2016年7月25日月曜日

犬吠える 列車に揺られ サンペテへ

ロシア旅行記6本目。

今日は、モスクワのサンクトペテルブルク駅から(ロシアの鉄道は駅名が目的地。ややこしい)、サプサン号という高速鉄道に乗ってサンクトペテルブルクに向かいます。我々の座席のひとつ隣の座席に、犬のマークが見えました。どうやら、この電車はペット同伴可能みたいです。


我々の直後の席でポメラニアン3匹が吠えまくり、それに呼応するように遠くで赤ん坊が泣きじゃくるという、何かの罰ゲームのような4時間半を何とか乗り切ってサンクトペテルブルクに到着して唖然。

「半袖、オレひとりじゃん」

寒いんです。ダウン着ている人もいます。今朝までいたモスクワが30度。サンクトペテルブルクは16度。しかも雨。聞いてねえよ〜。明日はユニクロだな。


駅で、新しいガイドのパーシャくんと合流します(写真は無関係)。

パーシャはまだ30歳で、ノリが軽い。文豪カフェで、ボルシチすすりながら、パーシャに質問してみました。

「サンクトペテルブルクって名前、長くて言いにくいよね。ロシア人は何て呼んでるの?」

25年前、私が6歳の時に町の名前がレニングラードからサンクトペテルブルクに変わりました。レニングラードの前はペトログラードでした。でも、元々の名前はドイツ風に『ブルク』を使ったサンクトペテルブルクでした。確かに長いので、ロシアの人は単にペテルブルクと言います。最近はピーテル (Питер)という愛称も普及しています」

「なるほど」

「若い人を中心に、SPB(ロシア語だとСПБ)というのも使いますよ」

「ふーん、そうなんだ。日本だったら『サンペテ』って略すとこだな」 

「さん……ぺて?」

「そうだよ。ポケットモンスターはポケモンでしょ。モンスターストライクはモンストだし。野球の前田健太はマエケン」

「……」

「ググってみると、サンペテって言ってる人けっこういるよ。よし、今日からサンクトペテルブルクは、サンペテな」

「……」



サンペテには、立派な正教の教会がたくさんあります。こちらは血の上の教会。アレクサンドル2世が暗殺された場所に建てられた。


そしてこれは、チェスマ教会。ケーキのような教会ですね。ラブリーすぎる。女子の心をワシ掴み。ちなみにチェスマというのは、露土戦争における最重要な戦いとなった「チェスマの海戦」の戦死者を奉っているからだとか。

さあ、明日はいよいよサンペテの偉大なるランドマーク、エルミタージュに突入します。

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