今回、サンフランシスコに行ったら、シリコン・バレーかナパ・バレーのどちらかに行こうと決めていました。同じバレーなのにエラい違いですw
「シリコンバレーには会社しかないよ。何もやることないよ」って話を聞いたので、結局、ワイナリー巡りをチョイスしました。
現地集合・現地解散のツアーを多数販売する、VELTRAというサービスで「ケンゾーエステイト&厳選ワイナリー巡りツアー<ワイナリー3カ所/日本語ガイド>」ってのを予約してあります。予約は、1週間前がリミットですね。
ケンゾーエステイトは、カプコンの社長が所有するナパの広大な土地に作られたワイナリーです。ここと、オーパスワンとモンダビの3カ所を巡るイメージで申し込んだんですが、結果、あとの2つは全然違うワイナリーだったw
日本人ガイドのツアーのメリットは、参加者が非常に少ないことです。今回も、私たち2人しか参加者がいません。その分、英語ガイドのツアーより割高になっているんですが。
今回、ドライブとガイドを担当してくれるのは、シブヤさんというおじさんです。しかしまあ、このシブヤさん喋る喋る。カリフォルニア・ワイン愛が止まらないんです。
のっけから「世界で一番美味しいワインは、どこのワインだと思いますか?」「やっぱりフランス?」「いえ。カリフォルニアです!」ってやりとりから始まって、1時間半の道中ずーっとカリフォルニア・ワインに関するトークを繰り広げてくれました。
「通常、ボルドーのワインは8年ぐらい寝かした方が美味いというコンセプト。だけどカリフォルニア・ワインは、出来た年から美味しく飲めるんです」
「ワインは抜栓して2日目が美味い。赤ワインは冷えすぎると苦みが強くて美味しくない。カベルネは17℃、メルローが16℃、ピノ・ノワール15℃、白は12~13℃が目安です」
「コルクじゃなくて、スクリューキャップのワインは長く保存できない。できるだけコルクの長いワインを選びましょう」
シブヤさん、色んなコルクを我々に見せながら、コルクの話をしてくれます。とても勉強になります。しかし話が止まらない。
「今はナパの方が有名になっちゃったけど、ソノマにもいいワイナリーがありますよ。ソノマはピノ・ノワールかシャルドネですね。ソノマコースト、ロシアンリバー、サンタ・ルシア・ハイランド(SLH)がトップ3です。
「シブヤさん、日本のワインはどうですか? 最近美味しくなってると評判ですが」
「残念ながら、日本のワインは3流です(キッパリ)。最悪なのは、日本産なのか国産なのか紛らわしいという問題。日本産ワインは、日本で取れたブドウを使ったものですが、国産ワインという、濃縮ワイン果汁を輸入して作っているワインが幅をきかせている。90%が国産ワインなんですよ」
何ということ。
さて、1軒目につきました。ケンゾー・エステート。
この門を開けてもらい、長い長いアプローチを経て、建物に着きました。日本人スタッフがお出迎えしてくれます。
テイスティングでは、白1杯、赤3杯、合計4杯いただきました。テイスティング費用はツアー代金に含まれています。
例のアプリ(Vivino)で撮影してみましょう。
おおー!この「Asatsuyu」という白ワインは、このアプリVivinoが主催するワインアワードで金賞を受賞したやつです。
スタッフのおネエさんと、神楽坂の美味しいレストランの話でひとしきり盛り上がり、2軒目に向かいます。
2軒目はスタッグス・リープ(Stag’s Leap)というワイナリーで、かつてパリ・テイスティングでナンバーワンに輝いた歴史をもつところ。シブヤさんイチ押しでもあります。
これが、今日飲んだ中で一番のお値打ちワインでした。テイスティングは45ドルで3杯。ここのワインを2本買えば、テイスティングは無料になります。
3軒目。クロ・デュ・バル(Clos du Val)。ここは35ドルで3杯。
先の2軒よりもちょっとグレードが落ちました。しかしこれも美味しい。ワイナリー・オブ・ザ・イヤーに何度も選ばれている名門シャトーです。
まあ、3軒目ともなると、我々もけっこうヘロヘロに酔っ払っているので、高いワイナリーから順番に回るべきですね。
オーパスワンは、写真だけ撮りました。試飲するのはまた今度。
すっかりワインを堪能して、ナパを後にします。残念だったのは、ブドウの木が裸で、果実のかけらも見られなかったこと。ワイナリーはやはり収穫の時期の方が楽しいですね。ナパでは、8月下旬から10月ぐらいが収穫の時期だそうです。
サンフランシスコへと帰る途中、昨日は霧で見えなかったゴールデンゲート・ブリッジがバッチリ見えました。橋を渡ってホテルへと帰ります。シブヤさんの饒舌トークともお別れです。名残惜しいw
ワインの評価アプリについては、下記エントリをご覧ください。
▼ラベルを撮影するだけ!ワインの評判や値段が一瞬で分かる凄いアプリ
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