2017年1月19日木曜日

まずはハバナの町を把握しよう 市内ツアー>2階バス

キューバへのフライトは、夜10時過ぎの到着でした。なので、ハバナの町を観光するのは翌日の朝からです。朝日が顔を出したのは、午前7時を過ぎたあたり。


前回、夏休みの旅行でロシアに行った際、現地での宿泊と移動のすべてを代理店にアレンジしてもらったところ、これがなかなかハードコアな旅になった経験がありました。「連日、移動に次ぐ移動で体力的に大変」&「食事が連日ツアー客と一緒の店&一緒の定食メニューでうんざり」&「日本語ガイド&ドライバーが何でもやってくれるので緊張感ナシ」

これはこれで楽チンですが、旅行の姿勢としていかがなものか、と?

なので今回のキューバ旅行は、往復のエアーと全8泊のホテルのみ日本で予約して、あとは現地での流れで決めることにしました。首都ハバナにどっかり6泊、あとの2泊はビニャーレス渓谷という大自然を抱くローカルな景勝地にしてメリハリをつけます。

念のため、ハバナに到着した翌日の「ハバナ市内観光ツアー<1名参加OK/昼食付/日本語ガイド/ハバナ発>」というのだけは、日本で予約しておきました。

ツアー内容はこんな感じです(でした)。

ホテルロビーにて待ち合わせ(朝9時)
オールドハバナを徒歩で観光

ヘミングウェイゆかりのバーでモヒート体験
ヘミングウェイゆかりのパブでダイキリ体験
ヘミングウェイの定宿だったホテルでヘミングウェイ体験(部屋を見学できる)

タクシーで新市街に移動、昼食
50年代のオープンカーに乗って市内をドライブ
革命広場
オールドハバナに戻り、ちょっとだけぶらぶら
ホテルにもどり解散(16時30分頃)

このツアー、日本語ガイド付きは、大人1名250ドルとやや高め。英語ガイドだと99ドルなのですが、恐らく参加者が少ない(=フレキシブルになる)のは日本語ガイドの方だろうと踏んでのチョイスです。

結果、現地在住の日本人女性(ダンナがキューバ人)のアテンドで、私と、私の奥さんと、ニューヨークに留学中の学生クンの総勢4名でなかなか濃密なツアーとなりました。

面白かったのは、オープンカーで巡ったスポットの1つ、アルメンダス川のほとりにある緑地です。


太めの樹木に覆いかぶさるように、別のシダのような植物がびっしりまとわりついて、ティム・バートン的な風景を醸し出している不思議なエリアです。不思議というか、ちょっと不気味。

そこで非常に珍しい光景を目撃しました。

サンテリアという、アフリカの土俗信仰とカトリックが融合して生まれた宗教がキューバにあるんですが、そのサンテリアの人々の儀式に遭遇したのです。


人々は楽器を鳴らし、激しく踊りながらトランス状態に入っていきます。私たちが見た儀式では、白装束の男が踊りながら川に入ったり出たりを繰り返していました。サンテリアの人たちは、生け贄として鳥や動物を屠って捧げるんだそうですが、一時、あまりに生け贄屠殺が増えすぎて問題になったので、最近は儀式をやっていいエリアがだいぶ制限されているんだとか。

サンテリアの修行をしている人は、足の先から頭のてっぺんまで白い衣服を身につけているのが特徴です。ハバナの町でも何度か遭遇しました。

ハバナ市内観光、行きたいけれどそんな高額は払いたくないよって人には、2階建てバスに乗って自力で観光するのがオススメです。


この2階バスなら、たったの5CUC(=5ドル)で一日に何度も乗り降り可能です。ホップオン、ホップオフ形式。このバスだけで、主要な場所にはだいたい行ける。ただし、アルメンダス川の緑地は行きません。

このバス、「ハバナ・バスツアー」は、ルートが「T1」と「T3」の2系統(T2は廃止された)。革命広場など市内の要所をグルっと回るのはT1の方で、こっちの方が利用価値が高い。早速T1に乗ってみましょう。

