2018年4月2日月曜日

SXSW2018覚え書き。ホテルはシャビー、映画は豊作、予約パスが改善

今年(2018年)のSXSWは、3月9日から3月18日まで実施されました。日本企業の出展や、日本からの参加者は年々増えています。私にしても、3年連続の参加となりましたが、おそらく来年も行くんじゃないかと。なので、例によって覚え書きを残すことにします。


まずはライドシェア事情。オースティンに、昨年は撤退していたUberとLyftが帰ってきた。要するに、移動には何の心配もいらないってこと。オースティン空港からもUber乗れます。

AI関係、VR関係はかなり充実してきた。もっとも賑わっていたのは、GoogleとロンドンのフィルハーモニアとNASAが共同開発した「ベートーベン 第5」。しかし、あまりの人気ぶりに予約殺到で体験できず。


代わりに、テレンス・マリックのVRがあったので体験してみた。個人的には大満足だったが、同僚2人は「全然つまらん」だって。芸術を理解できない人には難しいってのが、テレンス・マリックらしいよね。

テック系のセッションで、もっとも印象深かったのは「I’ve Got No Screens: Internet’s Screenless Future」ってやつ。何でも「2020年にはWebブラウジングの30%がスクリーンレスになるだろう」と。今は「スマホ・ファースト」だけど、ここ1〜2年で「ヴォイス・ファースト」になるよと。「スマホを見下ろす」時代から「アゴを上げる」時代になると。AIスピーカーがより普及した時代のことを言っています。


ソニーは今年も頑張ってました。ただし、ここはゲーミングがメインの展示で、ゲーム色がより強まった印象。私たちの琴線にふれるものはあまりなかった。


対照的に、パナソニックはあくまで家電押し。ここもブレない会社だね。この「Oni Robot」はめちゃめちゃ惹かれた。毎日、14時と18時にこれで作ったおむすびをふるまってたらしい。食べたかったよ。ちなみに、パナソニックの2Fのテラスは、ワイン(他のお酒も)が無料で飲み放題で大変素晴らしいスポットだった。


コンベンションセンターに展開していたマーケットプレイスでは、今年も日本コーナーが展開していた。中でも一番人だかりが出来ていたのがこれ。「SUSHI TELEPORTATION」。本当に寿司が転送されるワケじゃないよ。


映画では、デジタル関係というか「デスクトップ・シネマ」とでも呼ぶべき作品群が面白かった。ロンドンの女編集者が、スクープを狙ってISISの戦闘員にスカウトされるべくSNSを駆使してシリアとコンタクトするという「Profile」。中国のYouTubeとでもいうべき「YY」という動画プラットフォームで、人気No.1ユーチューバーになろうとする人々の涙ぐましい努力と葛藤を描いた「Peoples Republic of Desire」。インスタグラムに青春を賭けた若者たちが、それぞれのスイートでビターな体験を語る「Social Animals」。どれも日本では見られなそうな映画だが、強く印象に残ったなあ。


そういえば、各座席前にカウンターテーブルを備え、映画を見ながら飲食が可能なAlamo Lamarには毎日通ったんだが、ここのカーペットが「シャイニング」の冬のホテルのカーペットとおんなじなんだよね。これは笑った。気が効いてるわ。


SXXPRESS PASSのことも書いとかなきゃ。今回から、朝10時からのSXXPRESS PASS配布がなくなって、PASSはオンラインで当該映画の24時間前配布となりました。これは大変素晴らしいアップデートだよね。毎朝並びに行かなくていい。ホントよかった。私たちも何度もこのPASSを使ったよ。


今回、宿泊は「Extended Stay America」という★★ホテル。設備はかなりシャビーながら、1Fにコインランドリーがあったのは良かった。ランドリーを利用するにはクオーター硬貨が必要で、洗濯機にはクオーター8枚、乾燥機でさらに1枚を投入する。クオーターはフロントで両替可能。

レストラン事情にも変化あり。コングレスより西のエリアが、おしゃれエリアとして発展している。何度かこのエリアで食事をしたのだが、「Grove」というレストランは、ほとんどのメニューで、追加1ドルとか2ドルでグルテンフリー(GF)対応してくれる。


こちらはGroveで食べたピザ。けっこうカリっと焼けていて、言われなければGFと分からないレベル。「原料は?」って効いたら「Rice」って言ってたので、たぶん玄米でしょう。普通、GFのパン生地は、玄米ベースだともちもちするんだが、ここのはかなりハードでした。他に、ブルスケッタやパスタもGFバージョンをいただきました。


オースティンは、ワインを売る店はたくさんあるが、ハードリカーがあまり売ってない。ウィスキーなどのハードリカーを買うなら、Brazosと5thの「All American Liquors」で。

しかし今年のSXSWでも、たくさん酒を飲んだなあ。

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