2015年1月12日月曜日

今日も雨だよスリランカ。6 シギリヤ・ロックって登るの大変なの?

ヘリタンス・カンダラマの滞在は素晴らしかったのですが、滞在中はずっと雨。もう5日ほどお天道さまを拝んでいません。

もっとも、雨だったので虫がそれほど出なかったというメリットもあったみたいです。虫対策のために、成田で虫除けグッズを色々買いこんだのですが、一切使うことはありませんでした。


さて、そんな相変わらずの大雨の中、今回のスリランカ旅行の最大のハイライトがやって来ました。シギリヤ・ロックです。

ホテルのスタッフによると、昨日も一昨日も、朝8時頃は雨が降っていなかったとのこと。つまり、25日の朝7時半にホテルを出発し、8時過ぎにシギリヤ・ロックに到着すれば、登れるチャンスは意外に高いと。ドライバーのカヴィちゃんと相談し、8時台のシギリヤ登頂を目指して早起きをすることにしました。

シギリヤ・ロックはスリランカ屈指の観光スポットですが、ガイドブックや観光系のサイトなどを見ても、今ひとつ知りたい情報が載っていません。私の疑問は次の3点。

1. シギリヤ・ロックには、そもそも皆が登るの?(頂上まで行かないと楽しくないの?)
2. 徒歩で登るとどれぐらいの所要時間なの?(登るの、どんだけハードなの?)
3. 登る手段は徒歩以外にないの?(ラクダとか、ロバとかで登れないの?)

12月25日クリスマスの朝、7時半。曇ってはいますが、確かに雨は降っていません。スリランカに来てから愛用しているお天気アプリ(この素晴らしいアプリについては、また別のエントリーで紹介します)も、8時のところだけ雨滴がなく、曇りマークになってます。降水確率49%で、この日はこの時間帯が一番雨の確率が低い。


行くしかありません。ホンダ・フィットに乗り込んでシギリヤ・ロックに向かいます。

8時過ぎに登山口の駐車場に到着。ドライバーのカヴィちゃんは、そこで待ち構えていたシギリヤ・ロック専門のガイドに我々を引き渡します。

「彼のガイド代は、支払い済みの旅行代金に含まれているけど、彼の働きが気に入ったら、お気持ちでチップを払ってあげてね」

この手の縄張り方式というか、エリアネットワークというか、観光客から芋づる式に搾取するスキームはよく考えられています。スパイスガーデンもそうでしたが、見積書には載っていなかった出費を強いられるんですね(主にガイドへのチップ代)。とは言え、日本語を話すシギリヤのガイドくんは、日本人的な気遣いのできるプロのガイドでした。


さあ、登りましょう。カヴィちゃんは登って降りて、全部で2時間ぐらいだと言ってました。あたりにはラクダもロバもいません。自分の足で登るしかなさそうです。ただし、荷物を持ってくれたり、道中サポートをするお兄さんやオッサンがいます。シェルパだね。この手の人を雇うと4000円〜5000円取られるそうです。

登るといっても、ハードコアな登山というものでは全然なく、要所要所でガイドの説明を聞きながらのハイキングって感じです。基本、登るのは石段と階段ですね。レッツゴー。

30分ほど登ったあたりでしょうか、全行程の3分の1ほどのところに、シギリヤ・レディーの描かれた洞窟があります。


レディーの壁画は18人分が残っています。コンディションが良いものも悪いものもあります。この写真、右側のレディーはインドのレディー、左側のレディーは顔が黒いのでアフリカのレディーだそうです。当時の王様が各地からレディーを娶っていたようです。

体力に自信のない方や高所恐怖症の方にとっては、ここがドロップアウトポイント。ここから引き返す道が設置されています。逆に言えば、シギリヤ・ロックまで来たら、最低でもここまでは到達したいですね。

ガイドくんによると、そもそも最初から登ることを諦めている人や、途中でドロップアウトする人は、ひとつのパーティーに3割ぐらいいるとのこと。20人のグループだったら、5〜6人は頂上に行きません。

あと、転んでケガして、病院に運ばれる人もたまにいるんだって。


その理由は、行けば分かります。階段が滑るんですよ。こういう階段。

あと、高所恐怖症の人が嫌がるのは、こういう階段でしょうか。螺旋なので、ついつい下界が目に入るという。


雨が降ったり止んだりなので、足下に気をつけて登りましょう。

3分の2ほど登ったところに広場があって、大きな足が2つ見えます。その先がさらに階段になっています。


「シギリヤ(Sigiriya)」というのは、ライオンの岩という意味だそうです。この足はライオンの足なんですね。そう言えば、スリランカのビールもライオンって銘柄です。

階段を上りきると頂上です。頂上には、5世紀に栄えた王都の遺跡と素晴らしい景色が待っています。


この水たまりはプールだそうです。貯水池ではなく。

犬がいました。犬も高いところが好きなんでしょうか。


それにしても、頂上はとても気持ちのいい場所です。標高は350メートルほど。ふもとからの高さは200メートルほど。


隣の小高い山に、雲がけぶって神々しく見えます。

次にこの頂上に来るときは、おむすびと日本茶をもってきたい。

頂上から降りるのは、意外にサクサクいきます。上りは1時間、下りは20分という感じ。階段は危ないので、手すりをしっかりつかんで降りていきます。待っていたのは、たくさんの猿と、軒を連ねるお土産屋。スリランカでは猿に何度も遭遇しますが、ヒンドゥー教のように猿が神さまってわけではありません。


我々は朝イチで登ったので、ほとんど混雑に遭遇せずにシギリヤ・ロックを後にすることができました。しかし、そこから帰る11時頃は駐車場が大混雑。さっきの螺旋階段も、観光客が数珠つなぎになるのは確実ですね。


さて、改めて、シギリヤ・ロックに関する私の疑問と現地で得た解答を。

1. シギリヤ・ロックには、そもそも皆が登るの?(頂上まで行かないと楽しくないの?)
→ 基本的に、登ることをオススメします。頂上からの絶景は素晴らしい。だけど、高齢の方や高所恐怖症の人など登らない人もたくさんいます。

2. 徒歩で登るとどれぐらいの所要時間なの?(登るの、どんだけハードなの?)
→ ゆっくり登って降りてざっと2時間。それほどハードとは感じませんでした。シギリヤ・レディーまでなら30分ほどなので、そこで撤退するチョイスもあり。

3. 登る手段は徒歩以外にないの?(ラクダとか、ロバとかで登れないの?)
→ 基本、徒歩のみです。サポートのお兄さんを有料で雇うことができます(4000円〜5000円)。あと、ヘリコプターやバルーンって手段もあるみたいですよ。

さあ、スリランカ観光最大のイベントもクリアしました。翌日は海沿いの町ゴールへ移動します。しかしこのゴール行きが、大変な苦行になってしまうとはこの時点で知るよしもなかった……。

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