バスに乗るときに、車掌にチケット代を払います。ただし、キップはその場でくれません。バスを降りるときに「また乗るからキップちょうだい」って感じでもらうのです。

バスに乗ったら、2階の一番前、できれば右側の席を目指しましょう。どこの町でも、2階バスに乗ったら2階の最前列を目指すのは定石ですが、ハバナのバスは、海沿いを右に見て走る区間がけっこう長いので、右側最前列がオススメなんです。


ただしハバナの2階バスは、他の色々な都市の2階バスに見られるような、イヤホンによる各国語の観光ガイドはありません。車掌兼ガイドさんが同乗して、スペイン語と英語で随時ガイドする程度。ハバナの町に慣れてない状態だと、降りる場所が分かりにくいので、路線図を把握して、前のエントリで紹介した地図アプリを開きっぱなしにしつつ、降りたいバス停に近づいたらダッシュで1階に降りて運転手に告げる作戦をオススメします。

一方、T3のバスは海峡を越えてビーチに行く時に使います。私たちは、カバーニャ要塞やチェ・ゲバラの家を見学する時に、このT3のバスを使いました。


T1もT3も、セントラル広場で乗降が可能です。5CUCなので、タクシーよりも全然お得。T1は30分おき、T3は40分おきの運行だったと記憶しています。 あと、T3はオープントップじゃなかったな。

2017年1月11日水曜日

パケよさらば それでもキューバでアプリを使い倒す

キューバでは、旅行者が便利に使えるSIMはありません。なので今回、武器がない。「武器よさらば」ならぬ「パケよさらば」状態。私のiPhoneはネットに常時接続できませんが、それでも便利に使えるアプリがあるんです。


キューバで使うアプリをフォルダにまとめます。ちなみにここでご紹介するアプリは、キューバ以外の国でも使えるものばかり。

まずは「MAPS.ME」。これは、オフラインでも使える地図アプリです。今回、もっとも活躍したアプリがこれ。


オフラインで使うのが前提なので、訪れる都市や国の地図を「予めiPhoneにダウンロード」しておきます。ここ大事。

キューバの地図は41.5MBです。早速ダウンロード。


この地図アプリでは、GPSを使って現在地を測定します。なので、iPhoneの設定で「位置情報サービス」をONにしておくのを忘れずに。「設定」→「プライバシー」→「位置情報サービス」→「ON」でOK。

はい、これでパケもWiFiもなしで、キューバのどこにでも行けるようになりました。


この画面は、私たちの泊まっているホテル・パルケ・セントラルから、ヘミングウェイの定宿、ホテル・アンボス・ムンドスまでの徒歩による道順と所要時間を調べた結果です。

キューバ全土をカバーしているので、カーナビとしても利用可能。世界中の国で使えます。なんと、北朝鮮の地図もダウンロード可能です。

Googleマップでも、地図をダウンロードしてオフラインで使える機能はあるのですが、残念ながらキューバの地図はダウンロード対象外。なので、現地でナビがわりに使うなら、このMAPS.ME一択ではないかと。

このアプリは無料アプリです。地図のダウンロードも無料です。どんなビジネスモデルなんだ?

▼MAPS.ME
iOS版
Android版

次は「Tripadvisor」のアプリ。


Tripadvisorは超有名な旅行クチコミサイトなので、ご存知の方も多いと思います。

このアプリも、主要な都市の情報はダウンロード可能なんです。ただし国単位でなく都市単位です。キューバの場合、ハバナのデータのみダウンロード可能です。


ハバナのデータは40MBです。

これで、ハバナ市内のレストランやホテルや観光地のデータは、オフラインの環境でも閲覧可能になります。ユーザーレビューも読めますから、「ハバナでレストランを探す」のにめっちゃ役に立ちました。

▼Tripadvisor
iOS版
Android版


Tripadvisorと同様の機能を提供するアプリが、「Google Trips」です。これは2016年の9月にリリースされたばかりのアプリ。


こちらも、行き先に「Havana」を選び、データをダウンロードすることができます。

Tripadvisorに比べると、レストランなどのレビューの数は少なめですが、1日観光のモデルコースなどもあって意外に便利。「Tripadvisorアプリとの併用」がオススメです。

