キューバは、トラベラーたちにとって人気急上昇中のデスティネーションです(2016年末の時点で)。かく言う私にしても、この旅行記をアップし始めてからコンタクトをもらった範囲で、同じ時期にキューバに行ってたよって知人がいたし、過去半年以内に行ったよって知人が数人いたし、向こう半年以内に行くよって人も数人います。まさに「キてるキてる」って感じです。
この傾向はしばらく続くと思います。だけどキューバは、手続きはじめ、旅の準備が意外に大変なんです。以下、私が旅行手配で遭遇した不便や不可解なことをまとめます。
まず、必要なドキュメント。キューバに旅行する日本人は、1「ツーリストカード」と2「海外旅行保険の加入証明書(英文or西文)」の2つが必要です。
1はビザに相当するもので、東京・港区のキューバ大使館領事部でゲットすることが可能です。写真は、キューバ大使館の本棟ですが(写真はカストロ逝去直後)、この通りの並びに「キューバ大使館領事部」が別にあるので、そっちに行って手続きします。
で、この大使館領事部が全然イケてない。私は、結局4回も足を運びましたよ。だって、Webサイトもないから受付時間も分からないのよ。だけどちゃんと書類が揃っていれば、1回行けば大丈夫です。
持参するのは、申請用紙、パスポート現物、パスポートのコピー(写真のあるページ)、写真、申請料です。
しかーし! 念のため今日(2017年2月)ググってみたら、最近手続きした人は、往復の航空券のコピーと宿泊先の予約確認書のコピーも必要になっていたとか! ここら辺で最新情報仕入れてください。
▼キューバツーリストカードを郵送で申請する方法&記入例
注意すべきは、申請は午前11時ぐらいまでに行くこと。受付時間は9時から12時までですが(これも行って初めて分かった)、私が申請に行った時は、スタッフが電話対応していて「いま大変混み合っていますから11時半までには来ていただかないと」と答えていましたね。私が行った時の雰囲気は、11時半でもけっこうギリギリで、11時ならまず大丈夫って感じ。
申請書類は、一応領事部オフィスにあります。あるんですが、ベンチのあたりに無造作に置いてあるので気がつかないんですよ。見あたらなかったら、(スタッフは手いっぱいなはずなので)一般人でも誰でもいいので、そこにいる人に聞いて下さい。Webにもあるんですが、私が準備している時期は、フォームをダウンロードできませんでした。なお、領事部で申請書を書く場合は、書類を書くためのスペースはとても狭く、筆記用具も準備がないので、それなりの装備で行った方がいいです。写真を貼りつけるノリも持っていった方がいい。とにかく、対応がクソでめっちゃ評判が悪い所です。
あと、笑ったのは「お釣りはありません」って張り紙がしてあって、本当に釣り銭を用意してないんです。万札しかなかった私は、「近所のファミマに両替しに行け」って言われて行ってきましたもん。
「共産圏の役所」ってこんななのかって少し感動すら覚えましたね。日本語のWebページもないから、申請にいくらかかるか、大使館に行くまで分からない。それなのにお釣り対応しないってステキすぎる。一応申請料は、ひとり2100円。代理申請の場合は、2100円プラス3500円かかります(2016年12月現在)。値上がってる可能性もあるから、念のため、5000円札1枚に1000円札4枚、500円玉1枚に100円玉4枚って感じで、細かくお金を準備した方がいいですよ。
なお、ツーリストカードは、申請してから15分ぐらいで発行されました。即日発行ですが、午前中をつぶす覚悟で行った方がいいと思います。
次、海外旅行保険の加入証明書。これ、空港なんかで保険買う人は、証券自体が証明書になると思いますが、私はクレジットカードに付帯している旅行保険があるので、空港で保険は買いません。
そんな場合は、クレジットカード会社に電話して請求すると、数日から1週間ぐらいで英文の加入証明書を郵送してくれます。私はセゾンカード、私の奥さんはDCカードでそれぞれ手続きしました。
ただし、ネットでググってみると分かりますが、ほとんどのトラベラーが「必要なかった」と言ってます。私も同様で、キューバ入国の際にこれを提示しろとは言われませんでした。ただ、成田のアエロメヒコのチェックインカウンターで、パスポートに加えてツーリストカードと保険加入証明書の提出を求められたので、そこでは提示しました。これにしたって「この後出国の前までに保険買うから」って言えば済む話ですよね。
そんなわけで、旅行保険の証明書は必要ないと思います。が、万全を期したい人は、持参するのがベターかと。ツーリストカードに比べれば、たいして面倒じゃありません。
そんなわけで、旅行保険の証明書は必要ないと思います。が、万全を期したい人は、持参するのがベターかと。ツーリストカードに比べれば、たいして面倒じゃありません。
次は、必要書類じゃないんですが、ガイドブックの話。
キューバで遭遇した日本人は、みーんな「地球の歩き方」を持っていました。何と、日本語ガイドブックは「歩き方」一択なんですね。
しかし、「地球の歩き方」キューバ編は、「キューバとカリブの島々」ってなっていて、およそ400ページ中、キューバの情報は80ページぐらいしかないんですよ。こんなのに2000円近くも払えないよねってことで、私は「歩き方」は図書館で借りて、必要な部分だけ5〜6ページを撮影してエバーノートに放り込んでおきました。
ちなみに、Lonely Planetなんかはキューバだけで1冊になってて、543ページもあるんですよ! ひとつ前の版だとKindleもある。何なんですかね、この違いは。
続いてはエアラインの件。
一般的に、日本からキューバへ行く場合は、エア・カナダでトロント経由か、アエロメヒコでメキシコシティ経由ってのがポピュラーみたいです。私はアエロメヒコで行きましたが、行きも帰りもメキシコシティで7時間ぐらいのトランジット。何もやることのない空港で、けっこう辛かったですねえ。
ところがこの12月(2016年)から、アメリカからの直行便が次々に就航を始めているんですよ。
ハバナ観光ツアーで一緒になった、ニューヨーク留学中の学生クンは、ジェットブルーでチケット代300ドル未満で来たって言ってました。所要3時間半ぐらい。いま調べてみたら、ユナイテッドもデルタも直行便を毎日飛ばしていました。ここ2カ月ぐらいの間に、アメリカ人観光客がわんさか訪れていることは想像に難くない。
アツいです、キューバ。それにしても、日本からニューヨーク経由なんて素敵過ぎです。また行きたくなっちゃうよ。
そして現地で聞いた、とてもガッカリな情報は、今年(2017年)、北京からの直行便が就航するんだそうです。オーノー!
キューバ旅行を検討中の皆さん、急ぎましょう。この北京便が就航する前に行っちゃって下さい!
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