2018年1月30日火曜日

ドバイ、アブダビ旅行の覚え書き。YOUはどこからドバイへ?

高くて高い街ドバイと、ドバイよりもはるかに凄みを感じる街アブダビを訪れた日々をふり返り、次回再訪する日にそなえて覚え書きを記します。



【ドバイ編】

ドバイの人口はおよそ300万人。このうち、現地の人はわずか10〜15%しかいない。インド人が50%、パキスタン人が13%、バングラデッシュ人が8%、フィリピン人が3%など。日本人は3400人いるそうだ。

私たちが参加した下記のVELTRAのツアーの日本語ガイドは、ネパール人だった。

【ドバイ観光ツアー】初めてのドバイにぴったり!日本語ガイドと巡る充実プラン<午前出発/往復ホテル送迎付/日本語/ドバイ発>

ドバイ人じゃなく、ネパール人のガイドさんが、日本語で日本人むけにドバイを案内するってなかなか不思議。

そんな多国籍なドバイは、雰囲気としてはシンガポールを彷彿とさせるんだが、街はとてもデカくて、ロサンゼルスみたいな感じ。


現地のイスラム教徒は、男子は白いカンドゥーラ、女子は黒いアバヤという服を着ている。だが、街でこういう装束の人を見かけたところで、その人がローカルである保証は実はない。近隣のイスラム国家(オマーン、サウジアラビア、クウェートなど)からの観光客である可能性も高いそうだ。

街で見かける肉体労働者は、当然外国人だ。タクシーのドライバーにはインド人が多く、レストランのウエイトレスにはフィリピン人が多い。

だから、ドバイにおける挨拶は「Youはどこからドバイへ?」ってことになる。レストランなどで、客(旅行者)がウェイトレスに「Where are you from?」と聞かれるのは普通だが、客の側からも「Where are you from?」って話しかけると盛り上がる。

世界の人口の50%が、自国の空港から5時間以内のフライトでドバイに到着できるそうだ。出稼ぎの多いパキスタン(カラチ)やインド(ムンバイ)からは、たった1時間半のフライトで到着する。

ガソリンは1リッター40円とか50円だそうだ。現地の人は「ガソリンは水より安い」と自慢していた。


ドバイには、雨が降らないから川もない。一見、川のように見えるドバイ・クリークは、アラビア湾の海水が流れ込む入り江である。

ドバイでは野菜もほとんど育たない。スーパーの売り場にいくと、このキャベツはパキスタンから、このレモンはオーストラリアから、などと必ず表示されている。ほとんどが外国産である。

ドバイには税金が一切ない(2018年1月から消費税がスタートしたらしい)。学校もタダだし、病院もタダ。現地人は、大卒の初任給が1000万円以上だって。

ガイドくんが言っていたが、ドバイは家賃が高いけど、物価は安いとのこと。外国人はみんなシェアハウスに住んで、1カ月3万円ぐらいで生活し、残りのお金を実家に送金しているんだって。

ドバイでは、高いビルに「EMAAR」のロゴをやたらたくさん見かける。これは、現地の不動産会社エマール・プロパティーズで、世界最大の高さを誇るブルジュ・ハリファや、世界最大のショッピングモール、ドバイモールもこの会社の所有。


ドバイモールにはスケート場が、エミレーツモールにはスキー場がある。昔、船橋にあったザウスを思い出すね。

ドバイのライドシェアは、Uberに加え、Careemというサービスも使える。Careemは現金の支払いもできる。ただし、運賃はタクシーよりも若干高い気がする。タクシーは、東京なみにたくさん走っており、運賃も安い。

パーム・ジュメイラに行った帰り、モノレールの駅で乗ったタクシーにめっちゃボられた。天井のサインがないので白タクなんだと思うが、タクシー乗り場にいた車。通常なら70ディルハム(2100円)ぐらいの距離が、267ディルハム(8000円)だって。キャッシュがなかったので、ATMまで一緒に来てもらってお金払ったよ。


オープンが遅れたため、私たちが滞在中に訪問できなかったのが「ドバイゲート」。ドバイの旧市街と新市街の境目に立つ、額縁をモチーフにした建物です。夜は色んな色にライトアップされます。エレベーターでてっぺんまで登ることが可能らしい。

ドバイのイケメン王子、ハムダン皇太子のインスタグラムが人気だ。フォロワーが600万人!

【アブダビ編】

アブダビは、世界でもっとも水を消費する街なのだそうだ。確かに街には緑があふれている。これらを育てる水は、海水を濾過したものだ。

アブダビで石油が出たのは、1958年のことだ。39年から掘り始めて、20年近くかかったことになる。だから、街が発展したのは、この50年ぐらいのことなのだ。

アブダビは「セックス・アンド・ザ・シティ2」の舞台になっているそうだ(私は見たことがない)。当初、ドバイで撮影しようとしたら、タイトルに「セックス」って入ってるから絶対ダメってなって、最終的にはモロッコで撮影したらしい。アブダビでロケを行ったかどうかは不明。


ドバイでは石油があまり出ないので、金融と観光がビジネスモデルになったのだが、リーマンショックの後で起きたドバイショックの際には、財政が破綻しそうになっている。これを助けたのがアブダビ首長で、100億ドルの金融支援を行ったそうだ。ドバイは建設中の世界一のビルに、アブダビ首長の名前ハリファをつけて「ブルジュ・ハリファ」とし、感謝の意を表した。

アラブ首長国連邦(UAE)は、7つの首長国で構成される国だが、大統領は必ずアブダビ首長が務め、副大統領をドバイ首長が務めると決まっている。アブダビがNo.1で、ドバイがNo.2であるという序列は不動。

ドバイ、アブダビに関するガイドブックは非常に少ない。「地球の歩き方」は「ドバイとアラビア半島の国々」として1冊になっており、オマーン、カタール、バーレーンなどと抱き合わせ。しかも、電子書籍も全部抱き合わせ。電子ならバラ売りできるのにね。どうにかなんないもんか。ま、絶対に買わないからいいんだけど。

今回、旅行中にもっとも役に立ったのは、この本だ。「日本人だけが知らない砂漠のグローバル大国UAE」


元・駐UAE大使の方が書いた本で、UAEという国の成り立ちから現在の国情まで、かなり詳しく、分かりやすく説明されている。超オススメ。

ドバイやアブダビでは、ISのテロは起こらないの? ドバイもアブダビも、監視カメラが町中に設置されており、不審者はあっという間に逮捕されるらしい。治安はかなり良好な印象。とくにアブダビは、金持ちしか住んでない感じ。ホームレスとか1人も見かけなかった。


治安はいいので、犯罪に注意する必要はあまりないのだが、むしろ気をつけなければいけないのはイスラムのタブーを侵さないこと。これはアブダビのショッピングモールの入り口にあった看板だが、「肩と膝の露出禁止」「キス禁止」「ペット禁止」「スケボーやローラーブレード禁止」「アルコール禁止」「禁煙」そして最後に「カメラでチェックしてますからね」ということだ。

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