2010年7月9日金曜日

たまには映画の話でも。映倫のこととか

映画の業界で仕事をしているので、たまには映画の話でもしてみようと思います。

今月はオススメの映画が2本あります。1本は、先週から公開が始まった「ハングオーバー」。結婚直前、男同士で楽しむバチェラー・パーティ旅行で、参加した4人全員が激しく泥酔。翌朝起きると、宿泊先のホテルの部屋では、ニワトリがコケコッコと走り回り、クローゼットでは赤ん坊が泣き叫び、バスルームにはトラがいた! しかも、新郎が部屋から消えて行方不明に。3人の男たちは、前夜の自分たちの行動を思い出すために、必死で手がかりを探す。

一言で言えば、「恐ろしく手の込んだバカ映画」です。ハラハラドキドキしながらも、こんなに笑える映画はなかなかないでしょう。渾身の脚本に、役者も体を張って応えています。今年のゴールデングローブ賞で作品賞を取ってます。脚本とか監督とか俳優部門とか、その他部門のノミネートが一切ナシで、作品賞だけ一本釣り。ある意味凄いことです。

ミス・ツイン・ピークス(古っ!)ことヘザー・グラハムの、ポロリもありの天然キャラが、嬉しいような痛いような。基本的に、王道バカ映画なので、万人に薦めるわけではありませんよ。




もう1本は、7月24日公開「ゾンビランド」

こちらは一言で言うなら、「草食系男子のための青春ゾンビ映画」。ゾンビが青春するわけではないですよ。人間の青年(引きこもり系)が、マニュアルをもとにゾンビと戦いながら、女の子に恋をしたり、他人とコミュニケーションしながら成長していく話です。

これまた基本的にコメディで、ゾンビ描写は全然気持ち悪くないので、ゾンビが苦手な人でもオッケーでしょう。清々しいゾンビ映画、そうですね、「(500)日のゾンビ」ってとこでどうでしょう。





今日の2本、いずれもR15+(15歳未満は鑑賞できない)です。なんでR15+なの?と思って映倫のWebサイトに行ってビックリ。映倫サイト、いつのまにか立派になってます。しかも、審査作品のリストやレイティングとその理由などもちゃんと掲載されているではありませんか。以下引用。

「ハングオーバー」 R15+
ラスベガスの独身パーティーで羽目を外し、二日酔いで前夜の記憶を失った三人の男たちは、挙式を控え行方不明になった花婿を必死で探し廻る。コメディ。性的用語の多用、フルヌード、麻薬の陶酔感、性的な仕草及び年少者のスタンガンの使用の描写がみられ、標記区分に指定します。(1時間40分)

…スタンガンのシーン、最高におかしいです。フルヌードというのは、男のフルヌード。この役は、ケン・チョンというアジア系の俳優がキレキレに演じて、なかなかの見せ場になっています。

「ゾンビランド」 R15+
ゾンビがはびこる世界で2人の男は対立しながらも、生き抜くために力を合わせる。そこに2人の女性も合流して。コメディーホラー。刺激の強い数々の肉体損壊描写がみられ、標記区分に指定します。(1時間27分)

…なるほど。ゾンビの「肉体が損壊」するさまが問題なんですか。つまり「死体」も「肉体」なんですね。

ともあれ映倫サイト、面白いです。エッチな映画とか暴力映画が見たい人は、絞り込み(逆引き)が簡単にできますよね。例えばR18+(18歳未満は鑑賞できない)作品だけを検索することも可能です。R18+作品って、結構たくさんあるんですね。今日はちょっとした大発見でした。

0 件のコメント:

コメントを投稿