キューバの食事は、はっきり言ってまだまだです。「キューバにおける三重苦」と言えば、「ネットが使えない」「カードが使えない」「英語が通じない」で決まりだと思いますが、「メシがうまくない」ってのも加えて四重苦にしてもいいんじゃないかと思えるレベル。
やはり、社会主義とグルメは相容れない関係なのでしょうか。ロシアでもそれは感じたなあ。基本、キューバの料理は素朴です。
今回、ハバナには6泊。朝食は毎日ホテルで食べていましたが、昼食と夕食は、毎回違うレストランで摂ると決め、おもにTripAdvisorを頼りにレストラン探しをしました。
その中で、印象に残ったレストランをいくつかご紹介しましょう。すべてオールドハバナのお店です。
まずは「HABANA 61」。TripAdvisorにおける、ハバナのベストグルメ・レストランランキング1位の店です。
ちなみにハバナは、英語では「Havana」という綴りですが、スペイン語では「La Habana」です。現地では両方の表記を見かけます。
このレストランは予約した方がいいですね。予約がないと、外で1時間以上待つことになります。私たちはホテルのコンシェルジュに電話してもらい、「翌日ならOK」の返事だったので無事に予約できました。人気の店は、前日か前々日に押さえるべし。
HABANA61の料理です。タコをうすーくスライスしてスモークしたカルパッチョが名物です。だけど、絶品ってほどではありませんよ。となりのコロッケは、日本人にはうれしい一品です。
こちらはロブスターのグリル。これは今一歩だったな。キューバは常夏の国なので、ハワイと同じで魚介類はそんなにねえって感じ。ロブスターは他の店でも食べましたが、日本人が「美味しい!」と感じるレベルにはないと思います。
これはロパビエハという牛肉の料理です。私はこれが一番お気に入りでした。キューバのレストランなら、ロパビエハはほとんどどこでも食べられます。トマトスープで煮込んだ牛肉を、ほぐした状態でタマネギやパプリカとあえてサーブします。食感がコーンビーフにちょっと似てる。ライスとも合いますよ。
この店にしてもそうですが、どこの店でもキューバはお酒が安かった。ワインはボトルで20ドルぐらい。東京の半分から3分の1ですね。このHABANA 61は、2人でワイン1本あけて料理4品頼んで、合計50ドルぐらいで収まりました。リーズナブル。そして、クレジットカードは使えません。
「HABANA 61」
お次、ハバナのランキング3位の店「Donde Lis(ドンデ・リス)」。イタリアン・レストランです。キューバ風イタリアン。
ここは正直、ちょっと微妙でしたね。
内装はオシャレ。かなりレベル高い。接客もなかなか洗練されています。
だけどねえ、パスタが茹ですぎでぐだぐだなんだよね。量は多いです。ボリューム満点。値段はそこそこ。お店の雰囲気は青山なのに、料理は浅草の昭和なイタリアンって感じ。
パスタじゃなくて、リゾットを食べるべきだったかな。でも、接客がマルだったので許すかなと。
Donde Lisは、上のHABANA 61の近くにあります。オールドハバナですが、メインのオビスポ通りからはちょっと離れたエリア。
「Donde Lis Restaurant and Bar」
次。TripAdvisorでは6位、「304 O’Reilly」。ここはランチで行きました。
オールドハバナのメインストリート、オビスポ通りと平行しているオライリー通りに面しています。
お通しのバナナチップスが素朴で美味い!
タコスはOK、スープは2つオーダーして1勝1敗。まあ合格ですね。
「304 O’Reilly」
キューバでは、魚よりも肉を食べるのが正解です。
肉は、牛か豚か鳥。どれも美味しいですよ。牛なんか、何気にグラスフェッドじゃないかな。
カジュアルな店では、こんな感じでワンプレートに全部乗って出てくるケースが多いですよ。これはポーク&ライス。
意外なことに、キューバの主食は米なんだよね。町の電気屋では、炊飯器をよく見かけます。しかし、米はボソボソです。日本のとは品種が違うのか。
あと、野菜が欠乏してますね。生野菜は特に少ない。プレート料理の付け合わせは、イモとかバナナを揚げたのとか。
そうそう、中華も行きました。ハバナにはチャイナタウンがあるんです。
しかし、このチャイナタウンにはすでに中国人は住んでいないそうです。だから、なんちゃって中華料理にはご用心。「ヌードル」という名のスパゲティが平気で出てきます。
我々が行ったのは、天壇飯店(TIEN TAN RSTAURANT)というお店。ここは、ハバナ唯一のリアル・チャイニーズ・キュイジンを提供する店だそうです。
焼きそば、美味しかったですよ。ちゃんと中華な味がしてた。
「天壇飯店」
もう一品。キューバサンドの話もしなきゃ。
一昨年、「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」って映画がありましたけど、その中に出てくるキューバサンドイッチがとっても美味しそうだった記憶があり、滞在中ずっと探してたんですよ。
で、キューバから帰る最終日、ついにキューバサンドを見つけました。アメリカ人観光客でごった返す、ホテル・ナシオナルの中庭カフェにありました。
で、キューバから帰る最終日、ついにキューバサンドを見つけました。アメリカ人観光客でごった返す、ホテル・ナシオナルの中庭カフェにありました。
ちょっと映画で見たのとは違ったよね。パンがトーストされてないからかな。
でも、これはこれでアリです。マスタードをたっぷりつけて召し上がれ。
「Hotel Nacional de Cuba」
オールドハバナのレストランは、生バンドの演奏が楽しめるお店がたくさんあります。通りをぶらぶら歩いていると、「チャン・チャン」をはじめ、ブエナビスタ・ソシアル・クラブのナンバーやサンタナなんかのラテンミュージックが、そこら中から聞こえてくる、何とも楽しいところです。
音楽を楽しんだら、1CUC〜3CUC程度のチップをお忘れなく。
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