▼Google Trips
iOS版
Android版

続いては翻訳アプリ。

キューバは、英語があんまり通じません。ホテルやレストラン以外では、数字すら英語で伝わらない。

そんな国では、私の旅行記でも過去に何度か紹介した「Google翻訳」を使いましょう。「スペイン語の辞書をダウンロードしておく」のをお忘れなく。


カメラモードや手書きモードを使う場合は、「スペイン語→英語」で利用することをオススメします。

本当に英語が通じないので、最低限のスペイン語は覚えておくに超したことはありません。

例えばレストランでお酒を頼むのに、「モヒート」「ダイキリ」は問題なく通じるんですが、「White wine」「Red wine」が通じない。ハバナ滞在2日目に「Red wine」って頼んだら白ワインがやってきたことがあったw。なので以後は「Vino blanco」(白ワイン)、「Vino tinto」(赤ワイン)を覚えて使うようにしてました。

▼神アプリ ロシア語→英語 サクサクと

▼Google翻訳
iOS版
Android版

次回、ハバナ滞在初日。例によって町をざっくり把握することにしましょう。

2017年1月10日火曜日

誰がためにSIMは鳴る キューバでネットは一苦労

キューバにやって来ました。2016年の年末の休暇を過ごすのです。


なぜ、今回、キューバなのか? 

2014年末に、オバマ大統領とラウル・カストロがアメリカとキューバの国交回復を宣言して以来、アメリカのキューバに対する禁止措置がどんどん緩和されています。

15年には相互に大使館が設置され(54年ぶり)、16年3月にはオバマがキューバを訪れ、ローリングストーンズはハバナでコンサートを行いました(観客が120万人集まったそうな)。

数年のうちに、アメリカ人がキューバにわんさかやってくるようになるのは明白です。キューバの街を走る、あのクラシックカーのようなアメ車の数々も、新型の無個性なフォードやGMに置き換わってしまうことは間違いないでしょう。

年末にかけて、トランプが当選したり、フィデル・カストロが亡くなったりと、いろいろ未来を不確実にしそうな出来事はありましたが、いずれにしても「古き良きキューバ」を十二分に体験できる機会は今しかないと踏み、アエロメヒコのチケットをチャチャっと手配。12月21日に成田を出発し、メキシコシティを経由しておよそ23時間かけてハバナにやって来たのです。


海外旅行に行った際は、必ず現地キャリアのSIMを入手し、日本から持参するSIMフリーiPhoneでネットに繋がって行動するというのが我々の旅のスタイルなのですが、今回はちょっとこの作戦が使えません。キューバの携帯電話キャリアがダメダメなんです。

一応、CUBACELという国営の携帯キャリアがあるにはあるのですが、パケが使い物にならないようです。キューバの電波、どうやらまだGSMっぽい。3G以前。

現地で聞いた話だと、08年、フィデル・カストロが引退してラウル・カストロの時代になり、キューバ国民も携帯電話を所有してOKになったのですが、まだまだ普及率が低い上に1社独占の国営企業なもんで、インフラ敷設ものんびりなんだそうです。

キューバでは、ガラケー時代をすっ飛ばしてスマホが普及している最中ですが、安い端末でも100ドルはするので、月収20ドル程度(!)の一般的キューバ人にはそう簡単に買える代物ではない(この、キューバ人の月収が20ドルという衝撃情報が旅行中忘れられなかった)。それでもみんな携帯が欲しいので、けっこう無理してスマホを買うんですが、パケが使えないのでもっぱら通話とSMSしか使えてないってことです。

では、キューバではどうやってネットに繋げるのか?

