2014年10月13日月曜日

京都の山奥にある、古民家移築の宿に泊まってみた

9月下旬の飛び石連休で、私と私の母、奥さんと奥さんの母の4人で京都へ行って来ました。

私の母が、50年ぶりの京都だということもあり、金閣、銀閣、竜安寺など、初日はベタに観光し、次の日はちょっと足を伸ばして美山(南丹市美山町)まで行きました。レンタカーを使います。

かやぶき屋根の家で有名な美山地区では、原生林がそのまま残り、そのふもとに田園が広がる、日本の正しい里山の風景に出会えます。まさに風光明媚という形容がふさわしい。



この美山で、粋仙庵という宿に宿泊しました。一日一組しか予約を受けません。

夕刻、宿からの風景はご覧の通り。


できれば、夕食までベランダでのんびり過ごしたかったのですが、さすがに蚊が多くて無理でした。

夕食は豆乳の鍋のほか、野菜が中心。食材に対するこだわりが伝わってきます。


関西ではちょっとした人気者、英国人杜氏のフィリップ・ハーパーさんが、この宿のために作った「京美山」という日本酒を試してみます。

アルコール度数が18度ぐらいと、通常よりやや度数高め。だけど、フルーティですっきりした飲み口です。なかなか美味い。


ボトルもオシャレで、13年には京都デザイン大賞を受賞したそうです。

古民家なので、高級という感じではなく、なんだか、知人の家を訪問したらあまりに居心地が良かったのでそのまま泊まっちゃった、みたいなカジュアルなステイです。値段もお手頃。


朝は朝で、向こうの山に雲がかかって神秘的。ちょっと暑くなりそうな空模様。

この宿では、大学の教授を退官したご主人と、奥さまのお2人が、適度な距離感でおもてなししてくれます。

チェックアウトの10時までのんびり過ごし、日本酒のお土産を宅配で頼んで宿を後にします。支払いは現金のみでした。

紅葉の時期や、桜の時期にまた再訪したいですねえ。

京都への帰りがてら、知井地区のかやぶきの里へ。


38棟残る茅葺きの家には、今も人々が暮らしています。この屋根を葺くのに、1500万円ぐらいかかるんだそうです。

だから、かやぶきの里以外のエリアは、家の形状はそのままで、瓦やトタンで葺いた屋根の方が圧倒的に多い。


家の本体はまだ耐用可能なのに、屋根が葺き替えの時期を迎えて、こんな家になってしまうんでしょうか。でも、これはこれで忍者屋敷のようでカッコいいですね。

さて、美山を堪能しました。京都に戻ってすきやきでも食べよう。

夕食は、河原町の三嶋亭というお店ですき焼きを食べることになりました。

お肉の上に白砂糖をちゃっちゃっと撒いて(ザラメではない)、甘くない割り下をじゃーっとかけて焼かれる牛肉は、かなりの甘さです。

これは、食べ慣れていないとなかなか厳しいかも知れません。

美味しいんだけど、甘い。インドのデザートみたいな感じ? いやちょっと違うか。


野菜セッションは、タマネギが大量なのと、カボチャやお麩なども主張していて斬新です。東京とは全然違うっす。

7時の予約でしたが、我々が食べ終わった8時半には、もう他のお客さんは誰もいなかった。

以上、やはり京都はたまに行くといいですね。

それにしても京都、寺院の数がハンパない。どうやって維持してるんだろ……。

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