2013年11月5日火曜日

ニューヨークの一風堂に行ってみた

イダン・ライヘルのライブが終わった夜9時半、ラーメンでも食べて帰ろうということになり、ビーコン・シアターからウェストサイドの一風堂へ。

個人的に今年は、香港でも一風堂に行こうとしたのですが、結局翻意して小籠包に変えたって出来事もありました。いずれにせよ、日本のラーメン、海外で絶好調ですよね。

地下鉄に乗って50ストリート駅で降り、いざIPPUDO NYへ。


ちょっと入店待ちの列ができており、席に着くまで15分待ちとのこと。なかなか人気ありますね。

ニューヨークの一風堂は、日本の店舗とはメニューがちょっと違います。

ほとんどの人が頼んでいる人気メニューがこれ。


平田バンズという、中華まんの皮に豚の角煮がはさまったもの。9ドル。豚以外にチキンまたは野菜も選べます。奥にある細長い皿に乗った物体は、「やみつきゴマキュウリ」です。8ドル。

ラーメンは、白丸元味をオーダーしました。15ドル。レンゲがデカい。


店内は、日本の一風堂よりもちょっと高級な佇まいです。お値段もちと高級。この日は、誕生日ディナーでろうそく付きケーキを運ばれて、店中からハッピーバースデーの大合唱を浴びてるお兄さんがいました。日本の一風堂では、まず見られない光景ですね。

海外で日本のラーメンを食べるときに、困ることがひとつ。

アジアではそうでもないですが、欧米ではラーメンをすすって食べる人はまずいません。なので、日本人と言えど、音を立てて食べるのははばかられます。この店は、大きなレンゲが出てくるので、これをうまく使うことができました。日本にいるのと同じノリでズズズズーってやると、けっこう視線が集まりますよ。

ちょっと悩ましいですね。

一風堂のラーメンは美味しかったですよ。日本で食べるのとほぼ変わらない。ニューヨークの人々には赤丸の方が人気みたいです。例の平田バンズも美味しかった。ニューヨーク店に行かれる折は、是非オーダーしてみてください。

あと、店員が「イラッシャイマセー」とか「シロマルイッチョー、ハイリマスッ」とか元気に叫んでますが、アメリカ人の店員で日本語を話せる人はいないそうです。日本語で話しかけても通じませんのでご注意ください。

2013年11月4日月曜日

ニューヨークでユダヤ人の集会に行ってみた

10月27日の夜、イダン・ライヘル・プロジェクトのライブを見に、アッパーウェストサイドのビーコン・シアターに向かいました。

前回のエントリで、イダン・ライヘルのライブは、各地のユダヤ人コミュニティの集会でもあるという説を書きました。ユダヤ人、大勢いるかなあと想像しながら72ndストリート駅を出て、ビーコン・シアターへ辿り着きました。


何と、そこで目にしたのは抗議デモの人たちです。「ボイコット!イダン・ライヘル」とか「イスラエルのパレスチナ占領反対」とか書いてあるプラカードを手にしています。


そうです。イスラエルは、アラブ諸国から目茶苦茶嫌われているんです。今晩、この会場で何か起きるかも? こちとら、典型的な平和ボケの日本人。ちょっと緊張してきました。

今夜、ニューヨーク中からユダヤ人が集まるこの会場って、テロの標的としては絶好なんじゃね?

会場に入るときも、持ち物チェックが結構厳重です。

しかしよくよく考えるに、ユダヤ人を攻撃すると、その報復は倍返しどころじゃ済まされません。それは中東の歴史が物語っています。今夜ビーコン・シアターで爆弾テロが起きたら、翌日、ガザのパレスチナ自治区はイスラエル軍によって空爆されるでしょう。

そう考えると、逆にここは世界一安全な場所ってことになります。

テロのリスクを頭から追い払い、落ち着いて会場内を見回すと、やはりほとんどの客がユダヤ人のようです。ユダヤの小さい帽子(キッパ)を頭に乗せてる人がけっこういます。ヘブライ語も飛び交っています。


2800席あるビーコン・シアターは満席です。年代的には、30代から40代が中心でしょうか。70歳以上と思われるお爺さんもちらほらいます。こういうお爺さんは、例外なくキッパをかぶっています。敬虔なユダヤ教徒なんですね。しかし、こんな若者の音楽聞きにくるなんて、お爺さん、若いですね!

