2010年9月5日日曜日

ブータン旅行 総括

たった4日間ではあったが、まったく慌ただしいことのなかった4日間。過去の旅の中でも、今回のブータン旅行はなかなか重要で貴重だったと断言できます。

ブータンに興味を持った方のために、また、自分が再訪する時のために、今回の旅を軽く総括しておくことにします。

【人々】
まず、ブータンは人間がすれてない。敬虔な仏教徒だからなんでしょう。町ですれ違う人々は皆優しい顔で、旅行者がカメラを向けても警戒されることはありません。恥ずかしがる人は時々います。下の女性たちも、カメラを見たら下向いちゃいました。



我々のガイドとドライバーも、とても親切でした。ただし、必要以上に気を使わないところがあり、ツアー慣れしている人は物足りないと思うかも。

商店に入っても(お土産物屋なども非常に少ない)、店員はしつこくないし、物乞いもいない。日本人にはありがたいことこの上なし。

いずれにせよ、人がいいということは治安がいいということで、旅の間中、身の危険を感じることは殆どありませんでした。むしろ怖いのは犬でしょうか。野犬の数は凄まじいし、狂犬病のリスクもあるようです。

【見所・環境】
ブータンは観光地に乏しく、見所はそれほど多くありません。ただ、町の様子や一般の人々の生活を見てるだけで十分楽しいですね。例えば、学校の見学なんて他の国ではなかなかできないと思いますが、ブータンでは学校は貴重な観光地だったり。そして、毎日午後4時にはスケジュールが終わるので、かなり余裕のある日程を過ごすことができました。

ホテルは、今回そこそこのグレードのところを指定したため、設備や部屋など概ね満足がいくものでした(写真はティンプーのタージ・タシ・ホテル)。ただ、難点はネットが今イチ繋がりにくい点、そして食事のメニューにバリエーションが少ない点。



4日とも標高2000メートル以上の場所にいましたが、空気は薄いと感じるものの、体調をくずすほどではありません。以前、チベットに行った時は、ラサ(標高3700メートル)の空港に着いた瞬間から高山病が始まって、かなり辛い思いをしましたが、ブータンではそんな心配はありません。

【食事】
食事は単調、ただし日本人には食べやすい。赤米と野菜炒め、そしてモモ(餃子)などは日本人の口にも合うのであまり心配はいりません。問題は、連日同じようなメニューが続くこと。ホテルの夕食では、インド料理(カレーです)がセカンドチョイスです。



ちなみに、食事代は全食分が旅行代に含まれていて、アルコール代のみ追加で現地精算します。ビールが1本200〜300円、ワインが4000円から。いいホテルだと、ワインがちと高い。

高地で乾燥しているので、衛生状態もまずまずなんですが、何がすごいかって、道に落ちているフンがすごい(馬とか牛とかの)。フンにはハエがたかっていて、ハエは人間にもまとわりつくので、これがちょっといやでしたね。ハエの怖さを久々に感じました。ちなみにブータンの人々は殺生をしないので、ハエも蚊も殺しません。

【貨幣】
ブータンの通貨はニュルタムといいますが、今回は旅の間、結局一度も両替はしませんでした。米ドルとインドルピーを持っていったのが正解でした。インドのお金はそのまま使えるし、米ドルもかなりの確率で使えます。ATMのマシーンも時々見かけましたが、ガイドによれば、国外のキャッシュカードは使えないとのことです。



それから、クレジットカードもあまり使えません。ホテルの精算の時だけ使いましたが、カードはオンライン端末で決済できないため、一度インドの口座に郵送し、それから手続きするから少し遅れるとのこと。それはまあ分かるんですが、実際にカードを切る時に、ホテルの係員がカードの上に薄い紙を乗っけて、鉛筆でゴシゴシこすってカード番号を浮き出さしていたのには驚きました。カードが複製されてインドあたりで不正使用されないか、ちょっと心配ですね。

以上、思いつくままに綴ってみました。ブータンは、空気がきれいで、自然も豊かで、文明もあまり発達しておらず、東京みたいな都会から行くと色んな衝撃を受けられます。「世の中にこんな場所が残っていたのか」みたいなね。ところが、そんな秘境みたいなところで、民族衣装着てる人々が流ちょうに英語を話すから、さらに面白いんですわ。

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