これを使うんです。


WiFiカードです。ETECSA(エテクサ)という公衆電話公社が発行主です。

1枚2CUC(「クック」とか「セーウーセー」と発音。1CUC=1米ドル)で、1枚につき1時間20分WiFiが利用可能です(半年前は4.5CUCで1時間だったらしい)。

私たちが泊まっていたHotel Parque Centralでは、ロビーでも部屋でもWiFiが利用可能でした。ホテル1Fのバーでこのカードを買い、PWD部分のスクラッチを削って使います。

しかしこのIDとPWDがいずれも12桁とクソ長い。しかも、カード1枚で端末1台しか使えないので、超絶不便。

おまけに、カードは早く買わないと売り切れてしまうことがあります。我々のホテルでは、朝7時から販売開始だったので、毎日朝イチでバーに行って、一度に3〜4枚買ってました。


このカードは、町のETECSAの営業所でも買えます。オールドハバナのETECSAはごらんのような大行列ですけど。

ハバナ市内の主要なホテルや、公園なんかがWiFiスポットになっていて、WiFiスポットの周辺ではカードが売られてます。ある公園で、ダフ屋みたいなオバさんに「WiFi?」って声かけられたことも。WiFiダフ屋が暗躍するという謎の国。


こんな感じで、大勢の若者がスマホ画面見ながら座り込んでるポイントがあったら、そこがWiFiスポットです。ここは、ヘミングウェイが定宿にしていたアンボス・ムンドスというホテルですが、ここもメジャーなWiFiスポットのひとつです。

とにかく、キューバを旅する際は、ETECSAのWiFiカードを切らさないようにするのがポイントです。このカードがないと、ネットに繋がることができません。情弱への道まっしぐらw

次回は、そんなネット後進国キューバで超絶便利だったアプリをご紹介。


2017年1月9日月曜日

Apple純正Bluetoothイヤフォン、AirPods到着。イイ点とダメな点

Appleは昨年(2016年)秋、イヤフォンジャックを取っ払ったiPhone7を発表したのと同じタイミングで、純正のBluetoothイヤフォン、AirPodsも発表していました。

AirPodsは発売が延び延びになっていましたが、12月14日にようやくシッピングがスタートしました。当日ポチっておいたのが、年が明けてようやく届いたと。

まだ2〜3日使ってみただけですが、軽くレビューしてみたいと思います。


これが内容物。本体&充電用ケース(ドック)に加えて、Lightningケーブルが1本付属していました。

このLightningケーブルは、ドックを充電するためのものです。充電したドックを持ち歩けば、出先でもAirPodsを充電することが可能です。


AirPodsは、一回の充電で5時間駆動します。ドックにはAirPodsを24時間駆動できるだけのバッテリーが備わっています。

iPhoneと繋ぐ際、Bluetoothの設定はとても簡単です。GUIによるサポートも万全。これだけ簡単だと、AirPodsをiPhoneに接続できない人は恐らくいないだろうと思えるレベル。


iPhoneとAirPodsを接続し、音楽を聞いてて面白かった機能は、右耳用を外すと音楽が自動的にストップすること。左耳用を外した時は、楽曲の再生はストップしません。

また、右でも左でも、いずれかのPodを指でダブルタップすると、Siriが起動すること。「1曲スキップ」とか「ボリューム上げて」とか、Siriに音声で話しかけるだけで操作可能です。

もちろん、AirPodsを使って電話もできます。何度か電話で使ってみましたが、会話の品質に何の問題もありません。


AppleWatchでも使えます。iPhoneナシで、Watch単独で使えます。音楽聞きながらランニングしてみたらどうなのよってことで、ちょっと試してみましたが、Podsが耳から落ちそうになることはありませんでした。でも、走りながら首を激しくふってみた時など、ちょっと落っこちそうな恐怖感はあるかな。

AirPodsを、有線のイヤフォンEarPodsと、私がかつてランニングの際に使っていたBeatsと並べてみましょう。超コンパクトで、かさばらない感じがよく分かると思います。


ただし、音質はBeatsの方がはるかにパワフルです。とはいえ、AirPodsもパワーは十分で、やたら低音重視なBeatsに比べると、かなり上品なバランスです。

以上、イイ点ばかりを並べてみましたが、この製品には懸念点もいくつかあります。

まずは、故障の不安ですね。果たしてAirPods、壊れないのか?