始まる前に、発泡酒でも買おうと売店に行くと、ほとんど客がいません。普通、ライブ会場の売店はごった返しているのに……。ユダヤ人ってあんまり酒を飲まないんですよね。

19時開始のところ、ぴったり30分遅れてライブはスタートしました。

バンドは13人編成。イダン(キーボード、ヴォーカル)の他は、ヴォーカルが3人、パーカッション&ドラムスが2人、ギター、イスラエルのギター、ベース、フルート&サックス、ブラスが3人といったところ。

ライブの雰囲気は、別の場所のライブですが、このYouTubeの動画が参考になるでしょう。1曲目がこの曲です。



動画見えない方は→こちら
http://www.youtube.com/watch?v=Tp0uePiRH6s

上の動画と当日のもっとも大きな違いは、イダンがドレッドをきれいに剃り上げて、スキンヘッドになっちゃってること。女子たちはガッカリでしょうね。


イダンは左端です。スキンヘッド、分かりますかね。写真拡大するとハッキリ見えます。

意外だったのは、イダンが曲の合間に語るトーク(英語)がけっこう面白くて、会場を大いに沸かせていたこと。

「ボクはイスラエルにいて、自分の国の音楽を作っているだけなのに、イスラエルを離れるとボクの音楽は『ワールドミュジック』になっちゃう。何なんだろうって感じ」

「頭を丸めた理由はいくつかあるんだけど、一番大きな理由は、彼女がそうしろって言ったからだよ(大歓声)。イスラエルの男は、マッチョにはなれないよ。女性の言うことには逆らえないもん(笑)」

あと、テルアビブの高名な占い師の話やら、バンドのベーシストの話など、数分間にわたって語るトークも繰り出して、会場から笑いと歓声を浴びてました。

演奏の参考動画をもう1本。



動画見えない方は→こちら
http://www.youtube.com/watch?v=A-zaKge2eIA

ライブは、新しいアルバム「Quarter to Six」からが半分、残り半分はそれ以前のアルバムからって感じで構成。徐々にクライマックスに向かっていきます。こちらはオフィシャルの動画。



動画見えない方は→こちら
http://www.youtube.com/watch?v=95anpoEb4fM

ところが、1時間45分ぐらい経って、イダンが「Goodbye, New York!」って叫んだあたと、様子がおかしくなります。演奏がグダグダに続く感じなんです。抑揚を欠いたメロディ、ヴォーカルも入らない。ダラダラと続く。「Goodbye」って言ってる割には、イダンもバンドもステージを去らない。客席はずっと手拍子。

思い出しました! オフラ・ハザの来日公演を。

バブル絶頂の1989年頃、イスラエルの歌姫オフラ・ハザの公演をエムザ有明(だったかな)で見たんです。ステージが終わろうとしているのに、バンドは演奏をやめず、オフラ・ハザ本人も何度もステージから下がっては戻りを繰り返し、また歌う……。30分ぐらいそんなグダグダの演奏が続きました。

あとで雑誌かなにかで読んだんですが、イスラエルでは、客がひとり残らず会場から立ち去るまで、バンドは演奏を続けるという習慣なんだそうです。日本でもアメリカでも、普通、演奏が終わるまで客は帰らない。だからバンドは延々と演奏し続けるという……。


バンドの演奏が、そのグダグダループに陥ったのは明白です。イダンは3回目の「Goodbye, New York!」を叫びました。しかし、バンドにもイスラエル国外での豊富な経験があるので、習慣にはしばられないんでしょう。10分ほどのグダグダのあと、アコギ1本の伴奏でイダンがステージ中央でマイクをにぎり「Yored Ha’Erev (Quarter to Sixの1曲目)」を歌い終わったところで、バンドが勢揃いして客席に深々と礼をし、ステージを去っていきました。

もしかしたら、この後も拍手に応えてバンドがステージに戻って演奏を続けたかも知れませんが、先のオフラ・ハザの件を思い出した私は、ここで会場を後にしました。満足満足。

そう言えばオフラ・ハザって2000年に亡くなったんですよね。こないだ、住んでた家が売りに出たってニュースを読みました。

ニューヨークの客は、けっこうな人数が、いくつかの曲で合唱してました。もちろんヘブライ語で。バンドにとっては、アウェイなのにホームのような、そんな不思議な感覚ですね。

