2013年1月21日月曜日

アトラス・スタジオで不思議発見!

iPhoneは失いましたが、まだカーナビ(GARMIN)は元気です。我々にとって、一生忘れることのできない町となったワルザザートで、まだやることがあります。

GARMINに目的地として入力したのは、Atlas Film Studio。ワルザザートには、映画スタジオが3つあって、その中でも随一の規模を誇るのがアトラス・スタジオです。


市街地から、車で15分も走れば到着です。正面玄関。もう、うさん臭い!


ゲートをくぐると、こんな張りぼて感満載のスーパーカーがお出迎え。おいおい、大丈夫か、このスタジオ?

受付にいくと、ちょうどスタジオツアーが出たばかりだというので、いくつかのセットをすっ飛ばして先行するツアーを追いかけます。

……しかし、ここはすっ飛ばせないでしょ!


「クンドゥン」のオープンセットです。これには驚愕しました。日本では小規模な公開だったので、ご存知ない方もいるでしょうが、巨匠マーティン・スコセッシの監督作品です。今のダライ・ラマが、中国共産党の弾圧から逃れてインドに亡命政府を作る話ですよ。いやー、モロッコで撮っていたのか。


「クンドゥン」遺跡はけっこう遺っています。これは貴重だなあ。


いろいろ見学していくと、マーティン・スコセッシは、「最後の誘惑」もここで撮っていました。リピーターだったんですね。

もっと凄いヘビー・ユーザーがいました。


リドリー・スコットです。遠くに見えるは、「キングダム・オブ・ヘブン」のために建てたエルサレムのセットだそうです。

その他にも、「グラディエーター」「ブラックホーク・ダウン」、弟の故トニー・スコットも「スパイ・ゲーム」でこのスタジオを使ってます。

このスタジオに隣接するホテルのバーの名前がこれですもん。


スタジオ・ツアーは、徒歩でてくてく歩いて小一時間で終了します。ガイドさんは、このセットは何とかの映画で使われたって説明するだけ。もうちょっとねえ。気の利いたエピソードがあると大分違うのにね。

例えば、「『スパイ・ゲーム』の時に、ブラピは毎日二日酔いで撮影にやってきては、この『ハムナプトラ2』のセットの陰で昼寝してたんだよ」とか何とかねえ。ちょっと残念でした。


これが「ハムナプトラ2」のセット。だいぶくたびれてますが。


こっちは、モニカ・ベルッチがクレオパトラを演じた、「ミッション・クレオパトラ」のセット。これ、日本では公開されてなかったよなあと思いきや、ちゃんとDBにありました。共演は、先日フランスを捨ててロシア国籍を得たことでも話題のジェラール・ドパルデュー。凄いメンツです。

残念ながら、「グラディエーター」遺跡はほとんどないですね。ここがそうでは?と思ったところは、「グレートジャーニー・オブ・イブン・バトゥーダ」って映画のセットでした。そんな映画、日本人は知らんもん。

でも、映画好きならきっと興奮しますよ。前の日に行ったアイト・ベン・ハドゥと両方でロケしている映画が多いので、両方行った方がいいですね。

BGMには、教授の「シェルタリング・スカイ」をお忘れなく。

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