私は、過去にBluetoothイヤフォンを5機種ほど購入した経験がありますが、なんと故障率100%です。絶対に一度は故障しています。4台は返品し、1台は無償交換してもらいました。交換して唯一生き残っているのがBeatsのやつです。

まあ、一般的なBluetoothイヤフォンが、ラバー素材で湾曲しやすいボディを持っているのに対し、AirPodsは非常にソリッドで固いボディなので、故障のリスクは低い感じもしますが、しばらく使ってみないと分からないでしょうね。

それから、防水機能が備わっていない点も心配です(日常防水レベル?)。ランニングで汗をかいたあと、AirPodsをじゃぶじゃぶ水洗いできないのは残念です。

そして個人的に、もっとも懸念するのは「片方のみ紛失のリスク」です。

AirPodsの片耳は、おそらく、Apple史上もっとも小さなデバイスじゃないかと思います。これ、持ち歩いて使ってみると感じますけど「片側(あるいは両側)外してポケットに入れて」ってのを何度かやってるうちに、「あれ?左耳用どこいったかな?」ってなるんです。

だから、ドックごと持ち歩いて、耳から外した時は必ずドックに入れるという使い方をしないと非常に危険ですね。右用と左用をヒモでつなぐ商品とか、そのうち絶対発売されますよ。


こういう商品ね。

同じことを考える人はいるもので、こんな記事がありました。

▼紛失したAirPodsを発見できるアプリがAppStoreから削除
http://mobilelaby.com/blog-entry-finder-for-airpods-reject.html

いずれ、ソフトウェアアップデートでこの機能が標準装備となることを切に願う次第。

あと、AirPodsはルックスがちょっと微妙ですよね。耳からウドンが垂れてるみたいなww

見慣れるまでは、相当微妙。


ええ、私は移動中じゃなく、もっぱら会社のデスクでMacに繋いで使おうと思ってますよ。日々の情報収集の中で、YouTubeなどの動画ニュースを視聴する時に使うんです。

AirPodsのお値段は1万6800円(税別)です。上の方の写真で紹介したBeatsのBluetoothイヤフォンは2万円以上しましたから(現在は1万5000円程度で購入可能)、AirPodsの方が若干お得感があります。

まあでも、純正のEarPods(3200円)が5個も買える金額でもあると……。

2016年12月20日火曜日

iPhoneがステディカムに大変身!DJIのジンバル、Osmo mobileを買ってみた

最近、ひょんなことで東京郊外の撮影所を訪れる機会がありました。その際、撮影所のスタッフたちにドローン出現後の空撮事情、移動撮影事情など聞いてみた時に「あ、そう言えばこれ凄いっすよ!」と見せてもらった機材がこれ。


スマホで動画(スチル写真も)を撮影する際に使うジンバルです。移動撮影用のスタビライザーね。DJIのOsmoという機種で、カメラの着いてないタイプ「Osmo mobile」です。

で、翌日、自分でも買っちまいました。Amazonで。


どうでもいいけど、付属のケースが微妙です。小学生の頃、ソロバン塾に通っていたのを思い出しましたよw。ソロバンケースだわ、このシェイプ。

早速Osmoをセットアップしてみましょう。iPhoneをステイにハメ込んだら、ダイヤルをグリグリ回して固定します。ここは簡単。

ただ、そのままだと水平が安定しないので、スタビライザーに対してiPhoneがバランス取れるように、調整ノブを回しながら細かくステイを出し入れしてFIX。ここ結構面倒くさ。


さあ、ポジションも固まったので、早速撮影してみましょう。

本体の電源をONにします。電動でステイがクルリと回転してウィーンと起き上がります。おおー! 重りでバランスを取るのではなく、電動アシストで姿勢をキープするんですね。


撮影は「DJI GO」という専用アプリで行います。Osmoの本体に組み込まれたボタンを操作して、iPhoneのカメラから撮影可能です。

挙動になれてきたので、家の外に撮影しに行ってみましょう。神楽坂の狭い路地を通過する様子を、動画で撮ってみました。1分21秒。


全然ブレません。途中、走っている部分もあるのですが、画面はすこぶる安定しています。

これは凄いわ。ステディカム並みの安定感。もう、気分はエマニュエル・ルベツキでっせw

公式の商品説明動画では、スタビライザーとしての基本機能に加え、人物を顔認識して追いかけるアクティブトラック機能、モーション・タイムラプス動画など、さまざまな付加機能も紹介されています。