次は是非ともイスラエルで見てみたい。かなりの盛り上がりになるのは間違いないと思います。

ここに載せるYouTubeの動画をいろいろ見ていて気づいたんですが、イダンは2013年の1月にもニューヨーク公演をやってます。なんというか、年に一度の定例公演みたいなもんですか。14年はシカゴとデトロイトがもう決まってます。

ユダヤ人コミュニティがサポートする全米ツアー。ワールドミュージックのアーティストとしては、断トツの動員力ですね。もちろん、その音楽が最高にクールだって前提があるわけですがね。

さて、ライブも満喫したことだし、ラーメンでも食って帰ろう。

イダン・ライヘル、全米ツアーの謎について考察してみる

今回、ニューヨーク滞在中に、ライブを2本見る予定にしていました。1つは、イスラエルのイダン・ライヘル・プロジェクトのライブで10月27日にビーコン・シアター。


イダン・ライヘルは、私的には今年知ったアーティストですが、アルバムはすべて購入し、ほとんど毎日こればかり聞いてるというハマリっぷり。その模様はここら辺で書きました

もう1つは、ニティン・ソーニーで30日のブリック(ブルックリン)。


ニティン・ソーニーは、イダン・ライヘル以前にもっともハマったアーティスト。インドから移民した両親の息子で、ロンドンがベース。ポール・マッカートニーやブライアン・イーノともコラボレーションしています。

両者ともに、ワールドミュージック業界ではかなりの名声をもつアーティストで、この2本のライブが同じ週に同じ都市で見られるってのはかなり運がいい。「ニューヨーク・ワールドミュージック・ウィーク」と勝手に名付けて大いに楽しみにしておりました。もちろん、チケットもTicketmasterで購入済み。

ところが、渡航前にニティン・ソーニーのライブがキャンセルになってしまいました。キャンセルの原因ははっきりアナウンスされません。残念ですが、ニティンのライブは、ロンドンやシンガポールで何度も鑑賞しているので、まあよしとしましょう。

ニティンのUSツアーは、ニューヨークを皮切りに、ボストン、LA、サンフランシスコの4都市で行われる予定でした。一方のイダン・ライヘルのUSツアーは、それよりはるかに大規模です。

10月9日のタスカン(アリゾナ)ですでにスタートしており、LA、サンフランシスコ、リノ、デンバー、マイアミ、アトランタ、ワシントンDC、ヴァージニア・ビーチ、フィラデルフィア、ポート・ワシントン、ストーズ(コネティカット)、ニューヨーク、ベツレヘム(ペンシルバニア)、アムハースト(マサチューセッツ)、ポツダム(ニューヨーク)……なんと全米16都市を縦断するという大ツアー。最後のポツダムが10月30日ですから、まるまる3週間にわたる全米行脚の旅。

そんなにたくさんの会場でやって大丈夫なの? ちゃんと集客できんの?

英語の歌が1つもない、ワールドミュージックのアーティストが、全米16都市をツアーするという事実が、にわかには信じられません。ニューヨークとかロサンゼルスのような、文化度の高い都市についてはまあ分かります。しかし、リノとかマイアミとか、およそワールドミュージックとは縁のなさそうな、ネオンギラギラの都市まで日程に入っている。

いったい、どういうことなんでしょう。

そんな疑問に対するヒントがYouTubeにありました。イダン・ライヘルの出世作ともいえる「Bo'ee」という曲のライブ演奏です。素人さんがホームビデオで撮ったもの。


動画のタイトルを見てビックリ。
Bo'ee (Come With Me) malibu california 10-16-2011

動画が見えない方はこちら
http://www.youtube.com/watch?v=yEZ8toTXY04

なんと、場所はマリブです。マリブと言えば、ロサンゼルス近郊の大金持ちがたくさん住む高級住宅街ですよ。そんなマリブの、しかも屋外の仮設ステージでイダンが演奏しています。2年前のフッテージです。

曲の途中でイダンが客席をうながすと、客たちがヘブライ語で歌のサビを合唱するではありませんか。

推察するに、これはマリブのユダヤ人コミュニティが主催するイベントで、そこにイダンが招かれて演奏しているということでしょう。

日本人で例えるならば、サザンオールスターズがロサンゼルスのリトルトーキョーの駐車場で行われたニッポンフェアーで30分ほど演奏するために招かれた、みたいな感覚でしょうか。

