2014年12月1日月曜日

韓国で役に立ったアプリ、役に立たなかったアプリ

さて、韓国で使えるプリペイドSIM、EG Simが手に入りました。日本でふだん使っているiPhone 6 Plus(SIMフリー機です)からソフトバンクのSIMを抜き、EG Simを挿入して使います(この間、ソフトバンクの番号宛に電話がかかってきても出ることはできません)。早速、iPhone片手にソウルの町に繰り出してみましょう。


通常、海外でアプリを使う(=iPhoneを使う)シチュエーションは、ほとんどの場合、「移動」「食事」「記録」の3つに集約されると思います。即ち「目的地までの移動ルートを調べる」「美味しそうなレストランを調べる」「訪問先や食事の写真を撮る」という3点です。このうち、「記録」については、どこに行ってもデフォルトのカメラアプリとかインスタグラムを使いますので、ここでは「移動」と「食事」に関するアプリついて、韓国で役に立ったものをご紹介。

まずは「移動」です。世界の多くの国において、移動ルートの検索に使えるアプリは、圧倒的に「Google Map」です。これに現地の交通機関のアプリを組み合わせれば、だいたいどうにかなります。ただし、中国などGoogleがアクセス制限されている国では、地図アプリはGoogle以外のものを使うことになります(中国では百度 Baiduでした)。

今回の韓国滞在中は、当初Google Mapと地下鉄アプリ「SUBWAY KOREA」を使っていました。この地下鉄アプリがなかなか素晴らしい出来なんです。


この手のアプリって、地下鉄の路線図がドーンと画像データ1枚で展開されているだけってのがけっこう多いんですが、このソウルのアプリは、路線図の駅をタップすると、次の電車が何分後に到着するかとか、時刻表とか、駅の出口位置やトイレなどの施設情報とか、かなり情報が盛りだくさん。ムチャクチャ便利です。

また、出発する駅をタップして設定した後、目的地駅をタップすることにより、最短ルートをグラフィカルに表示させることができます。

例えば、金浦空港から私が泊まったホテルの最寄り駅までを表示したのがこれ。どこで乗り換えたらいいのか一目で分かる。しかも一番下に、運賃が1250ウォンと出ています。T-money(日本におけるSuica)の残高を管理するのにも便利です。



ソウル以外にも、釜山、大田、大邸、光州の路線図が収録されています。また、言語も韓国語、英語、日本語のトリリンガル対応。

いやー、このアプリは凄いですよ。色んな国の交通機関のアプリを使ってきましたが、ここまで高機能かつ痒いところに手が届いているものは見たことがありません。さすがIT大国ですね。

ところで、韓国において、Google Mapの地図は韓国語プラス英語での表記です。なので、例えば「東大門」と日本語で入れてGoogle Mapで調べると、結果画面の地図上には「Dongdaemun」と表記されています。ここで地下鉄アプリに切り替えた時、日本人は「Dongdaemun」→「東大門」と脳内変換しないと先に進めません。

これ、韓国を旅行する時の大きな落とし穴ですよね。日本から持って行ったガイドブック、あるいは、コネストやソウルナビなど、日本語の韓国ガイドサイトは、だいたい日本語+ハングルの表記が標準ですよね。ところが、Googleなどのアプリや地下鉄の中に貼ってある路線図には、ハングル+英語の表記しかない。ハングルが読めない日本人には、恐ろしく不便です。

なので、このSUBWAY KOREAを始め、韓国でアプリを使う場合は、言語を英語にセットしておくと便利です。Googleから読み替える時に、そのまま英語で済ませる。アプリ派トラベラーとしては、「明洞」とか「江南」ではなく、「Myeondong」「Gangnam」と英語表記になれることをオススメします。そうすれば、Trip AdvisorのCity Guideも使えるようになりますから。


Trip AdvisorのCity Guideは、日本を出発前に、当該都市のデータをダウンロードしておけば、現地でパケットなしでも使うことができます。レストランやおすすめ観光地、ショッピング情報など「このアプリ1本でどうにかなる」レベルの情報が詰まってますので、超オススメです。世界の主要都市が網羅されていますが、韓国だとソウルのみ、日本だと東京と京都のデータがダウンロード可能です。