Osmo mobile紹介動画(1分34秒)


GoProにしても、ドローンにしてもそうですが、撮影機材はどんどんコンパクトになり、しかも機動性が恐ろしく向上しています。いま、チープ革命の主戦場のひとつは、映像ソリューション業界です。ふだん使っているiPhoneとちょっとした機材で、誰でも簡単にプロ並みの映像が撮れる時代。

今回、DJIの商品を初めて買いましたが、この深センのメーカーからはしばらく目が離せませんよ。何しろ、世界のドローンのシェアのうち、70%を占めているのがDJIなんですから。

amazonのリンク


2016年12月18日日曜日

「ローグ・ワン」初日に鑑賞。「スター・ウォーズ エピソード3.99」だった


「スター・ウォーズ」(以下SW)の新作はとにかく早く見る。初日に見ると決めています。なぜなら、早く見ないと色んなノイズが入ってきちゃうから。

以下、例によってネタバレなし。「ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー」のレビューです。


冒頭、LUCAS FILMSのロゴに続いて、おなじみの「a long time ago in a galaxy, far far away…」が登場します。しかし今回、例のテーマ曲も台形スクロールの状況説明もありません。このあからさまな「本物じゃないよ感」がとても気になります。

事実、そこから30分ほどは登場人物の紹介と状況説明シークエンスが延々続くのですが、これがけっこうかったるい。初めての惑星、初めての都市、初めてのキャラがどんどん出てきますが、イベントが乏しいので全然頭に入りません。要素が整理できない=眠くなる。前半は正直シンドかった。

しかし、スタートから30分ほど過ぎたあたり。ドニー・イェン演じる盲目の戦士が出てきたところで、脳内アラームがけたたましく鳴りました。

「おおおおお。カンフー座頭市!」

アクション、キレっキレです。まさかSWに出演するドニー・イェンを見られる日が来るなんて。しかも座頭市がモチーフなのは間違いない。「I'm one with the Force, and the Force is with me.」彼の繰り返す台詞が頭にこびりついて離れなくなってしまいました。

後半は、惑星ジェダの地上および宇宙空間で激しい戦闘が繰り広げられます。ここに至ると「やっぱIMAXにしとけばよかった」という後悔も覚えるほど映像に没頭している自分に気づきます。

それにしても、主人公ジンを演じるフェリシティ・ジョーンズの出世っぷりが半端ないですね。「博士と彼女のセオリー」→「インフェルノ」→「ローグ・ワン」とトップスターの道を堂々歩んでいます。オックスフォード出身だって。スゲ。


それから、今回初登場のドロイド「K-2SO」が非常に重要な役割を占めていました。彼はコメディリリーフとして秀逸で、ひとりでC-3POとハン・ソロのロールをこなしていましたからね。

監督は「GODZILLA」のギャレス・エドワーズってことで、今回、ヒューマンドラマがしょぼいのは想定内。しかし、そんなハンディをしっかり埋めてさらにお釣りが来るほど、戦闘&アクションシークエンスの出来が素晴らしい。フォースに頼らない、ガチなファイトばかりなので好感度が高いんですわ。


ダース・ベイダー登場シーンは、涙している人もいましたね。「ああ、やっぱSWにはこの人がいないと」って感じでね。私は思いっきり笑ってしまいましたけど。

この映画は、SWの「外伝」とか「スピンオフ」とか言われていますが、なかなかどうしてメインストリームにズッポリ収まる見事な構成になっています。言ってみれば「スター・ウォーズ エピソード3.99」。見終わった瞬間、ほんと終わった瞬間に、シリーズ第1作目「エピソード4」が見たくなります。絶対になりますから。


2016年12月15日木曜日

オスカー最有力「ラ・ラ・ランド」を見た。オープニングの長回しに気絶寸前

見てきました。現時点におけるアカデミー賞最有力作品「ラ・ラ・ランド」。ゴールデングローブ賞で7部門ノミネートされてる。監督は一昨年の「セッション」で一躍名を馳せたデイミアン・チャゼル。ハーバード出身の弱冠31歳です。


