2014年12月8日月曜日

「6才のボクが大人になるまで。」をサッカーの試合に例えると?

昨日(2014年12月7日)は、J1昇格プレイオフ決勝を観戦しに、味の素スタジアムまで行ってきました。


結果は、ジェフ千葉 0 - 1 モンテディオ山形。我らがジェフ千葉は3年連続のプレイオフ敗退で、来年は、6年連続のJ2ということになりました。

3年連続の敗退というのも、勝負弱さを露呈していて相当情けないですが、個人的にもっと情けないと感じたのは、同じチームに2週連続で敗れていることですね(11月26日に天皇杯の準決勝に山形に2対3の敗戦)。

責任は選手ではなくクラブ(会社)にあるのは明白なので、シーズンオフについては、サポーターを黙らせるような補強を行ってくれることを切に願っています。

さて、昨日のこの試合は15時30分の開始でした。

で、今日は15時15分から日比谷シャンテで「6才のボクが大人になるまで。」を見てきました。試写で見られなかったので、いつか映画館で見ようと思っていたのですが、上映時間が2時間45分もあるので、なかなか時間が作れなかった。

このまま観賞できずに終わりそうな感じもあったのですが、直近のニュースでこの映画がニューヨーク批評家協会賞、ロサンゼルス批評家協会賞の作品賞を受賞したことを知りました。つまり、アカデミー賞に至る賞レースの先頭に躍り出たことが分かり、方針転換です。なる早で見ようと。


今日は、たまたま日比谷でのアポイントがいい感じの時間に終わったので、後ろの予定をすっ飛ばして日比谷シャンテへ突入です。

本作の監督、リチャード・リンクレイターは、「スクール・オブ・ロック」とか「恋人までの距離(ディスタンス)」とかで知られています。個人的に好きな監督ではあるんですが、全部がお気に入りというわけでもありません。一つ確かなのは、実験が好きな監督ですよね、「ウェイキング・ライフ」とかね。あと、Apple好き。今回の映画も、その2つの特徴が遺憾なく発揮されています。

何しろ、主要キャストを12年間にわたって撮影して、少年少女のリアルな成長(主人公は6歳から18歳になった)と、大人たちのリアルな経年変化を描き出しているのです。これだけでアイディア賞。ギネスブックにだって載るんじゃないかと。

12年にわたるキャラクターの変化の脇では、ガジェット(携帯電話→iPod→iPhone)やサブカルチャーの変遷、そして、アメリカ人の男女のパートナーシップや家族のあり方などの変遷も描かれ、ちょっと「フォレスト・ガンプ」を思い出させる趣もあります。

リンクレイター監督は、2時間45分、あまり飽きさせることなく一気に見せるのですが、一方で、積み重ねてきたメインストリームの流れをひっくり返すような大きなイベントもありません。

何とも爽やかでありながら、しかし、不完全燃焼を覚える人も多いであろうエンディングを経て、クレジットロールを眺めながら「この映画は、何に例えればいいだろう?」と考えていました。

ビッグ・カタルシスはない。だけど、満足感はそれなりにあって、監督のチャレンジはちゃんと伝わる2時間あまり。サッカーでいうなら、両チームとも持ち味を発揮しながら、ともに相手のゴールを割れなかったスコアレスドローのような映画かなという結論。玄人好みではあるが、スカっとしない試合。

その観点からすれば、「ゴーン・ガール」なんかは、逆転また逆転、ロスタイムに追いついてさらに逆転って感じのスペクタクルな試合に例えられますね。

私にとっては、ここ数年、映画に費やす2時間とサッカーに費やす2時間は、同じ天秤ではかる対象になっているということが言いたかったんです。そして今年は、もう映画もサッカーも見るべきものがなくなってしまった。

また来年に期待ですね。

さあ、年末の旅行の計画でもしよう。

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