さて、Google Mapを使ってソウルの町を移動をしてみると、時々、目的地が検索結果にうまく表れない現象が起きることに気がつきました。さらに、検索結果は正しく表示されているが、経路が表示されない現象もよく起きます。ひょっとしたら、Google Mapが当局から何らかの規制を受けているのかも知れません。


そこで活躍するのが「NAVER MAP」というアプリです。

NAVERは、LINEをリリースしている会社、NHN Japan(現在のLINE株式会社)の親会社です。韓国最大のポータルサイトを運営していて、アプリも山のように出しています。このNAVERの地図アプリが、韓国におけるスタンダードみたいです。早速使ってみましょう。

表示はすべてハングルなんですが、このアプリが凄いのは、電話番号で目的地検索ができることです。

検索窓に目的地の電話番号を入力すると、はいこの通り。青いピンドロップが目的地で、現在地が赤い○で表示されます。


これなら、ハングルが読めなくても目的地へたどり着くことができますよね。

コネストなどで、行きたいレストランなどを調べたら、SUBWAY KOREAで最寄りの駅までの行き方を調べ、駅に着いたらNAVER MAPで電話番号を使ってレストランにたどり着く。この作戦がかなり有効でした。
続いて「食事」。今回、レストランアプリで何度か使ったのが「MANGO PLATE」。写真が印象的なアプリです。



ハングルと英語しか対応してませんので、英語に設定して使います。このアプリは、現在地から近いレストランを探す時に便利ですが、日本語ならば「焼き肉」「ソルロンタン」「冷麺」などで検索するところ、このアプリのサジェストワードは「Korean BBQ」「Soup」「Noodle」みたいな感じになりますので、慣れないと少し大変かも知れません。だけど、それぞれのレストランについて、ユーザーレビューが数値化されていますので、何らかの指標が欲しい時には選択肢のひとつになります。

レストランで外したくない場合は、現地のレストランアプリにおける評価とTrip Advisorのアプリの評価を比べ、両者で高いスコアを獲得しているレストランを選ぶのがオススメです。


さて、使えるアプリもあれば、使えないアプリもありました。

「TranScope」(翻訳アプリ)
この、オムロンが有料(350円)で販売しているアプリは、中国でも使ったことがあります。

北京で雲南鍋に舌鼓。翻訳アプリも使ってみた

http://naokomai.blogspot.jp/2012/12/blog-post_3.html

ただし、中国語版より韓国語版の方がデキが悪いですね。


この写真はたまたま正解をだしてますが、ほとんどの場面で全然ダメです。こんなんでお金取らないでほしいです。

韓国は、本当に近い国ですよね。私なんて、青森県のてっぺんにある実家に帰るよりも、ソウルの方が早く着くほど。なので、1~2年に一回という頻度で訪れるのですが、ハングルがまったく読めないのが最大のストレスです。今回、いくつかのアプリを使ってみて、韓国語を日本語に変換するのではなく、英語表記をたよりに行動するというアプローチの方が現地で動きやすいということを発見しました。

韓国は、ホテルのWiFiのスピードも速い。WiFiが速いと、ガラポンで日本のテレビもリアルタイムで見ることができます。



はい、ワールドビジネスサテライト。

ガラポンについては、下記のエントリをご覧ください。

地上波全番組を録画するガジェット、ガラポンを買ってみた
http://naokomai.blogspot.jp/2013/11/blog-post_19.html

時差もないし、日本のテレビも全部見られるし、日本で生活してるのと変わらないじゃん。

だけど、困ったこともありますよ。それは、ソウルの町を歩いていると、女の子の顔がみんな整形に見えちゃうんですよね。

別に困ることでもないか……。

人間の顔が、整形かそうでないかを判定するアプリがあったら楽しそうだな、なんて思いながら、ソウルの町をブラブラしてました。

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