それにしても、こんなショボいステージでやるために、わざわざイスラエルから出かけて行くんでしょうか。

行くんです。イダンは母国同様、北米のユダヤ人たちの間で人気者になってるんじゃないかと推測できます。マリブだったら、ギャラも相当高いだろうし、ショウビズ界の有名人も多数住んでるだろうし。大事な営業ですよね。


見えない方はこちら
http://www.youtube.com/watch?v=Ckak7u2caDE

日本の商店街によくある、イベントに取ってつけたようなステージじゃなく、お客さんに歓迎されている様子がよく分かります。集まったお客も、何だか裕福そうに見えますよ。

どうやら、イダン・ライヘル・プロジェクトの公演は、各地におけるユダヤ人コミュニティが集客のベースになっているのは間違いないでしょう。動員について、地元のユダヤ人脈が請け合ってくれることは明白。だから、全米各地で興行が成立するわけだな。

つまり、私が見に行くのは、ニューヨークのユダヤ人の集会ってことのようです。なんだか面白くなってきた。

ということで、会場のビーコン・シアターに行ってみましょう(続く)。

2013年11月3日日曜日

ニューヨーク行ったら、アップルストアに行ってみよう

ニューヨークには5つのアップルストアがありますが、今回はそのうち3店舗を訪れました。まずは、ホテルから徒歩圏内にあるソーホー店。



アップルストアにしては、比較的控えめな佇まい。平日は朝9時から営業しています。ニューヨークのアップルストアは朝が早いんです。

世界中のアップルストアには無料のWiFiがビンビンに飛んでますので、SIMロックされてる端末をお持ちの方でも、アップルストアに行けばメールチェックやFacebookのチェックが可能です。端末のWiFi設定から「Applestore」を選ぶだけで、パスワードも何も必要ありません。

続いては、グランドセントラルのアップルストア。今回、初めて訪れましたが、ここのアップルストアはかなりユニーク。


有名なグランド・セントラル駅のグランドレベルから見上げると、イースト側のバルコニー全体がアップルストアになってます。


こちらは、アップルストアに上り、反対側のバルコニーを撮った写真。実にグランドです。

開放感あふれるスペースと快適な無料WiFiで、何時間でも過ごせそうですね。平日は、朝7時から開いてます。

最後に、有名なフィフスアベニュー(5番街)のアップルストア。


地面に置かれたガラスのキューブは、ルーブル美術館のピラミッドを思い出させます。階段で地下に下りると、広大な店舗が広がっています。

今回、調べ物をしていて気づいたことには、このフィフスアベニューのアップルストア、2011年にリニューアルされてました。

どうリニューアルされたかというと、ガラスの枚数が90枚から15枚になったんだとか。

ホンマかいなってことで、2007年にここに行った時の写真をほじくり出してみます。


確かに、ガラスの枚数が全然違いますね。今の方がガラスの継ぎ目が全然少ない。なーるほど。

このお店は24時間営業です。しかも365日。すげえ。

この他、ニューヨークのアップルストアは、アッパーウェストサイド店と、ウェスト14ストリート店があります。

私にとっては、各地のアップルストアを訪れるのは「巡礼」みたいなものですが、フィフスアベニューとグランドセントラルのアップルストアは立派な観光名所なので、アップル信者じゃない方も是非訪れてみることをオススメいたします。 

2013年10月30日水曜日

ニューヨークでバンクシー・ハンティング

今回のニューヨーク旅行は、ライブを2本見ることと、ブルックリンをぶらぶらするのが主要な目的だったのですが、出発前に思いがけない獲物が飛び込んできました。


バンクシーです。バンクシーはイギリスのブリストル出身。正体不明・年齢不詳・神出鬼没のストリート・アーティストです。

そのバンクシーが、10月1日から、突然ニューヨークでゲリラ的な展示をスタートさせたのです。10月いっぱい、毎日1点、ニューヨーク各地の路上に作品を残し、自分のWebで公表するというリアルタイム・インスタレーション。

「作品」は毎日午前中に専用のWebサイトで発表されます。当日の新作は、作品の写真と大まかな場所(Hells KitchenとかBrooklynなど)しか明らかにされません。新作がWebに上がると、バンクシーの熱狂的ファンやアート好きのニューヨーカーたちが、「場所を特定」→「写真つきで場所をツイート」→「他のフォロワーが現地に殺到」というサイクルで拡散していきます。これが毎日行われるのです。一種の宝探しですね。

