2013年4月13日土曜日

「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」の挿入曲

村上春樹の新刊です。昨日Amazonに注文したら、今日の午前中に届きました。

村上春樹の著作には、先月、シドニーで世話になったばかり。今作も読まない理由はありません。だけど本音を言えば、Kindle版も同時発売して欲しかった。


「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」、発売に先だって題名が発表された瞬間から、内容をめぐってさまざまな憶測が飛び交っていましたね。

帯を外すと、カバー右下に英語題がありました。「Colorless Tsukuru Tazaki and His Years of Pilgrimage」。今回の版元は文藝春秋です。

発売直後なのに、私のところに届いたのは2刷です。売れてます。

今日の午後、5時間ほどかけて一気に読了。

まだ未読の方も多いと思うので、感想は語りません。内容についても語りません。だけど、本筋とは直接関係ないところで一点だけ。本編に挿入された格好のダークファンタジーが個人的にはとても気になりました。ジャズ・ピアニストのエピソードです。これが面白いんですよ。スピリチュアルというか、スーパーナチュラルな感じで。結果、本筋には回収されない伏線みたいになっちゃって、ちょっと残念でした。

さて、村上春樹作品は、音楽に関する描写が頻出します。「1Q84」のときは、ヤナーチェクのシンフォニエッタがあまりに気になりCDを買ってしまった私ですが、今回は自制心を大いに発揮し、YouTubeでやりすごすことができました。

これから本書を読む方のために、作中に登場する楽曲3曲のYouTubeリンクをご紹介。

フランツ・リスト「ル・マル・デュ・ペイ」


「巡礼の年」のスイスの巻より。本書でも言及されているロシアのピアニスト、ラザール・ベルマンのバージョンです。

「ラウンド・ミッドナイト」



セロニアス・モンク、1969年のパリでのライブ映像がありました。

「ラスヴェガス万歳!」


レクサスのセールスマン、アオの着メロですね。

以上、読書のお供にどうぞ。




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