2018年1月26日金曜日

アブダビのルーブル美術館が、いろいろ凄いんだってば

今回の旅は、おもにドバイに1週間ほど滞在するコンセプトでしたが、1泊2日でアブダビにやってきた大きな目的の一つは、「ルーブル・アブダビ」を訪問することです。ルーブル美術館が初めてフランス国外でその名を冠することを認めた美術館は、アブダビにオープンしたのでした。

このルーブル・アブダビは、当初2016年にオープン予定でしたが、いろいろ遅れて実際にオープンしたのは17年の11月。なので私たちは、まさにオープンしたての「ニュー・ルーブル」に突入できるということ。心躍りますよねえ。

大変ラッキーなことに、私たちの泊まったホテルからは、近隣のバス停から「Big Bus Tours」のバスでルーブル・アブダビまで行けるので、前日グランドモスクに行くのに使ったバス・チケットが引き続き使えます(24時間有効)。

始発のBig Bus Toursが午前10時半出発なので、それに乗って15分ほどでルーブル到着。もちろん、Big Bus Toursのアプリで確認しながら移動してます。


さあ、ルーブル・アブダビに到着しました。サディヤット島という島に作られたUFO状の建物の設計はジャン・ヌーベル。かつて、汐留の電通本社も手がけた建築家だそうです。

チケットは、当日BOX OFFICEでも買えますが、ネットで買っておくと並ぶ必要がありません。大人一名60ディルハム(1800円)。

私たちが訪れた日、ルーブル・アブダビは「Story of Humanity」というテーマで展示を行っていました。人類の営みを、紀元前の時代から時系列で提示するというコンセプトの展示なんですね。


こんなツインズがお出迎え。


エジプトのマミーもいます。

なんか人だかりがあるなと思ったら、ダ・ヴィンチでした。何気にダ・ヴィンチかけてある。


そうそう、17年末にダ・ヴィンチの「サルバトール・ムンディ(救世主)」が500億円で落札されたというニュースがありました。これもルーブル・アブダビにやってくるそうです。

絵画や彫刻もさることながら、けっこう驚いたのは、インタラクティブなプレゼンテーションがよく出来ている件です。

これは、各地のコインの変遷をタイムラインで紹介するパネルなんですが、コイン一つ一つは、タップすると拡大表示&詳細説明、さらにタップで裏側を表示など、なかなか高機能です。動画貼っておきましょう。35秒。



あと印象深かったのは、盲人のための展示です。実際の展示物の立体レプリカを展示し、手で触ってアートを鑑賞することができるというもの。


展示のタイムラインが現代に近づいてくると、誰もが知ってる有名なヤツが増えて来ます。


「アルプスを越えるナポレオン」。昨年、深センでレプリカを何枚も見たヤツです。本物だぁ。


ほうら、ゴッホも。

ルーブル・アブダビは、パリのルーブル以外にも、オルセー美術館とかポンピドー・センターとか、色んな美術館からアートを借りて展示しています。


マグリットもあるよ。さすがルーブルだね。フランスのルーブルもそうですが、この美術館はカメラOKです。フラッシュ使わなきゃ撮影し放題。太っ腹だよね。


展示は、アイ・ウェイウェイで締めですね。およそ1時間半、堪能堪能。

ところで、ルーブル・アブダビは、サディヤット島という島にあるんですが、ここには18年に「グッゲンハイム・アブダビ」が出来るんだそうです。建築はもちろんフランク・ゲーリー。


右にルーブル・アブダビが見えてますが、左下の筒みたいなデザインのがグッゲンハイム・アブダビです。凄いデカい。なんかパイプの集合体みたいな感じですが。

さらに、ノーマン・フォスターが手がける「ザイード国立美術館」も建設中だとか。


こんなデザインです。ジェームズ・キャメロンの「アバター」みたいな、SF映画みたいな世界観だね。

アブダビは、本当に怖ろしい街です。底なしの財力で、世界中のクラシックな美とモダンな美をかき集めている感じ。

またいつかアブダビを再訪して、美術館めぐりをするのが楽しみです。その時にはダ・ヴィンチの500億円のヤツも見られるだろうし。

「MoMA アブダビ」とか出来ていても全然不思議じゃないし。

Photo credit: latitudes-flickr on Visual hunt / CC BY-NC-ND
Photo credit: axeltriple on VisualHunt / CC BY-NC-SA

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