2014年10月13日月曜日

イダン・ライヒェル初来日ライブに行ってみた!気になる裏事情

10月7日は、イダン・ライヒェル(イダン・ライヘル改め)の初来日ライブが、六本木のビルボードライブ東京で行われました。


私は昨年、エル・スール・レコードのTwitterで彼とそのバンド、イダン・ライヒェル・プロジェクト(以下IRP)の存在を知り、一発でハマってアルバムを全部買い、ニューヨークで行われたライブも見に行ったほどのファン。

もちろん、来日公演が決まった際には、速攻でチケットを買って楽しみに待っていました。ある大きな疑問を頭の片隅に抱きながら。

その疑問解明にトライする前に、まずはライブの感想を短めに。

バンドは、演奏スタート時、イダン(Piano, Vo)に加えドラムスとベースのトリオ編成。

この、ロンドンのライブが参考になるかな。

ピアノ・インプロビゼーション


https://www.youtube.com/watch?v=ZjAgw1xeUuk

このロンドンのライブは4人編成でしたが、東京のライブは最終的に6人編成。

トリオでスタートして、30分ほど経過して笛吹きを追加。さらに女性ボーカルが1人、また1人とジョインして総勢6名の編成となり、6名で最後まで演りました。

ビルボードというベニューに合わせてか、演奏は非常にスロウでジャジーで、アダルト・オリエンテッドな雰囲気。

ピアノは、いつもは電子なのですが、この日はスタインウェイのグランドピアノがデーンと鎮座しており、かなりゴージャス。

楽曲は、インストルメンタル・ナンバーも含め、知らない曲も何曲かありました。バンドのメンバーが少ない分、それぞれのアーティストがしっかりフィーチャーされて、インプロビゼーションも随所に織り込まれています。改めてその実力に感服です。このバンド、みんな恐ろしく演奏(歌)が上手い。

9月中旬の、ベルリンでのライブが同じ6人編成だったようです。

Mi’Ma'amakim



https://www.youtube.com/watch?v=3B73ioYeYvM

この曲と、「Bo'ee」と「Im Telech」は凄い人気ですね。最後の方のアップテンポなナンバーでは、お客さんも立ち上がって踊ってましたよ。外人さんたちがね。

率直に言って、昨年のニューヨーク公演よりも遥かに良かったですよ。構成、アレンジ、そして雰囲気も。イダンが帽子かぶっていたのもグッドだね(笑)。

さて、疑問に戻りましょう。それにしてもこの来日公演は、どうやって実現されたんでしょう。この日本で、彼とバンドのことを知っている人間が何人いるのか? この公演、経済的に成立するのか?

イダン・ライヒェルはイスラエルのアーティストで、もちろんユダヤ人です。

過去、全米ツアーの際にこのエントリでも書いたんですが。
イダン・ライヘル、全米ツアーの謎について考察してみる

北米には、あちこちの町にユダヤ人コミュニティが存在し、しかも富裕層が中心なので、それほど知名度の高くないIRPでも全米ツアーが可能だということは分かりました。

ちなみに、今回のIRPのツアーは、東京のほかに、ソウルと台北も周ったんだそうです。どの町にもユダヤ人コミュニティは存在しないに等しい。純粋に音楽好き、しかもワールドミュージック好きだけで客席を埋められるんでしょうか?

東京公演には、SABONという、イスラエルの美容関連企業がスポンサーについていました。しかし、それだけではまだ不安ですよね。関係者でも何でもない私が外野でどうこう言う話でもありませんけど。

実際、当日のビルボード東京は空席もちらほら。そもそもキャパが大きくない(300席程度)ので、動員かければある程度埋まりますが、それは売上げにはならないでしょう。

疑問は頭を離れませんが、ライブは非常に素晴らしい内容で終了しました。そしてその直後、ユダヤルートから気になる情報が!

やはり、SABONの他にもスポンサーがいたっぽい。公式に発表されていないのでここでは明言できませんが、とても意外な筋のスポンサーが。

いやあ、驚いた。

驚いたというか何というか、なるほどザワールドって感じですw。

ユダヤ人、半端ねえわ。集金能力から何から。

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