痛んだ部分を取り替えたり、退色したところを塗り直したりといったリフレッシュを行う工事なんだと。
工事現場に立っている警備員がめっちゃ饒舌なので、どんどん質問して説明してもらってください。警備員の格好をした学芸員って感じで驚きますよ。
繰り返します。工事現場の公開は今年(2013年)の12月まで。毎週日曜日09:00〜15:30、毎回30名限定です。お見逃しなく!
そうそう。瑞巌寺に行ったら、そのとなりの円通院に立ち寄るのもお忘れなく。このお寺は、ミシュラン2つ星ですよ。
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