私たちがニューヨークに着いたのは10月25日ですから、それまで25点の作品が発表されています。最北がサウス・ブロンクス、最南がスタテン島。私たちのホテルはソーホーなので、そこを拠点に、翌26日の朝からそれほど遠くないエリアの作品を探しに行くことにしました。ニューヨークに着いて早々に、バンクシー・ハンティングに突入です。



アッパー・ウェストサイドでまず1点。こちらは#20(10月20日の作品)で、靴屋の外壁に描かれています。

作品は透明のアクリル板で覆われており(靴屋のオーナーが保護のために設置したとか)、かなりコンディションはグッド。幸先いい感じです。

しかし、2点目で早くも衝撃が。

ヘルズ・キッチンのハスラークラブのシャッターに、この絵が描かれているはずでした。

しかし現地に着いてみると、作品の描かれたシャッターは外されており、職人が新しいシャッターを取り付けている真っ最中。


おそらくは、お店のオーナーがコレクションにしてしまったんでしょうね。コンディションの良いうちに撤去してしまえと。

これが#24ですから、私たちがハンティングを始めた前々日の作品なんです。つまり、描かれてから3日ともたなかった。この日は土曜日で、現地にはこれ目当てで来た人々が7〜8人いて、皆がっかりして帰っていきます。

凄いイベントですよね。

基本的に、作品は「路上の落書き」が中心なので、上からさらに落書きされて作品が原形を失ってしまったり、作品ごと塗りつぶされてしまうこともある。この#24は、作品ごと取り外されてしまいました。「早く見に行かないと、見られなくなってしまう」という焦燥感に駆られて、ファンが東へ西へ、南へ北へとニューヨーク中を駆け回るという寸法。 

調べてみると、こんな便利なまとめマップも出来上がっており、大変役にたちそうです。

気を取り直してハンティング再開。ミッドタウンで#3をキャッチ。作品(=落書き)の上に落書きされちゃってますが、しっかり原形をとどめています。



次のターゲットは#26。下記の写真は公式に載ってたもの。ブルックリンのサンセットパークというやや遠い所にあります。トラックの荷台コンテナの後部ゲートに描かれた、26日の作品。


翌27日に地下鉄に乗って1時間かけて探しに行ってみると、すでにトラックは走り去っており、こんなメッセージが残されてました。ガックシ。


こんなことがあると、悔しいからリベンジしてやろうって気分になるんですよね。

で、次に向かうのは#27。さっきのトラックを見損ねたその足で、当日アップの新作を探しに行きます。翌日までもたない可能性もありますからねえ。


はい、無事でした。100%の状態。これもブルックリン。作品のアップ当日だけあって、ギャラリーもこんなにたくさん。みんなで写真撮りまくり。


結局、26日と27日の2日間で12地点を訪れ、7勝5敗という結果。面白いんだけど、移動が大変でとても疲れます。あと、辿り着いたけれど作品がすでに消滅していた時の徒労感ったらね。

今回、非常に役立ったツールを2つご紹介。

1つは、フォースクエアというアプリ。まあ、これはご存知の方も多いと思いますが、場所にチェックインできるサービスです。



ご覧のように、「banksy」で検索してみると、今回のバンクシーのインスタレーションの場所が位置情報とともにまとめて出てきます。作品探しが超絶便利。作品のコンディションに関するTipsもたくさん投稿されていてとっても役に立ちました。

そして、ニューヨーク・シティバイク。


パリやロンドン同様、公共の交通機関としてニューヨーク市が導入した自転車です。車体、システムともに、ロンドンのものとほぼ共通ですね。

今回のバンクシーの作品は、観光客が普段行かない、こんなことでもなきゃ絶対訪れないような場所にあるので、地下鉄やバスの移動だけだとかなりキツくて、たくさん歩かされる羽目になります。

そこを解決するのが、この自転車です。9.95ドル払えば、24時間乗り放題。ただし、30分以内にドック・トゥ・ドックという条件で使います。


こんなアプリと組み合わせて使えば、かなり効率よく移動することができます。

今回のバンクシーの一連の作品が、いつまで残っているかは神のみぞ知るですが、これからバンクシー・ハンティングにチャレンジする方は、この自転車をうまく使って移動するのがオススメです。ただし、もちろん交通事故のリスクは少なからずありますので、自己責任ということで。