この映画、秋のベネチア映画祭やトロント映画祭ですでにかなりの話題になっていました。チャゼル監督、今度はミュージカルです。ミュージカルは超絶苦手な私ですが、チャゼルの監督作なので見ないわけには行きません。チャゼルのこれの前の仕事は「10 クローバーフィールド・レーン」の脚本(共同ね)でしたけど、それも律儀に見ておりまして。

さて「ラ・ラ・ランド」、ネタバレなしでレビューしましょう。

冒頭、ロサンゼルスのフリーウェイのシーンで映画は始まります。大渋滞のフリーウェイ。カメラが横移動し、並んでいる車を次々映していきます。

するとカメラは車道の中に入り込み、車の運転席で歌を歌う女性にフォーカス。ここら辺で、観客はこのシークエンスがワンカットのステディカム撮影であることが分かります。

さらにカメラは、上り車線、下り車線、中央分離帯と縦横無尽に動き回り、車の中や車の外や、屋根の上で歌ういろいろな人々を忙しく追っかけます。

凄いんですよ。この路上のモブシーンが。しかも歌や踊りの振り付けつきを、ワンカットでやっつけてる。どんだけリハーサルしたんだよって思います。

映画見る限り、当該のフリーウェイ以外の近隣の道路は普通に車が通行しているので、2〜3キロメートルぐらいを封鎖して撮っているようです。

この長回しシークエンスは5分ほど続き、楽曲の終了「ジャ~ン!」とともにタイトルの「LA LA LAND」が「ドーン!」と登場したところでカット。

もう、ここで立ち上がって拍手したい気分になります。ベネチアでは、ここで実際にスタンディングオベーションが起きたらしい。それほどスペクタクルに溢れたオープニングシークエンスです。


このシーンに続いて、主演女優、主演男優が紹介され、ドラマがスタートするのですが、さっきのオープニングが凄すぎて、なかなかドラマに入り込めません。

スタイルはミュージカルですが、もちろん、ドラマもしっかり作り込まれています。女優を目指して、ウエイトレスをしながらオーディションを受けまくるミア(エマ・ストーン)。ジャズを愛し、いつか自分の店を切り盛りすることを夢見て、不本意ながら他人のバンドのメンバーをやってるセブ(ライアン・ゴズリング)。

この2人が、恋に落ちる物語です。

私はラブストーリーはあまり得意ではないので、もっぱら、撮影と照明を中心に鑑賞していました。まあ、どんな映画でもそうなんですが。

撮影はグレイトです。大好物の「手持ちカメラで長回し」が随所に登場します。興味深かったのは、楽曲を歌うシーンがほぼワンカットに収められている点ですね。ワンナンバー・ワンカット。凄いチャレンジです。そして凄い臨場感に仕上がっています。

照明もグッドです。照明仕事は、カメラと同じく撮影監督の仕事です。今回、「アメリカン・ハッスル」などを撮ったスウェーデン人、リナス・サンドグレンという人が撮影監督をやっています。

ストーリーが進む中、なんかちょっと不完全燃焼だなあ、あのオープニングシークエンスを上回るシーンがなかなかないなあと思って見ていたら、最後の最後に凄いカットがぶっ込まれていました。

わーお。

チャゼル、あんた凄いよ。シビれたよ。さすがハーバードは違うなあ。


ところで、この映画を見て一番喜ぶのはジャズファンですね。デイミアン・チャゼルのジャズに関するこだわりがこれでもかとリフレインするし。

それから、この映画「ラ・ラ・ランド」のタイトルの意味するところが最後までわからなかったんですが、後でググったら簡単に出てきました。


「La La Land」ってLA(ロサンゼルス)の別名でもあるんですね。ドラッグでぶっ飛んでる状態もLa La Landだそうです。なるほどー。それはそれで違った映画の解釈が導けるかも。

2017年2月24日公開です。アカデミー賞授賞式の直前!