2017年3月25日土曜日

日本対UAE戦を見終わって思い出した。遠藤が今野について語った一言

W杯ロシア大会のアジア最終予選、日本対UAE戦(アウェイ)は、2対0で見事日本が勝ちました。

1点目の久保裕也のゴールも見事でしたが、驚いたのは、今野泰幸の2点目ですね。34歳にして代表に呼び戻され、ゴール以外にも守備に攻撃に八面六臂の活躍を見せた今野の姿は強烈に印象に残りました。

その今野ですが、試合後のインタビューをスポーツニュースで見ると、相変わらず謙虚で地味に訥々と応対しています。何というか、華もオーラもないw。それを見ていて、最近読んだこんな本に、面白い記述があったのを思い出しました。引用してみましょう。


遠藤 「チームメイトに今野泰幸っていう選手がいるんですけど、彼は五輪も経験しているし、W杯も2度も出場しているんですよね。それなのに、サングラスとか帽子とかで、何1つ変装しなくても普通にスルーされますからね(笑)。確かにちょっと地味なところはあるとはいえ、Jリーグでも余裕で400試合くらい出場している選手なのに、スルーです」

この本は、Jリーグのアドバイザーを務めるホリエモンとプロのサッカー選手・元選手5人(宇佐見貴史、川島永嗣、遠藤保仁、宮本恒靖、守保一)の対談をまとめたものですが、当該の部分は、「Jリーガーはもっとスター性を打ち出さなきゃだめです。遠藤さんももっとスターのイメージ作りをした方がいい」という文脈の中で出てくる遠藤の発言です。今野選手のパブリックイメージを見事に証明していて、思わず爆笑してしまいました。


写真はFC東京時代の今野ですね。

この本には、けっこう発見がありました。例えば、今のJリーグの売上げ規模は、全部で700億円程度しかないこと(ブンデスリーガは3200億円で、プレミアリーグは7000億円)。Jで売上げ規模がもっとも大きいのは浦和レッズの60億円。

ゴールキーパーの川島が、日本で「英語でサッカーを学ぼう」というスクールを運営していること。東京、神奈川、千葉で10校展開している。

プロサッカー選手には、3人兄弟が多く、プロになってるのは2番目か3番目が多いこと。宇佐見、遠藤はともに三男。その宇佐見が、本田圭佑のエピソードを語るところも面白い。

宇佐見「でも圭佑くんは10代の頃から変わってましたよ。18〜19歳の頃にみんなが『ViVi』とか女性のファッション誌を買ってきて見ているときも、圭佑くんだけ『PRESIDENT』を読んでいましたから(笑)」

さすがですw。

いまのJリーグに一言いいたい人、注文つけたい人に、この本はオススメです。

さて、日本代表は来週3月28日にホームでタイ代表と対戦します。当日は埼スタに出向く予定ですが、タイ戦も当然、今野泰幸はスタメンでしょう。今野のさらなる活躍に期待しながら観戦しようと思います。



Photo credit: The 2-Belo via Visual hunt / CC BY-NC-ND

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