自動車が一方通行のところは自転車も一方通行。また、歩道を走ると検挙されることもありますので十分ご注意の上。

今回のバンクシーのインスタレーション、「BETTER OUT THAN IN」のWebサイトはこちらです。

2013年10月27日日曜日

ニューヨークでSIMフリー。JALのWiFiは利用できず

6年ぶりにニューヨークにやってきました。宿はソーホーにとってあります。


往路のJAL便が、機内WiFiの使える便だったので試しに使ってみたのですが、WiFi電波は捉まえるもののインターネットに接続できません。

スッチーに聞いたら、「iOS7デスカ?」と聞くので「そうです」と答えたところ(iPad miniを使ってた)、何やらペラ紙を持ってきて「iOS7の場合、設定がチョト違います」と。

しかし、その紙に書いてある説明はまったく要領をえたものではなく、相変わらずネットには繋がりません。


iPad miniを諦め、ギャラクシー・ノートで試してみますが、それでもだめ。ブラウザを見てみると、画面の右肩の部分に「衛星接続無し」と出ています。機内のサーバーが衛星回線に繋げられなかったってことでしょうね。

まあ、新しいサービスなんて万事こんなもんです。JALさん、iOS7に罪をなすりつけてはいけませんよ。

いずれにせよ、JAL便でネットを使用する予定の方はくれぐれもご注意ください。このサービス、1時間で10.75ドル、24時間で19.75ドル(いずれもJALカード料金)って料金体系も納得感に欠けますね。24時間連続でフライトって物理的に無理だし。

さて、海外に出かける場合はお約束の、現地キャリアのSIMカードですが、今回はハードルの高い米国ということで、旅行前に調査した結果、AT&TのSIMを日本のAmazonから買うことにしました。正確にはマーケットプレイスの業者から購入。SIMは渡航の1週間ほど前に到着しています。



こいつを、香港で買ったiPhone4Sに入れて使います。バックアップのために、ギャラクシー端末も持参します。あわよくばホテルでWiFiを購入しなくても済むように、WiFiドングルも持参しておきます。

しかし、この日本で買ったSIMが、ニューヨークでiPhoneに入れても「圏外」でちっとも動作せず。

AT&TのSIMは、2年前にハワイで使った時もけっこう苦労した記憶があります。その時はAT&TのショップでSIMを買い、いったん店を出た後さらにサポートを受けに店に行って、結局はどうにか使えました。アンドロイドで。iPhoneではダメだった。



今回、iPhoneの設定画面にはこんな表示が出てます。「プロビジョニングされていないSIMです。」ってどういうこっちゃ。

こりゃアカンだろってことで、地下鉄に乗ってタイムズスクエアのAT&Tへ。


ショップのお姉さんに事情を説明しつつiPhoneを渡すと、ちょっと調べた後に「このSIMは死んでるわ。捨てておくからねっ!」とあっさり殺処分。Amazonで事前に購入作戦、大失敗です。新たにショップでSIMを買わなくてはなりません。

お姉さんが出してきたSIMは、Amazonのとまったく同じデザインのものでした。これに、米国内通話無制限(要らないんですけどね)、パケット2GB分をつけて60ドル。ちょっと高いし、現実劇にパケは1GBぐらいあれば十分なのですが、2GBの下は200MB程度まで上限が下がってしまうという実に巧妙な料金設定。有効期限は90日です。

60ドルコースで手を打って、iPhoneにSIMを投入。テザリングも行けそうですが、インターネット共有の設定画面に行くと、AT&TのWebで設定するか、電話で聞けとのアラートが。ショップのお姉さんに確認すると、「テザリング? できないわよ」と一蹴されました。

GALAXY端末でも試してみましたが、端末自体でのデータ通信はできるものの、やはりテザリングはできません。ま、しょうがないですね。

それでも、ハワイの時よりはだいぶマシです。特に設定を行う必要はないですし、何よりもiPhone(SIMフリー機)で使えるというのが大きい。

さて、武器も手に入ったことさし、さっそく行動開始です。今日のミッションは、10月の頭からアート好きのニューヨーカーを熱狂させている、バンクシーのゲリラ的パフォーマンス「BETTER OUT THAN IN」のハンティングです(続く)。

