2015年6月22日月曜日

予約は4カ月待ち。代々木上原の分子ガストロノミー、セララバアドに行ってみた

この日曜日は、4カ月前に予約してあったレストラン、代々木上原のセララバアド(Celaravird)に行ってきました。

今はなきエルブリ(スペイン)やNOMA(デンマーク)で修行した橋本宏一シェフが、今年(2015年)の1月にオープンした、モダンで超先端なレストランですね。日本では珍しい本格的分子ガストロノミーが味わえる。しかもとってもリーズナブル。つまり、ずーっと先まで予約が入らない。

私が今日この店に行くことができたのは、今年の2月だか3月にTwitterでこの店の存在を知り、すかさず電話してみたところ「6月21日なら2名様OKです」と案内されたという経緯です。いま改めてお店のWeb予約ページを見ると、掲載されている期限(4カ月先)内にまったく空席はありません。

なので、思わず予約していたことを忘れてしまいそうになりますが、そこは今どきのお店、前日、iMessageにリマインダーが来ました。「明日は6:50までに来店してください」と。まあ、気が利いていますなあ。


今日のお客は14人。すべての客は、19時から一斉におまかせコースをスタートし、ディナーコース1回転で営業終了なのです。


今日のメニュー。ヒモでしばられ、いい香りのするラベンダーが添えられています。


少し早く着いたので、コースの前に、お店のオススメに従って生ハムをオーダー。レンゲに乗っている玉状のはオリーブオイル。膜をかみ切るとオイルがじゅわっと口に広がります。面白〜い。上の方に見えるのは、プチトマト、ウィキョウ、ミョウガのピクルスです。ハムがワイルドで美味。北海道産とのこと。


さあ、コースがスタートです。全品紹介しましょう。まずは可愛い箱に入った「ホタルイカと昆布のタルト」がやってきました。料理の写真がブレブレなので、箱だけねw


2品目は「ストーンポテト」。右側に4個の石に囲まれて配置されている白いのがポテトです。マーブルチョコみたいな固い殻を手で割って、緑色のアンチョビバターを塗って食べます。ポテトしみじみ美味い。うん、美味い。あ、石は食べられませんよ。念のため。


続いては「春の高原」が切り株に乗って登場。フリットです。アスパラと大根とニンジンかな。土を模しているのはフキミソのムース状。


はい、お次は「春の大地 1」、野菜のアンサンブルです。梅雨時ですが、料理のテーマは春なんです。右の器が秀逸ですね。三日月部分は装飾用の草花がギッシリ詰め込まれてる。この泡、ローズウォーターがベースです。泡の中にチーズが入ってます。泡、ウンマい!


ネクストワン、「スモークエッグ」。瞬間スモークした温泉卵。ビンのフタを空けると、煙がモワっと立ち上るという趣向。右端のスプーンみたいな形をしているのは揚げパンです。


はい次、「北寄貝 ウド 海藻」。メニューの表記は、もうタイトルがなくて素材だけになってます。貝のキモのソースがリゾットを覆っています。


「才巻海老 ビスク」。カリッカリの海老に、滋味あふれる、極上のムースというか、泡というか、ビスク。


「単角牛 空豆」コースでお肉はこれだけ。真空調理したって言ってたかな。


はい、デザートです。タイトルは「春の大地 2」。左から、イチゴミルク・イン・イチゴ。ゴボウのブラウニー。ショウガのアイスクリーム。


デザートPART2。左からオリーブオイル、トマト、コーン、パプリカ。食材クイズを出題されているかのような不思議な品々。だけどどれも美味。とっても美味。

2時間45分ほどでコースは終了。十分実験的ですが、昨年訪れたサンセバスチャンのムガリッツなんかに比べるとほどよい加減。和のテイストと高度に融合した分子ガストロノミーって感じ。

このコースがなんと6800円(テーブルチャージが別途500円)。ワインもそれほど高くなくて、とてもサイフに優しいんです。だから予約が入らないんだな。


大満足で店を後にしました。ま、接客が若干こなれていない点はご愛嬌ですね。さて、次はいつこれるか、最短でも10月ですよ。


お店は住宅街。とくればお帰りはUberですよね。Apple Watchで初Uber。日曜なのにハイヤーがつかまってラッキーです。さあ、分子ディナーも終了しました。Uber乗って家に帰ろう。

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