2016年12月18日日曜日

「ローグ・ワン」初日に鑑賞。「スター・ウォーズ エピソード3.99」だった


「スター・ウォーズ」(以下SW)の新作はとにかく早く見る。初日に見ると決めています。なぜなら、早く見ないと色んなノイズが入ってきちゃうから。

以下、例によってネタバレなし。「ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー」のレビューです。


冒頭、LUCAS FILMSのロゴに続いて、おなじみの「a long time ago in a galaxy, far far away…」が登場します。しかし今回、例のテーマ曲も台形スクロールの状況説明もありません。このあからさまな「本物じゃないよ感」がとても気になります。

事実、そこから30分ほどは登場人物の紹介と状況説明シークエンスが延々続くのですが、これがけっこうかったるい。初めての惑星、初めての都市、初めてのキャラがどんどん出てきますが、イベントが乏しいので全然頭に入りません。要素が整理できない=眠くなる。前半は正直シンドかった。

しかし、スタートから30分ほど過ぎたあたり。ドニー・イェン演じる盲目の戦士が出てきたところで、脳内アラームがけたたましく鳴りました。

「おおおおお。カンフー座頭市!」

アクション、キレっキレです。まさかSWに出演するドニー・イェンを見られる日が来るなんて。しかも座頭市がモチーフなのは間違いない。「I'm one with the Force, and the Force is with me.」彼の繰り返す台詞が頭にこびりついて離れなくなってしまいました。

後半は、惑星ジェダの地上および宇宙空間で激しい戦闘が繰り広げられます。ここに至ると「やっぱIMAXにしとけばよかった」という後悔も覚えるほど映像に没頭している自分に気づきます。

それにしても、主人公ジンを演じるフェリシティ・ジョーンズの出世っぷりが半端ないですね。「博士と彼女のセオリー」→「インフェルノ」→「ローグ・ワン」とトップスターの道を堂々歩んでいます。オックスフォード出身だって。スゲ。


それから、今回初登場のドロイド「K-2SO」が非常に重要な役割を占めていました。彼はコメディリリーフとして秀逸で、ひとりでC-3POとハン・ソロのロールをこなしていましたからね。

監督は「GODZILLA」のギャレス・エドワーズってことで、今回、ヒューマンドラマがしょぼいのは想定内。しかし、そんなハンディをしっかり埋めてさらにお釣りが来るほど、戦闘&アクションシークエンスの出来が素晴らしい。フォースに頼らない、ガチなファイトばかりなので好感度が高いんですわ。


ダース・ベイダー登場シーンは、涙している人もいましたね。「ああ、やっぱSWにはこの人がいないと」って感じでね。私は思いっきり笑ってしまいましたけど。

この映画は、SWの「外伝」とか「スピンオフ」とか言われていますが、なかなかどうしてメインストリームにズッポリ収まる見事な構成になっています。言ってみれば「スター・ウォーズ エピソード3.99」。見終わった瞬間、ほんと終わった瞬間に、シリーズ第1作目「エピソード4」が見たくなります。絶対になりますから。


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