2013年10月24日木曜日

映画「ゼロ・グラビティ」の超絶映像にシビれる

今日は、朝から「ゼロ・グラビティ」の試写に行ってきました。

いま、北米で大ヒットしていて、日本でもこの正月の本命作品になりそうな雰囲気。日本でも、すでに見た人たちが騒いでいるので、早く見ておかないと、どんどん「見た気になってしまう」わけで。

主演はサンドラ・ブロック。共演がジョージ・クルーニー。2人とも、NASAの宇宙飛行士を演じます。

宇宙空間の無重力状態の中、船外活動していた宇宙飛行士が、デブリ(宇宙ゴミ)の襲来によって、母船から切り離され、宇宙空間に放り出されてしまう。果たして、その状態から無事に帰ってこれるかどうかというのが映画の大まかなストーリーです。

「アポロ13」を思いだしますね。

「ゼロ・グラビティ」はフィクションですが、「アポロ13」は船内、今回は船外ってことで、はるかに帰還までのハードルが上がっています。



オープニングから、凄くつかみの強いプレゼンテーション。

地球の上空60万メートル。
温度は摂氏125度からマイナス100度の間で変動する。
音を伝えるものは何もない。
気圧もない。
酸素もない。
宇宙で生命は存続できない。

「エイリアン」をも彷彿させる不気味さをもかもしています。

だけど、「エイリアン」から実に34年、「アポロ13」からは18年。映画の技術も激しく進化していました。

とにかく、この「ゼロ・グラビティ」は映像が凄いんです。アクションシーンが凄いとか、爆破シーンが凄いとか、そういうレベルではありません。

「どうやって撮ったか分からない」んです。

ちょっと映像を見てみましょうか。例えば、この予告編をご覧ください。



スマホの方は↓のリンクから。
http://www.youtube.com/watch?v=12ZRnBfASNA

冒頭の、地球をバックにデブリが飛んでくるシーンから、シャトル周辺で船外活動中の宇宙飛行士を映し、破片がシャトルにあたって博士(サンドラ・ブロック)がベルトを外して宇宙空間に放り出されるまで、カメラは縦横無尽に動き回りますが、これが何と1分半あまり全編ワンカット。 

次の予告編はもっと凄くて、最初はサンドラ・ブロックの視点だったカメラが、いつの間にか彼女のヘルメットを飛び出して宇宙空間で第3者視点になってる。これも最初から最後までワンカットの映像。



http://www.youtube.com/watch?v=1Z8o5xc26DQ

もう、何が起きてんだ? どうすりゃこんな画が撮れるんだ?って感じで、ゾクゾクしっぱなしですよ。 

昔「アポロ13」のメイキング映像を見たときに、旅客機で急降下するときに生まれる無重力に近い状態での撮影を、何度も繰り返したというのを思いだしますが、「ゼロ・グラビティ」は無重力のレベルが全然違う。この予告編見ただけでも、無重力状態の描写がハンパないのがお分かりいただけるかと。

何だかもう、全編マジックを見せられているみたいな感じですね。

まあ、よく考えれば、デスクトップで合成してるという結論しかないんですが、それにしても生半可なお仕事ではないですね。映画を見終わって、久々にプレスキットを精読しました。

そしたら、この映画は撮影もさることながら、照明がまたイノベーティブなんだと書いてある。

うーん。もう1回見るしかないですね、これは。

撮影のことばかり書きましたが、もちろんストーリーもよくできていて、しかもオリジナル脚本だというのがまた意義深い。映像の革新性については、「アバター」を引き合いに出す人もいますが、「ゼロ・グラビティ」はファンタジーじゃないってところもいい。実にリアルなんですよ。

来年のアカデミー賞の有力候補作品なんですが、撮影賞と編集賞と、音響効果賞あたりは鉄板ですね。絶対に間違いない。あとはサンドラ・ブロックの主演女優賞もかなり確率が高い。

問題は作品賞だな。これまで、SF作品が作品賞を取ったことはないらしいので。でも、もしもこれが作品賞取ったら、デスクトップ・ムービー初のオスカー作品ということになりますね。

それにしても、監督のアルフォンソ・キュアロンは変態ですね。よくぞこんな映画を思いついたもんだ。

いやあ、久々に痺れる1本でした。12月13日公開。