2017年1月25日水曜日

ハバナのおいしいレストラン、微妙なレストラン

キューバの食事は、はっきり言ってまだまだです。「キューバにおける三重苦」と言えば、「ネットが使えない」「カードが使えない」「英語が通じない」で決まりだと思いますが、「メシがうまくない」ってのも加えて四重苦にしてもいいんじゃないかと思えるレベル。

やはり、社会主義とグルメは相容れない関係なのでしょうか。ロシアでもそれは感じたなあ。基本、キューバの料理は素朴です。

今回、ハバナには6泊。朝食は毎日ホテルで食べていましたが、昼食と夕食は、毎回違うレストランで摂ると決め、おもにTripAdvisorを頼りにレストラン探しをしました。

その中で、印象に残ったレストランをいくつかご紹介しましょう。すべてオールドハバナのお店です。


まずは「HABANA 61」。TripAdvisorにおける、ハバナのベストグルメ・レストランランキング1位の店です。

ちなみにハバナは、英語では「Havana」という綴りですが、スペイン語では「La Habana」です。現地では両方の表記を見かけます。

このレストランは予約した方がいいですね。予約がないと、外で1時間以上待つことになります。私たちはホテルのコンシェルジュに電話してもらい、「翌日ならOK」の返事だったので無事に予約できました。人気の店は、前日か前々日に押さえるべし。


HABANA61の料理です。タコをうすーくスライスしてスモークしたカルパッチョが名物です。だけど、絶品ってほどではありませんよ。となりのコロッケは、日本人にはうれしい一品です。


こちらはロブスターのグリル。これは今一歩だったな。キューバは常夏の国なので、ハワイと同じで魚介類はそんなにねえって感じ。ロブスターは他の店でも食べましたが、日本人が「美味しい!」と感じるレベルにはないと思います。


これはロパビエハという牛肉の料理です。私はこれが一番お気に入りでした。キューバのレストランなら、ロパビエハはほとんどどこでも食べられます。トマトスープで煮込んだ牛肉を、ほぐした状態でタマネギやパプリカとあえてサーブします。食感がコーンビーフにちょっと似てる。ライスとも合いますよ。

この店にしてもそうですが、どこの店でもキューバはお酒が安かった。ワインはボトルで20ドルぐらい。東京の半分から3分の1ですね。このHABANA 61は、2人でワイン1本あけて料理4品頼んで、合計50ドルぐらいで収まりました。リーズナブル。そして、クレジットカードは使えません。

「HABANA 61」

お次、ハバナのランキング3位の店「Donde Lis(ドンデ・リス)」。イタリアン・レストランです。キューバ風イタリアン。


ここは正直、ちょっと微妙でしたね。

内装はオシャレ。かなりレベル高い。接客もなかなか洗練されています。

だけどねえ、パスタが茹ですぎでぐだぐだなんだよね。量は多いです。ボリューム満点。値段はそこそこ。お店の雰囲気は青山なのに、料理は浅草の昭和なイタリアンって感じ。


パスタじゃなくて、リゾットを食べるべきだったかな。でも、接客がマルだったので許すかなと。

Donde Lisは、上のHABANA 61の近くにあります。オールドハバナですが、メインのオビスポ通りからはちょっと離れたエリア。

「Donde Lis Restaurant and Bar」

次。TripAdvisorでは6位、「304 O’Reilly」。ここはランチで行きました。

オールドハバナのメインストリート、オビスポ通りと平行しているオライリー通りに面しています。

お通しのバナナチップスが素朴で美味い!


タコスはOK、スープは2つオーダーして1勝1敗。まあ合格ですね。

「304 O’Reilly」

キューバでは、魚よりも肉を食べるのが正解です。

肉は、牛か豚か鳥。どれも美味しいですよ。牛なんか、何気にグラスフェッドじゃないかな。


カジュアルな店では、こんな感じでワンプレートに全部乗って出てくるケースが多いですよ。これはポーク&ライス。

意外なことに、キューバの主食は米なんだよね。町の電気屋では、炊飯器をよく見かけます。しかし、米はボソボソです。日本のとは品種が違うのか。

あと、野菜が欠乏してますね。生野菜は特に少ない。プレート料理の付け合わせは、イモとかバナナを揚げたのとか。


そうそう、中華も行きました。ハバナにはチャイナタウンがあるんです。

しかし、このチャイナタウンにはすでに中国人は住んでいないそうです。だから、なんちゃって中華料理にはご用心。「ヌードル」という名のスパゲティが平気で出てきます。


我々が行ったのは、天壇飯店(TIEN TAN RSTAURANT)というお店。ここは、ハバナ唯一のリアル・チャイニーズ・キュイジンを提供する店だそうです。


焼きそば、美味しかったですよ。ちゃんと中華な味がしてた。

「天壇飯店」

もう一品。キューバサンドの話もしなきゃ。

一昨年、「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」って映画がありましたけど、その中に出てくるキューバサンドイッチがとっても美味しそうだった記憶があり、滞在中ずっと探してたんですよ。

で、キューバから帰る最終日、ついにキューバサンドを見つけました。アメリカ人観光客でごった返す、ホテル・ナシオナルの中庭カフェにありました。


ちょっと映画で見たのとは違ったよね。パンがトーストされてないからかな。

でも、これはこれでアリです。マスタードをたっぷりつけて召し上がれ。

「Hotel Nacional de Cuba」


オールドハバナのレストランは、生バンドの演奏が楽しめるお店がたくさんあります。通りをぶらぶら歩いていると、「チャン・チャン」をはじめ、ブエナビスタ・ソシアル・クラブのナンバーやサンタナなんかのラテンミュージックが、そこら中から聞こえてくる、何とも楽しいところです。

音楽を楽しんだら、1CUC〜3CUC程度のチップをお忘れなく。

0 件のコメント:

コメントを投稿