2017年7月5日水曜日

香港・深セン3泊4日の旅。まずはSIMフリー派の最終兵器をご紹介

週末を活用して、3泊4日の香港・深セン旅行に行ってきました。メインの目的は、アジアのシリコンバレーと言われる深セン探訪です。初めて訪れる深センに2泊、ついでに香港で美味しいもの食べて1泊しようと。参加者はオッサンが5人で、現地でガイドさんが案内してくれます。

まずは羽田から香港へ飛びます。深センにも空港があるのですが、日本からの直行便はありません。いったん香港に行き、香港空港から深セン蛇口行きのフェリーを使うことにします。香港国内に入国せず、トランジットゲートからフェリーに乗り換える。


フェリーは220HKドル(約3300円)、深セン蛇口行きは、1時間に1本あります。これは私たちが乗った船の隣のピアに泊まってたやつですが、だいたいこんな大きさの船です。

10時に羽田を発ち、14時過ぎに香港着。15:30のフェリーが30分遅れて出発し、30分の船旅。深セン港から送迎車に乗って、ホテルに着いたのが17時。移動で1日費やす感じですね。

他の行き方がないのかちょっと気になったのでSkyScannerで調べてみたら、何と直行便があるではないの! 深セン航空というエアラインが、成田・深セン(SZX)間を4時間50分で結んでいました。ANAとコードシェアしてんのかな。料金は往復で5万5000円ぐらいから10万円ぐらいとけっこうバラついてます。

さて、香港や中国に行くと(というか世界中どこに行っても)、現地でプリペイドのSIMを買ってSIMフリーiPhoneを使い倒すのが恒例なのですが、実は今年の春から新兵器を導入しました。

それは、Google Fi(ファイ)。Googleが発売しているSIMで、世界135カ国でローミング可能です。電話番号は、アメリカの番号が割り当てられてます。


これは2015年に「Google Project Fi」として始まったサービスで、当初はNexus端末でしか使えないとかいろいろな制約があったのですが、最近はiPhone端末でも動作することが確認できました。ただしこのSIMは、アメリカ国内の住所にしか発送してくれないため、アメリカで受取人が必要です。ホテルに届けることも可能です。ただし、到着まで1週間ぐらいかかる模様。私の場合は、会社の同僚が郵便転送サービスを使って購入してくれました。

気になる料金ですが、SIM自体は無料。利用料は、基本料金が月額20ドル。プラス、データが1GBあたり10ドルです。使ったデータが1GBに満たない場合、100MB単位で翌月に繰り越すことが可能です。

そして、このGoogle Fiの最大のメリットは、利用していない時期は、サービスを一時停止できることです。そう、一時停止中はお金がかからない。


こんな管理画面から、自分のSIMをマネージします。これはPCのブラウザ画面。月額20ドル、データは1GBが10ドル。


このエントリを書いてる時点は、旅行から帰ってきた状態なので、サービスを一時停止します。右下の「PAUSE SERVICE」をクリック。


はい、停止しました。月額コストは0ドルになりました。この「PAUSE」は、3カ月経つと自動的に再開(RESUME)します。

私はこのGoogle Fiを、フランス(Orange)、アメリカ(SprintまたはT-Mobile)、中国(中国移動)、香港(3)の4カ国で使いました。どこの国でもほぼ問題なしです。香港の「3(Hutchson)」だけが、パケットが弱くて苦労した程度。日本でももちろん使えます。日本でのキャリアはSoftBankですね。各国でLTE対応してます。

Google Fiは、iPhoneではテザリングができません。でも、Androidだとテザリングもできるそうです。Android派で、海外出張や旅行の多い方は、これ一択ではないかと。

旅先でSIMを探すのはそれなりに楽しいし、開通させた時の達成感もそこそこ大きいのですが、SIMがなかなか買えない時のストレスとうらはらなのも事実。このFiなら、成田/羽田を出発する時点で装着してしまえば、目的地に着いた瞬間から使うことが可能。


あ、そうそう。FiのSIM、APNの設定は必要です(APN: h2g2 を入れるだけ)。あと格安SIMの人は、ユーザープロファイルを一度削除して使ってください。帰国してSIMを戻したら、プロファイルも元に戻す。

ちなみに、今回深センで使いましたけど、FacebookやTwitterやGmailも問題なく使えました。VPN使わずに。Fiは、グレートファイヤーウォールをすり抜けられるんです。これは嬉しい誤算。


そんなワケで、現地でSIM調達する旅とはお別れした次第。Google Fiは、SIMフリー派トラベラーの最終兵器と言っても過言じゃないですね。世界135カ国で使えます。超オススメです。必要なのは、アメリカの住所ね。 

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